シリーズ「相模原ふるさといろはかるた」でみる名所紹介⑳ ㋧

根小屋地区 ムササビも待つ パークセンター

絵札に描かれている背景の山は、城山と呼ばれる緑区の津久井城跡で、現在、城山や津久井湖周辺などが県立津久井湖城山公園となっています。
また、絵札下部に描かれているのは、この公園の管理を行っている「パークセンター」です。
この津久井湖城山公園のキャラクターが「武者サビ君」といい、城の歴史と山に生息するムササビからイメージしたそうです。

神奈川県立津久井城山センターホームページ(クリックするとリンクが開きます)

ムササビは、ネズミ目リス科に属する日本固有の哺乳類です。前肢と後肢の間にある皮膜を広げて滑空する事で知られています。尾の先まで含めた大きさは70-80cmほどあり、皮膜を広げた姿はしばしば「空飛ぶ座布団」と例えられます。
樹木内の空洞などに営巣し、夜になるとそこから出てきて枝の上を移動しながら葉や実を食べたり、他の木に飛び移ったりします。
多摩丘陵や丹沢山地周辺ではかつて広範囲に生息していたものが、樹林地の減少や分断により生息範囲が狭まっていると言われています。

ムササビの幼獣。昼間ですが巣穴から顔を出しています。津久井城山パークセンターで撮影。

行動する時に、鳴き声によるコミュニケーションを行う事も知られています。夜「グルルル…」という鳴き声がするので「怪物では?」とテレビ番組で取り上げられる事もあるようです。
江戸時代には「野ぶすま」という妖怪と同一視されていたとか。
城山公園は、かつて津久井城があった場所です。その頃にもムササビが生息していたとすれば、当時の人は結構怖がっていたかも知れませんね。

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