山梨県都留市で野外調査を行いました

こんにちは。令和6年度地質分野学芸員実習生です。

2024年8月28日に山梨県都留市で野外調査を行いました。この地域では富士山に関係する溶岩や地層が見られます。

 

こちらは太郎・次郎滝です。富士相模川泥流堆積物が見られます。この一部が相模原市まで流れてきました。市内で堆積した様子を表す復元模型が相模原市立博物館に展示されています。

 

おなん渕の滝です。綺麗な柱状節理という地質構造が見られました。

 

長慶薬師霊命水源です。富士山から流出した桂溶岩と富士相模川泥流の境界での湧水が確認できました。

 

中央自動車道富士吉田線高架下の坂道です。桂溶岩の末端の地形です。

 

富士山に由来する泥流堆積物や溶岩など様々な違いが、湧水などの地形に現れていました。街を散歩するときには地域の地形を考えながら歩くと新しい発見があるかもしれません。

(令和6年度地質分野学芸員実習生)

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令和6年度歴史分野実習~4日目~ 展示発表に向けた準備

皆さんこんにちは。歴史分野実習生です。
今日は、展示発表に向けて、解説パネルの作成や資料に添えるキャプションの校正、展示に使う写真の印刷などの準備を行いました。

解説パネル作成の様子

解説パネルの作成では、限られた字数の中で、どのようにすれば正確でわかりやすく伝えられるか、何度も修正を行い、試行錯誤しながら文章を考えました。

スキャナーを使って資料を作成している様子

やるべきことが次から次へと舞い込んできましたが、役割分担によって効率よく物事を進められるよう工夫しました。

実習最終日の8月31日は私たちの展示の公開初日でもあります。
最終日の展示公開に向けて準備も大詰めです。納得のいくものになるよう、残りの実習期間も最後まで情熱を注いで取り組みたいと思います。

(令和6年度歴史分野実習生)

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令和6年度歴史分野実習~3日目~ クイズラリー運営補助と展示発表のための資料選択

皆さんこんにちは。歴史分野実習生です。
8月25日、私たちは午前中に博物館ボランティア「市民学芸員」によるクイズラリーの運営補助を、午後は展示発表のための準備を行いました。
クイズラリーは、夏休みの終わり際ということもあり、親子連れが多く参加されていました。クイズラリーの舞台になっている常設展示をのぞいてみると、参加者の皆さん全員が真剣に取り組んでいました。クイズラリーを終わらせたお子さんが、景品を獲得して喜んでいる姿も印象的でした。

クイズラリー参加者が景品を受け取っている様子

午後の展示発表の準備ですが、こちらはなかなか苦労しました。私たちが作ろうとしている展示のテーマである「明治13年の巡幸と甲州道中」に沿うような資料を選定し、収蔵庫でそれらの内容を確認したのち、どのように展示を構成するかを話し合いました。展示の構成は、パネルの見やすさ、解説文の分かりやすさ、資料の配置など、細かいところまで考える必要があります。

資料の大きさを測っている様子

特に資料の配置は、私たちを悩ませました。大変なことは多々ありますが、これらの悩みが良い展示を作るための糧になると信じて、更に活動に力を入れていきたいです。

(令和6年度歴史分野実習生)

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生物分野実習5日目(8月27日)

こんにちは!生物分野の実習生です。
土曜日の生きものミニサロンも無事に終わり、今日はミニ展示の準備にとりかかりました。
まずは収蔵庫に行き、展示で使用する資料を選びました。
今回は、寄贈されたチョウの標本を中心としてミニ展示を作ります。

展示する箱を選びます!

資料を選んだ後は、展示のレイアウトやパネルの内容をじっくり話し合いました。
多くの人に伝わる展示を目指して文章を書くなかで、標本を収集し保存する意義について改めて考えさせられました。
時間をかけて推敲しましたが、まだまだ改善の余地があります。

たっぷり話し合い…

今日は座って行う作業が多かったですが、館内に突如現れたアシダカグモを観察したり、休憩時間にミュージアムショップを見に行ったりして、気分転換しながら実習に取り組みました。
実習生同士の仲も一層深まったように思います。

自分たちで作った標本も展示予定!

実習も残り1日!最後まで走り抜けます!!
(生物分野実習生)

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令和6年度歴史分野実習~2日目~ 資料整理の実務

皆さんこんにちは。歴史分野実習生です。
実習2日目の8月18日は、寄贈資料の整理を行いました。この整理作業は想像よりもはるかに大変なものでした。
特に大変だったのは、仕分ける資料の量が膨大なことです。

今回整理した資料

加えて、掛軸から借金の証文、地形図やはがきなど、資料の種類ごとに分類する必要があるので、それらを整理するだけでも時間がかかります。さらに、資料番号の割り振りや袋詰め・箱詰め、収蔵庫への収納もしなければなりません。一概に整理と言っても、その作業は多岐にわたるのです。

文書を種類ごとに分類している様子

箱詰めする様子

私たちは3名体制で約6時間作業に取り組みましたが、それでも全てを終わらせることはできませんでした。後から資料整理員の方に聞いたのですが、実際の現場ではこれらの作業を一人でこなさなければならない時もあるそうです。資料整理の苦労を改めて感じました。

(令和6年度歴史分野実習生)

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生物分野実習4日目(8月24日)

こんにちは!生物分野の実習生です。
今日は、いよいよ生きものミニサロンの本番です。

まず看板を準備します!

今回の生きものミニサロンは、「たたいて こすって 紙をそめよう!」というタイトルで、12時からと14時40分からの2回実施しました。

今日の午前中は、配布するプリントの印刷や進行の最終確認をして、準備を万全にしました。
初回は20人弱の方が参加してくださいました。草花の色や形を紙に写しとってもらい、きれいなまま持って帰ってもらう「たたきぞめ」の企画に、参加者の皆さんはワクワク・・・

今日の内容についてお話しました

まずは、各々で使用する植物を採集します。
プリントや説明を参考に、自らお気に入りの植物を探し出していました。

どれにしようかな

植物を採集したあとは、紙にそめる作業に移ります。
石でこすったり、ハンマーでたたいたりして、素敵な作品を作ることができました!

石でごしごしこすり、色をうつします

綺麗に染められました

一方、準備を万全にしたはずの私たちは・・・
進行上の課題がいくつか見つかり、2回目に向け改善点を話し合いました。

課題のディスカッションはだいじな時間です

そして迎えた2回目・・・
初回に比べてスムーズな進行ができ、参加者の方々と対話する余裕も生まれ、大成功に終わりました。

素敵な作品と記念撮影

本日ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!!!
(生物分野実習生)

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生物分野実習3日目(8月23日)

こんにちは。生物分野の実習生です。
今日は、明日8月24日(土)の生きものミニサロンに向けて準備を行いました。

生きものミニサロンのタイトルはズバリ…「たたいて こすって 紙をそめよう!」です!
具体的には、植物を使用してたたき染めを行い、葉っぱや花の色、形をきれいなまま持ち帰っていただけるような企画となっています。

葉っぱをたたいてみると・・

今日の午後は民俗分野の実習生の皆さんに協力していただき、リハーサルを行いました。実際に行ってみると想定外の出来事も多く、それらを元に修正を重ねました。

民俗分野の実習生を相手にリハーサルをやっています

リハーサルで気づいたこともたくさんありました

また、お昼には博物館で行われている「探検!発見!クイズラリー2024」に参加しました。博物館を楽しみながらまわることができました。25日(日)まで開催されているので、皆さんもぜひ参加してみてください!

天文展示室のキーワードは・・

明日は、いよいよ生きものミニサロン本番です。緊張していますが、皆さんに楽しんでいただけるよう、精一杯頑張ります!!
(生物分野実習生)

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民俗分野実習2日目(8月23日)

こんにちは、民俗分野実習生です。
今日は「探検!発見!クイズラリー2024」の運営のお手伝いをしました。

クイズラリーは、市民学芸員の皆さんが問題を考え、景品を手作りするところまで全て主体的に行っています。

手作りの素敵な景品沢山あります!

受付で来館者の皆さんにクイズ解答用紙お渡ししてお見送りし、子供たちの自信満々の答案を丸つけしたり、見事正解した方々に景品を選んでもらうお手伝いをしました。

答え分かるかな⁉

クイズラリーに参加していただいた来館者の方々はもちろん、運営側の市民学芸員の皆さんともコミュニケーションをたくさん取ることができ、大変やり甲斐を感じることができました。

岩石かあさんのパフォーマンス 岩石の秘密がわかる⁉

クイズラリー2024と岩石かあさんのパフォーマンスは、明日8月24日(土)、8月25日(日)の2日間も開催していますので、皆さま是非この週末は博物館に遊びに来てください!

(令和6年度民俗分野実習生)

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民俗分野実習1日目(8月20日)

皆さんこんにちは。
今回のブログは民俗分野の実習生が担当いたします。
よろしくお願いいたします。

ドキドキの分野別実習初日。
今回の実習では着付け体験ワークショップのお手伝いを行いました。

現在、相模原市立博物館特別展示室にて民俗企画展「上溝番田神代神楽」を開催しています。(7月13日~9月8日)
そして、本企画展の関連イベントとして8月20日に着付け体験ワークショップが開催されました。
本イベントでは講師に相模里神楽垣澤社中の皆さまをお招きし、参加者は実際に衣装や面を身に着け、神楽の世界を体験することができました。

ちら渾身の1枚!

我々は撮影アシスタントや受付等のスタッフとしてイベントに参加しました!

ワクワクの着付け中…

衣装の他にも、様々な面やもみじ等の雰囲気がでる小道具も用意されています!

本イベントには約30名以上の来館者が参加し、大盛況に終わりました。
参加者の皆さんとこのワークショップをとおしてたくさんのコミュニケーションをとることができました。

本企画展の関連イベントはすべて終了いたしましたが、民俗企画展「上溝番田の神代神楽」は9月8日(日)まで開催いたしております。

ぜひ皆さまのご来館をお待ちしております。

(令和6年度民俗分野実習生)

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「相模原のシカ・イノシシの革でキーホルダーを作ろう」を実施しました!

8月22日、エントランスでは当館所蔵のシカとイノシシのはく製が来館者のみなさまをお迎えしています。

シカとイノシシの本はく製がお出迎え

これは、この日のイベント「相模原のシカ・イノシシの革でキーホルダーを作ろう」のために収蔵庫から運び出してきたものです。
このイベントは、「野生動物との共生の会」による相模原市協働事業の一環として実施したものです。野生鳥獣による農作物被害や林業被害が多発し、有害駆除による鳥獣の捕獲数も多い相模原市域で、身近な場所に野生動物が数多く生息する相模原市の自然について改めて考え、感じてもらうきっかけとなるよう、シカやイノシシの革を使ったキーホルダー作りのワークショップを企画しました。
まず、同会のスタッフからシカやイノシシの捕獲数や、捕獲個体の利用の実情などについてレクチャーがあります。

5分ほどのレクチャーで始まります!

毎年全国で、シカだけで約70万頭が捕獲されているというお話にみなさん驚かれていました。そしていよいよ、あまり有効利用されていない皮革を使ったキーホルダー作りに移ります。

キーホルダー作り開始!

三つ編みのようなイメージで革を編んでいくのですが、シンプルなのになかなか難しい!

編みこむ手順を説明

編めたら、それをビスで留めます。

少し力を入れてたたきます

完成!

色とりどりのキーホルダーが完成!

こちらは、小学6年生の仲良しグループがみんなで取り組んでくれました。

僕たち大親友なんです!と宣言してから取り組んでいました!

シカやイノシシなどのなめし皮や、頭骨なども展示されていて、みなさんとても興味を持ってくれたようです。

なめし皮の触り心地が好評でした!

130名以上のみなさんにご参加いただき、身近だけど、日常の中であまり意識することのない相模原市内の野生動物について考えるきっかけになったようです。
(生物担当学芸員)

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