橋の欄干などで見かける直径20-30cm位の円網。クモは見えません。
夜になって、隠れ場所から出てきました。
ズグロオニグモです。体長10mm程度で、市街地でもよく見かけます。金属製の柵などに円網が並んでいるのを見かけたら、このクモかも知れません。
このように人工物を好む種というのは、元々どんな環境に住んでいたのでしょうか。不思議な事にそれ以外の場所では見かけないので、想像もできません。それはそれで、面白いと言えるのかもしれませんね。
橋の欄干などで見かける直径20-30cm位の円網。クモは見えません。
夜になって、隠れ場所から出てきました。
ズグロオニグモです。体長10mm程度で、市街地でもよく見かけます。金属製の柵などに円網が並んでいるのを見かけたら、このクモかも知れません。
このように人工物を好む種というのは、元々どんな環境に住んでいたのでしょうか。不思議な事にそれ以外の場所では見かけないので、想像もできません。それはそれで、面白いと言えるのかもしれませんね。
4月22日、博物館お隣の樹林地にキビタキがやってきました。
キビタキのオスは、黒、黄色、朱色、白と抜群の色彩センスで色分けされた羽色を持ち、しかも美声の持ち主です。
喉の朱色から黄色へのグラデーションが美しいですね。
まだ囀(さえず)りはフレーズが短くて本格的なものではありませんが、木々の枝を飛び移りながら軽やかに鳴いています。
もともと低山のちょっと暗めの森の鳥でしたが、近年、平地林に進出しており、博物館周辺でも繁殖しています。平地林の木々が大木化、古木化してうっそうと茂り、巣を作る樹洞(じゅどう=うろ)も多くなってきたからと考えられています。もう一つ、平地林は巣材として好まれるシュロ(シュロ縄に使われる繊維の部分を巣材に使います)が多いことも一因かもしれません。
博物館敷地内でも、野生ランのエビネが咲き始めました。
植栽された株ですが、徐々に増えて、敷地内のいくつかの場所で花が見られます。
自生のものは雑木林などに生育しますが、近年、盗掘によってとても数が少なくなっています。
いつも「相模原市立博物館の職員ブログ」をお読みいただき、ありがとうございます。
これまで博物館やその活動の様子を伝えて来ましたが、気が付くと2012年1月の開設から、8年以上の年月が経ち、掲載記事も2700件を超えました。
内容はお知らせ、報告、身の回りの観察など様々ですが、ブログという性格上、一度読むとそのまま過去に置き去られてしまう事が多いのですが、せっかくの蓄積を何かに活用できないかと考え、少々機能を追加しました。追加した機能は次の2つです。
1.「アーカイブ」を、一覧表示からプルダウンメニューに変更しました。「月を選択」の右の▽をクリックすると、年月が表示され、過去の記事をたどりやすくなりました。
2.「タグ」を追加しました。画面を下のほうにスクロールして「QRコード」の下をご覧ください。「タグ」があります。これは、個々の記事についているキーワードで、ネット検索で見つけやすいようにするためのものです。使われた回数の多いワードから上位50位を表示しているので、興味があるワードをクリックしてみてください。関連する記事の見出しと書き出しが並びます。
以上、ちょっとした機能追加(変更)ですが、家で過ごす時間の多いこの時期、当ブログを気の向くままにお楽しみいたければ幸いです。
4月18日、外は春の嵐です。
博物館は5月13日まで臨時休館中(4月18日現在)ですが、こんな日は、館内で雨漏りが無いかなど点検の必要があり、職員もバタバタと館内を歩き回ることになります。
さて、この風雨では文字通り家にこもらなくてはならない週末となっていますので、気分転換に今週、博物館周辺で撮影した植物の写真をご紹介します。
まずは、ヤマブキです。
本来なら、この花が咲くと春まっさかり、と言えるのですが・・。
こちらはジュウニヒトエです。数は少なくなりましたが、この株はしっかり今年も咲いてくれました。
こちらはタチツボスミレ。花期が長く、早春から初夏まで咲き続けるたくましいスミレです。
季節は滞ることなく着々と進みます。焦らずに、ゆく春を眺めていきたいですね。
博物館のお隣の樹林地では、ソメイヨシノより3週ほど遅れて花盛りを迎えたサクラがあります。
ウワミズザクラという名のこのサクラ、ちょっと見たところではサクラに見えないかも知れません。
「もう一つの」と表題に付けたのはそのためです。サクラの仲間はもう一つどころか、数え切れないくらいたくさんあります。しかし、園芸用に改良・作出されてきた歴史が古く、それらと野生種との交雑などもあり、識別は困難を極め、そもそも研究者によっても分類の見解が大きく異なります。
そんな中で、れっきとしたサクラの一種であるウワミズザクラは、県内に類似種はイヌザクラという同じ時期に咲く種類があるくらいで(この樹林地にも両方あります)、花期がワンテンポ遅いことも含めてなんだかスッキリした気持ちになれるサクラです。
花のアップです。
アップにしても今ひとつサクラっぽくないですね。コップを洗うブラシのようなこのサクラ、新緑の木もれ日が似合うせいか、爽やかな気分になれる花です。
※相模原市立博物館は5月13日まで臨時休館中です。(4月16日現在)
博物館お隣の樹林地で咲く植物情報です。
樹林地のある一画に、ユリの仲間のホウチャクソウがたくさん生育しています。ちょうど今、花盛り。
と言っても、この仲間の花の多くは下向きにぶら下がるように咲き、しかも花被(かひ=花びら)がパッと開きません。ずいぶん控えめな咲き方ですね。
ホウチャクソウの写真を撮り終えて立ち上がると、視野の隅に何か美しいものの残像が残りました。
画面の左の方をクローズアップすると・・
大きな蛾の仲間の、オオミズアオでした。
なんという美しさ!
住宅地の公園などでも普通に見られる蛾ですが、夜行性ということもあって出会うのは夜が多く、外灯の下で見ると白く輝いて見えます。しかし、昼間樹林内で見たオオミズアオは淡い黄緑色に見えました。
目立ちすぎる色の蛾だと思っていましたが、昼間はこんなふうに新緑に溶け込むのですね。オオミズアオの意外な一面を知りました。
※博物館は5月13日まで臨時休館中です。
市立博物館は、平成7年(1995)11月20日に開館し、今年(2020年)で開館25年目を迎えました。正式に建設準備が始まったのは昭和56年(1981年)4月なので、開館まで実に14年7か月もの時間がかかりましたが、長い準備期間にも、調査や資料の収集など、建設に向けての諸活動が行われていました。
特に民俗分野では、地域の祭礼や行事をはじめ、そのほかにも畑や養蚕の作業、うどんや酒まんじゅう作り、社寺及び石仏など、さまざまな内容の調査とともに写真の撮影もしており、現在では見ることのできない貴重な写真が多く含まれています。
現在、この膨大な写真類の一層の活用を図るためにデータ化の作業を行っており、これから「職員ブログ」に、季節的な話題も含めながら写真を紹介していきたいと思います。さまざまなものを取り上げていく予定ですのでお楽しみに。
第1回目となる今回は、今から37年以上前の昭和58年(1983)3月5日に中央区淵野辺本町で撮影されたものです。保管されている写真は昭和57年からありますが、準備が始まった最初の頃のものは少なく、昭和58年3月はかなり早い時期に当たります。
ここで問題です。柄杓(ひしゃく)で茶色い液体を汲んでいますが何の作業を行っているのでしょうか。ヒントは今でも食卓に欠かせない調味料です。
正解は醤油(しょうゆ)作りです。かつて農家では味噌や醤油を自家で作りましたが、撮影した昭和58年当時では、自家で醤油しぼりをする家はかなり少なくなっていました。
醤油の原料は、小麦と大豆、塩、水で、炒った小麦にこうじ菌を混ぜ、蒸した大豆を加えた後、水を入れて一年間ほど仕込んでから、専門の業者を頼んで自家に来てもらってしぼりました。
醤油しぼりを専門にする人は各地にいて、醤油をしぼると独特の匂いがするため、近所でもどの家で醤油しぼりをしているかがわかりました。
こうした写真は、かつての生活において調味料まで自家で作っていたことを物語る貴重な資料と言えましょう。
博物館周辺の植物開花情報です。
以前、つぼみをこのブログでご紹介したシロバナハンショウヅルは、綺麗に花を咲かせています。
こんなふうに、目立つ花もたくさん咲いていますが、人知れず咲いている目立たない花もたくさんあります。
こちらはクワの花です。この木は雌株なので、雌花だけが咲いています。
一昨年、近くにあった雄株の大木が台風や降雪で傷んだため伐採されてしまったので、風で花粉が飛んでくるかちょっと心配です。
こちらはドングリのなる木のコナラです。コナラは雌雄同株で、こちらは雄花です。
よく見ると、雄しべが見えますが、花弁はありません。
雌花はこちらです。
拡大しても花なのかどうかもわからないほど小さく目立たない花です。
でも、これが秋にはドングリになるなんて、ちょっと驚きですね。
※当館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月13日まで臨時休館となっております(4月15日現在)
相模原市内で大発生が続くキアシドクガは、博物館周辺では2014年に大発生が始まり、昨年にはもう終息といえるレベルまで発生数が減少していますが、それでもまだそれなりの数は見られました。今年はどうでしょうか。昨年は4月9日に若齢幼虫を確認したのですが、今年は今日、4月12日に確認しました。
食べ痕は数日前には確認していたのですが、1本の木の中でも食べ痕のある場所に偏りがあり、手の届く高さにはあまり見られませんでした。キアシドクガは本来、若齢期はあまり低い位置にはいないのではないかと思われます。
こうした点からも今年も発生数は少ないものと考えられます。見える範囲で探しても、このように数匹がいる程度です。
ただ、木によって、ある程度食痕が目立つ場所もあり、そうしたところをよく見ると、葉を半分に折って縫い合わせたようなものが見られます。
これは、キアシドクガの幼虫が脱皮の前に作る脱皮室です。おそらく、中では眠(みん:脱皮前の休眠状態)の幼虫がいるのでしょう。
これまでの発生状況と比較して考えると、今年はそれなりの発生は見られるものの、大発生は終息期の延長上(末期)に達していると予測されます。
大発生は博物館周辺や木もれびの森など市域中央部から始まり、徐々に周縁部へと拡大した経緯があります。そのため、市域北部や高尾周辺などは今年も相当の発生が見られるでしょうが、これもおそらくピークは過ぎていると考えられます。
今後の推移を見守り、また報告していきたいと思います。
※当館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5月13日まで臨時休館となっております(4月12日現在)