痛そうな(というよりホントに痛い)アザミ

一つ前の記事で、博物館でなぜか大発生したイモムシの痛そうな写真がアップされていますが、こちらは本当に痛い草です。でかい!直径70センチほどの株です。

ここ5年くらいの間に急激に分布を広げている外来植物、アメリカオニアザミです。数年前までは、相模原では国道沿いを中心に分布していましたが、今は全域で普通に見られます。とにかく、必要以上にトゲトゲ!

在来のノアザミやキツネアザミなどにも、もちろんトゲはあります。でも、ノアザミはそもそもこんな路傍に咲かないし、キツネアザミは時折植え込みなどでも見かけますが、上品でかわいらしく、むしろ歓迎すべき野草です。

ところがこのアメリカオニアザミは・・攻撃的とも言える頑丈で鋭いトゲだらけ。この中心から間もなくつぼみが立ち上がり、幅3センチほどの花を咲かせます。

花が咲くとその後には、風でどこまでも飛んでいけそうな綿毛をつけた種子が大量に・・。増えるわけですね。本当なら、春先のロゼット葉の時に抜けばまだトゲも柔らかいのでよいのですが、その段階で気付くのはちょっと難しいでしょう。

ここまで育ってしまったら、直接触らずに済むような大きな器具が無いと抜き取れません。抜き取っても、その後の処理が大変です。そのままビニル袋に入れても、あっという間に裂けて穴だらけになってしまいます。素手で触れば大怪我をします。なんともやっかいですね。

(生物担当学芸員 秋山)

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