尾崎咢堂記念館にて資料公開「戦後の日記帳」を開催中!

8/31(土)より博物館所管施設の尾崎咢堂記念館ロビーにて、尾崎咢堂関係資料紹介「戦後の日記帳」を開催しています。

8/30に行った準備風景

今回展示している主な資料は、昭和20年、21年、22年、24から25年の日記帳で、咢堂の四男行輝の孫尾崎行和氏が保管していた貴重な資料です。

日記帳4冊・・・昭和21年以後は新日本」とある

日記帳で注目すべきは、表紙に「新日本●年」と記され、咢堂が終戦を機に新たな日本になることを強く意識していたことが窺えます。

「新日本●年」との記載

各日記帳では、昭和20年8月15日の終戦の記述や昭和25年の米国行きの経過などの部分を紹介しています。

昭和20年8月15日の記述(右上)・・・御前会議にて降伏・・・とある

また、昭和21年には「民主主義放送吹込み」と、レコードへのに吹込みと思われる記載があり、同年吹込の記録がある当館所蔵の咢堂演説レコードも展示しました。このレコードは尾崎咢堂記念館でCDで聞くことができます。

また英語に堪能な尾崎咢堂なので、月はすべて英語で表記されている点なども注目してみてください。

今回の資料紹介は10/6(日)までです。
ぜひ尾崎咢堂記念館にご来館いただき、日記をとおして尾崎咢堂への関心を深めていただければ幸いです。

カテゴリー: 尾崎咢堂記念館, 考古・歴史・民俗 | タグ: , | 尾崎咢堂記念館にて資料公開「戦後の日記帳」を開催中! はコメントを受け付けていません

出てきたのは意外なクモ

カタハリウズグモの網があったので「一応、写真を撮っておこう」というくらいの気持ちで撮影していると…

カタハリウズグモの網。うず状の隠れ帯がきれいです。


網の白い渦巻き(隠れ帯)の部分からぎこちない動きでクモが出てきました。

カタハリウズグモではないクモが出てきました。


が、どう見てもウズグモの仲間ではありません。
頭の中は疑問符がいっぱいの状態でしたが、様子を見ていると、ポトッと地面に落ちたのはマミジロハエトリ。

マミジロハエトリでした。


これはかなり意外でした。クモが他種の網に入ることは、決して珍しい事ではないのですが、ハエトリグモの仲間に関して言えば、沖縄などに生息するポルティアハエトリ以外では、聞いた事がありません
この網の主はどうなったのでしょうか。近くにそれらしき姿は見当たりません(翌日もこの網は留守のままでした)し、マミジロハエトリが獲物を抱えている様子もありません。どうやら捕食目的の侵入ではなさそうです。
それにしてもどうやって網の下側にとりついたのか、カタハリウズグモはどうなったのか、謎ずくめの出来事でした。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | タグ: , , , | 出てきたのは意外なクモ はコメントを受け付けていません

生物分野実習(8月29日 最終日!)

こんにちは!生物分野実習生です。
今日(8/29)は9/14から始まるミニ展示に向けた準備を行いました。
フィールドに赴き、展示に使用する植物の写真を撮影しました。

野外に出て素材写真の撮影

以前に雑木林に入った時とは見られる花の種類が違い、季節ごとの植物の移り変わりを感じました。
その後、写真を元にパネルや解説のキャプションを作り、展示のレイアウトについて綿密に打ち合わせました。パネルを一から作ることに慣れていなかったので、大変な思いをしました。

収蔵庫で展示に使用する標本の選定

パネル貼りとカッティング

展示のレイアウトを考えています

寂しいですが、今日で実習最終日でした。実習期間は長いと思っていましたが、あっという間に感じるくらい楽しく過ごせました。実際に体験することで今まで学んだことを深く理解でき、更なる発見が多くありました。この実りある9日間を無駄にせず、今後もそれぞれ努力したいと思います。
秋山さんを始め実習に関わった皆さん、多くを学ばせていただきありがとうございました。

カテゴリー: 今日の博物館, 生きもの・地形・地質 | タグ: , , | 生物分野実習(8月29日 最終日!) はコメントを受け付けていません

探検!発見!クイズ&チャレンジ2019

こんにちは!民俗分野実習生です。
8月24日に「探検!発見!クイズ&チャレンジ2019」1日目が開催されました。
クイズコースとチャレンジコースに分かれ幼児の方から小学生、保護者の方々まで楽しめるイベントとなりました。

受付の様子

このイベントの開催に合わせて普段は入れない中庭の開放や実物の縄文土器に触れることができました。

中庭にはたくさんの来館者の方が入られ、貴重な体験を楽しんでいました。

中庭開放の様子

また、土器のコーナーでは実物の縄文土器に触れることができ、展示されている他の資料にも興味を持っていただけました。

学芸員の指導のもと実物の土器に触れている様子

他にも鳴砂(なきすな)の音を鳴らす体験や土器の模様を付ける体験イベントが行われました。

初日は約360名の方に体験していただくことができました。

私たち実習生としても来館者の方々や市民学芸員、ボランティアの方々との交流ができ、非常に貴重な経験をすることができました。

 

来年も「探検!発見!クイズ&チャレンジ」は開催されるので是非お楽しみ!

カテゴリー: 報告, 未分類, 生きもの・地形・地質, 考古・歴史・民俗 | タグ: , | 探検!発見!クイズ&チャレンジ2019 はコメントを受け付けていません

勾玉作り&収蔵庫見学・・・実習実験室は大賑わい!

8/24に勾玉作り&収蔵庫見学を開催しました。

まず、午前中に今回の講座の補助スタッフとなる歴史分野の学芸員実習生に勾玉(まがたま)作りを実践してもらいました。

勾玉作りの本番前練習・・・紐結びに苦戦中!

そのあとは、講座の案内看板を書いてもらったり、作業台に必要物品を配置するなど、会場準備万端?整えました。

案内看板も楽しげに、かわいらしく書きました

今回の講座は当初25名定員でしたが、申込みが多かったため28名まで参加を受入れました。さらに、参加者のほとんどは子どもさんのため付き添い者も多く、会場の実習実験室は熱気で大賑わいでした。

参加者+付き添い者で大賑わい

午後1時30分に開会し、はじめに少し勾玉の話や古墳時代の話を行ったのち、まずは収蔵庫見学ツアーに出発です。普段見ることができない博物館の裏側を一部ですが見学していただきました。収蔵資料を目の当たりにした参加者の多くの方に感動していただけたと思います。(アンケートにも多数の好評意見あり)

収蔵庫見学ツアー・・・温湿度管理も厳重です

さて、そのあといよいよ勾玉作りです。時間の関係もあり、穴の開いた勾玉キットを博物館のミュージアムショップであらかじめ購入いただき、材料の滑石(かっせき)、蝋石(ろうせき)に作りたい勾玉をペンなどで描きます。

実習生も子どもたちにやさしく指導

時間短縮のため、不要な角をノコギリで落とし、そのあとは金ヤスリでひたすら削って形を整えますが、この時に白い粉がたくさん出るため、知らぬ間に顔を白くお化粧した!?子が多くいました。

だいぶ形が整ってきたかな

この辺で飽きてしまう子もいるので、勾玉の古代の穴あけ体験として、細い竹と金剛砂(勾玉石より硬い砂)による摩擦の勾玉の穴開け体験も何人かチャレンジしてもらいました。

竹で穴あけ体験・・・かなり真剣です!

形が整ったら、紙ヤスリでなめらかにして、最後にツルピカシートで拭くとツヤが出てきれいな勾玉の完成です。

出来映えはそれぞれでしたが、参加者全員手作りの勾玉を手に、明るい笑顔で帰っていきました。

カテゴリー: 今日の博物館, 報告, 考古・歴史・民俗 | タグ: , , , , , | 勾玉作り&収蔵庫見学・・・実習実験室は大賑わい! はコメントを受け付けていません

オトコエシと秋の風

博物館お隣の樹林地では、オトコエシの花が咲き始めました。

オトコエシの花

どこかで聞いたことがあるような無いような・・そんな名前の植物ではないでしょうか。それもそのはず、秋の七草の一つであるオミナエシと近縁の植物です。
この花が咲き始めると、秋の到来を感じます。実際、ここ数日の朝方の風はちょっと涼しげで、二十四節気の処暑(しょしょ:8月23日から)にぴったりの気候です。

すっかり野外で見なくなったオミナエシに対し、オトコエシは普通に生育しています

ところで、最新の植物図鑑を開くと、オトコエシはスイカズラ科に分類されています。一昔前の図鑑では、オミナエシ科です。これは、21世紀に入って系統分類学の研究が進み、世界的に新しい植物分類体系であるAPG体系というものが提唱され、それに従った分類に変更されているためです。スイカズラ科はAPG体系によって大きく枠組みが変更された科の一つです。
そんな人間の都合にはお構いなしに、季節は進みます。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | タグ: , | オトコエシと秋の風 はコメントを受け付けていません

インターンシップ学生日記⑤

こんにちは!

インターンシップ生としてお世話になっている赤松です。

インターンシップ最終日の本日は、昨日に引き続き「探検!発見!クイズ&チャレンジ2019」のイベント運営の補助をさせていただきました。

本日は「土器チャレンジサポート」のコーナーを担当させていただきました。このコーナーでは、縄文土器の模様を縄を使って実際に作ってみるというコーナーです。本物の縄文土器も多数展示されているので、今回のイベントを通じて少しでも考古学や縄文時代に興味を持っていただけたら嬉しいです。

イベント全体では700人以上の方々に参加していただきました。参加していただいたみなさんありがとうございました。

5日間のインターンシップで、普段あまり経験することのない博物館の業務を体験させていただき、とても貴重な経験になりました。ありがとうございます!

 

カテゴリー: おしらせ, 今日の博物館 | タグ: , | インターンシップ学生日記⑤ はコメントを受け付けていません

生物分野実習(8月24日)生きものミニサロンを実施しました!

こんにちは。生物分野実習生です!
今日(8/24)は、生きものミニサロン「見つけよう!虫めがね隊」を2回(12時~、14時50分~)実施しました。

今回も案内看板を描きました!

前日は悪天候でしたが、今日は天気がよく無事開催することができました!

エントランスに集合して開始!

子どもたちがお題の植物を見つけたときの、うれしそうな表情が印象的でした。

お宝探し的に植物を見つけてもらいました!

昆虫の幼虫が成虫になるスタンプラリーです!

私たちも始めは緊張していましたが、楽しんで取り組めました。

子どもたちの楽しそうな笑顔が印象的でした!

今日、2回実施した「生きものミニサロン」を通して、相手に伝える方法を工夫する難しさがわかりました。
今回の経験を活かし、これから実習生展示の制作に取り組んでいきます。

カテゴリー: 今日の博物館, 生きもの・地形・地質 | タグ: | 生物分野実習(8月24日)生きものミニサロンを実施しました! はコメントを受け付けていません

インターンシップ学生日記④

こんにちは!

インターンシップ生としてお世話になっている赤松です。

本日は、「探検!発見!クイズ&チャレンジ2019」というイベントのお手伝いをさせていただきました。

私は、「鳥の巣チャレンジサポート」というコーナーのお手伝いをさせていただきました。このコーナーは、四種類の本物の鳥の巣を見ていただき、その後展示スペース内のはく製から四種類の鳥を見つけていただくというものです。私自身も本物の鳥の巣を見る機会はほとんどなかったので、とても貴重な経験になりました。

参加していただいた皆さんにもよろこんでいただいてよかったです。

明日も引き続き開催されますので、たくさんの方にきていただけるとうれしいです。

インターンシップも残り一日となりましたが明日も精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。

カテゴリー: おしらせ, 今日の博物館 | タグ: | インターンシップ学生日記④ はコメントを受け付けていません

インターンシップ学生日記③

こんにちは!

インターンシップ生の赤松と申します。

本日は、受付のスタッフの方に教えていただきながら、プラネタリウムのご案内の補助と館内放送のお手伝いをさせていただきました。

初めての館内放送は緊張しましたが、噛むことなく行うことができ安心しました。受付スタッフの方にもよくできていたといっていただきました。貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
明日24日と明後日25日には「探検!発見!クイズ&チャレンジ2019」というイベントが行われます。私もお手伝いさせていただきます。たくさんの方々に参加していただけるとうれしいです。

インターンシップもあと二日になりますが、精一杯取り組ませていただきますのでよろしくお願いします。

カテゴリー: おしらせ, 今日の博物館 | タグ: | インターンシップ学生日記③ はコメントを受け付けていません