道保川フォーラム

今日は午後から市内南区の麻溝公民館で行われた「第1回道保川フォーラム」(相模原市河川整備課主催)に参加してきました。

道保川は市内を流れる相模川水系の支川で、10年前から多自然川づくりによる河川整備を進め、さらに整備後には地元の市民のみなさんによる管理活動が行われています。このフォーラムでは、当時を知る職員が多自然川づくりにいたる経過や整備のようすを紹介し、私は、「道保川の自然環境と生物多様性」というタイトルでお話をしました。

その後、実際に活動をされている「道保川を愛する会」から活動報告がされたのですが、その内容はすばらしいものでした。草刈りやゴミ拾いといった整備活動から、近隣小学校の野外授業の受け入れや出前授業、そして草餅づくりなどのイベントと、これはまさに「野外博物館」です。生物多様性にも配慮されていて、河川整備の実施後に、市民によるこうした活動が継続的に行われていることは「多自然川づくり」のお手本のような事例です。

生物多様性地域連携促進法が施行され、生物多様性と地域活動はこれからますます強い関わり合いがもとめられていきます。愛する会のみなさんの活動はそれを先取りしている好例だと、強く感じました。

(生物担当学芸員 秋山)

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