11月中旬に入り、野菊の季節になりました。一般に野菊と呼ばれるものにはいくつかのグループがあり、花の色も白、黄、薄紫などがあります。その中で博物館周辺にも多く、野菊の代表格と言えるのがシオン属(Aster)の数種です。博物館お隣の樹林地では、その中の一種であるノコンギクがたくさん咲いています。

お隣の樹林地でたくさん咲いているノコンギク
白や薄紫の花が特徴です。少し離れた場所にはカントウヨメナも咲いています。

カントウヨメナ
この2種は、ちょっと花を見ただけでは見分けがつきません。葉も個体ごとに変化があって、葉を見ただけでは識別できません。花を解剖すると一目瞭然なのですが、その見分け方はちょっとマニアックなので、次の機会とします。
そして、このブログにもたびたび登場するカワラノギクもAster(アスター)の一種です。系統保存のために博物館で栽培している株もたくさんの花をつけています。

カワラノギク 博物館で栽培している株
他にも、丘陵地や山地に多いシロヨメナ、シラヤマギク、リュウノウギクなど挙げればきりがないほどたくさんの野菊が咲いています。
(生物担当学芸員)


