やっぱりアブラゼミ

今年の博物館周辺のセミはちょっと寂しげです。ニイニイゼミの鳴き出しが遅くて少なく、アブラゼミもとても少ないです。通常は梅雨明けをはかったかのようにニイニイゼミからアブラゼミへバトンタッチ、ものすごい喧噪で鳴くのですが、今年はさっぱりです。そうこうしているうちにツクツクボウシが昨日から鳴き始めました。ヒグラシも7月中旬から鳴いています。
でも、樹林地内には抜け殻が目立ってきました。

鳴き声が少なくても、やっぱり目立つのはアブラゼミばかりです。ほかのセミがわりと木の幹などにこだわるのに、アブラゼミは杭でもロープでも、または上の写真のようなクズのつるにも器用に登って、所構わず脱皮をするということなのでしょうか。歩きながら目に付く大きめの抜け殻を見ると、ほぼ9割方、アブラゼミです。
それだけに、ほかの種類の抜け殻を見つけるのが宝探し的でちょっとおもしろくなるのも事実ですが・・。時間ができたら抜け殻探しに行こうと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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