初夏のミズキ林にひらひら舞う白いもの

今年もそろそろかな、と思っていたら、今日になって目立ってきました。
ミズキ林に発生するキアシドクガです。昨年から大発生が見られ、今年もお隣の樹林地や当館の駐車場で群舞が始まりました。

一見するとモンシロチョウのようにも見えるのですが、もっと真っ白で飛び方がたよりなく、コンピューターグラフィックで描いたようなひらひらした飛び方です。しかも昼間飛ぶので、森の中でこの蛾が群舞する光景を見ているとちょっと幻想的な気分になります。

ところで、毒蛾と名前にあるのでちょっと心配になりますが・・。毒はありません。顔つきもおとなしそうで、なかなか美しい蛾です。ドクガ科に分類されているので怖そうな名前になっていますが、ミズキの葉を食害するということ以外に特に害はありません(虫の苦手な方には歓迎されませんが)。
これから1週間くらいでしょうか、風のあまりない晴れた時間帯に博物館へ来られると、群舞が見られます。
(生物担当学芸員 秋山)

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