冬晴れの下 その2

今日も冬晴れ。昨日と同じ博物館隣の樹林を歩くと、立ち枯れたカラスノゴマを見つけました。まだ鞘に種子が残っています。

カラスノゴマは、図鑑を開くと「シナノキ科」とあります。確かに葉や花は似てなくもないのですが。これは花の時期に撮った写真です。

なんせ、一年草。こうして立ち枯れたところを見ていると、どうもピンときません。鞘の中身をちょっとのぞいてみると…

波打ったしきりにお行儀良く種子が並んでいます。名前の由来はこの種子がゴマに似ていて、利用価値が無いからとも(植物の名前で「カラス」がつくと、そういう意味か「大きい」という意味になります)、カラスが食べるからとも…

しかし、どこがゴマなんでしょう?この程度に形が似ているだけなら、ほかにいくらでもあります。わざわざゴマと付けるほど似ているようには見えないのですが…。
まあ、そんな不服を申し述べるのも大人げないですね。インパクトのある名前のおかげで、憶えやすい植物であることは確かです。
(生物担当学芸員 秋山)

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