2025年度 歴史分野 博物館実習~展示に向けた野外調査をしました~

こんにちは!歴史分野の実習生です。
8月21日の分野別実習2日目では展示に向けた野外調査を行いました。
まず橋本駅の近辺では、橋本駅→橋本駅ゆかりの碑→照手姫モニュメントの順番で巡りました。
橋本駅の由来を知る事が出来ました。

橋本駅

橋本駅ゆかりの碑

次に、神明大神宮→秋葉大権現(火伏せの神様)→徳本念仏塔→香福寺の順番で市街地を散策しました。
神明大神宮、香福寺ともに広く緑が豊かでした。

神明大神宮

香福寺

途中、相模原市の名物である酒まんじゅうを食べて休憩しました。
とても美味しかったです!

最後に、瑞光寺→牛久保家の長屋門を見学して、両国橋を通り境川の川沿いを歩いて橋本駅に戻ってきました。
境川は、神奈川と東京の県境なので、間に立ってみて不思議な気分になりました。

瑞光寺

午後は博物館に戻り、今日の野外調査で得た情報をもとに分野別展示実習に向けた内容の話し合いを行いました。

暑い中、無事に野外調査を終えることが出来ました。
皆さんに興味を持って頂ける展示を作れるように頑張ります!

(2025年度 歴史分野実習生)

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危険な雲、積乱雲

8月後半、猛暑が続いています。そして、どこかしらで午後になると、にわか雨や雷雨の情報が入る毎日です。8月20日午後も、出張帰りに博物館近くを歩いていると遠くで雷鳴が聞こえてきました。南西の空を見ると、迫るように発達中の積乱雲が出ていました。

手前の雲の奥に積乱雲が発達しているはずです

積乱雲こそ、雷をもたらす雲です。そして、この雲が列をなしてほぼ同じ場所に次々と沸き続けるのが、線状降水帯です。最も危険な雲と言えるでしょう。よく、積乱雲と夏雲を代表する入道雲が混同されることがあります。確かに、積乱雲の中には遠目には入道雲のように見えるものも少なくありません。しかし、入道雲は別の名を雄大積雲と言い、縦に発達した積雲です。真下に、にわか雨を降らすくらいでそれほど危険な雲ではありません。

雄大積雲(いわゆる入道雲)

積乱雲は、急速に発達し、時として雲ができる限界の高度まで達します。積乱雲が近くで発達していると、急にあたりが暗くなるので、そもそも雲の上の方まで見えません。
最初の写真の雲は少し遠方で発達していたので、博物館へ戻ってから改めて屋上で撮影しました。

結局近くまで発達してこなかった積乱雲

相変わらずゴロゴロと雷鳴が鳴っていて、雲の真下は雷雨になっていたかもしれません。しかし、この日は結局、博物館周辺まで雲が発達してくることはなく、雷雨もありませんでした。
積乱雲は、雨雲レーダーなど見ていると移動してくるように見えますが、実際には突然真上で発生して雷雨になることもあります。雨が降り出す予兆は風です。突然風が強くなり、あたりが暗くなったら要注意です。開けた場所にいると危ないので、すぐに建物や自動車の中へ入ってください。
しばらく積乱雲が出やすい天候が続きます。くれぐれもご注意ください。
(生物担当学芸員)

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民俗分野実習4日目~「福の会」の皆さんと資料整理

こんにちは。民俗分野の実習生です。

今日は、民俗分野のボランティア団体「福の会」の皆さんと一緒に、資料の整理を行いました。

実習生3人にとっては初めての作業でしたが、皆さんに教えていただきながら進めることができました。

 

寄贈された資料にはひとつひとつに番号を付け、状態等をカードに記入したり、写真を撮って残すことで、大切に保管しています。
作業の工程は決まっていますが、資料の掃除や写真の撮影、付票の取り付けなどは、資料に合わせた方法を考えながら行いました。

また、展示の準備も進めました。昨日に続き、パネルやキャプションの文面を検討しました。

いよいよ実習もあと2日です。最終日の展示に向けて、引き続き取り組んでいきたいと思います。

(令和7年度民俗学実習生)

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エサキモンキツノカメムシの卵保護

博物館の敷地には、ミズキやクマノミズキが何本も生えています。
その葉っぱの裏で、子育てのシーズン真っ盛りを迎えた虫がいます。
エサキモンキツノカメムシという、長い名前のカメムシです。

体の下に1齢幼虫がいます

エサキモンキツノカメムシは、たくさんの卵をまとめて産み、卵塊(らんかい)を作ります。その後、メスが卵と若い幼虫に覆いかぶさり、守ってあげる生態を持っています。
こちらのメスが守っている幼虫は、頭部と胸部が黒い2齢幼虫。親離れが近い頃合いです。

たくさんの幼虫がいます

別の枝でも、2匹のメスがそれぞれ卵を守っていました。

2頭の雌と卵塊(らんかい)

小さい体で卵を守る様子が、とてもけなげです。
(動物担当学芸員)

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民俗分野実習3日目~展示の下準備~

こんにちは、民俗分野の実習生です。
昨日は9月6日からの展示に向けて、準備を始めました。
テーマや扱う資料は決まっていますが、どういった内容にするかは自分たちで考えなければいけません。

展示資料を選んでいる様子

展示するものを決めたら、次は展示の手法や会場のレイアウトを決めます。パネルや資料を置くために、どれほどのスペースが必要かなどを考え、展示の構成を考えます。

展示について学んでいる様子

 

そして展示の中で最も重要なものの一つが、キャプションづくりです。言葉遣いや見やすさ、紹介する情報の選択を行い、見る人にとって最も分かりやすいものはどれかなどを考えて作っていきます。
本番に向けてより良い展示ができるように頑張っていきます。

(令和7年度民俗学実習生)

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生物分野実習1日目(8月19日)

こんにちは!生物分野の博物館実習生です。

本日は、昆虫採集と標本作製を行いました。
採集にはいくつか方法がありますが,今回は捕虫網を使った採集を行いました。
炎天下の中、汗をかき、網を持ち、散策路でウロチョロ…
そんな中、実習生の1人がミンミンゼミをゲット!

ミンミンゼミをゲット!

それを見た他の実習生たちも、争うようにたくさんの虫を捕まえていきました。

汗水垂らして捕まえてきた虫たちを、全て標本に。

脚や触角を丁寧にひろげていきます

虫の種類よって技法は変わりますが、実習生全員が昆虫標本の作製に経験があったため、スムーズに進行することができました。

展翅台を使って固定

終盤には今週に開催する生きものサロンの企画について、実習生で話し合いました。紆余曲折ありましたが、テーマや企画内容を決めることができました。企画を素敵な形にしていけるよう、頑張っていきたいと思います。

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【企画展イチ押し資料】尾崎行雄の書(愕堂・咢堂・卆翁)

先日の生物分野のブログに始まり、企画展「相模原市立博物館 30年の歩みを未来へ」のイチオシ資料を紹介するこの企画。歴史分野からはタイトルのとおり、「尾崎行雄の書」を紹介します。

尾崎行雄(安政5(1885)~昭和29(1954)年)は、相模国津久井県又野村(現在の相模原市緑区又野)生まれの政治家です。通算議員在任歴60余年の間、民主主義と国際平和のために尽力したことから、「議会政治の父」、「憲政の神様」とも称されています。

開館30周年の節目に、当館が積極的に収集してきた成果として、郷土の偉人に関する歴史資料を展示することにしました。

「博物館資料を一挙に紹介!」コーナーにおける歴史分野の展示

このブログで取り上げる資料は、「博物館資料を一挙に紹介!」コーナーで一番初めにご覧いただくケース内の掛軸三幅です。

左から古い年代順に展示しています。

書を嗜(たしな)む尾崎は、「琴泉(きんせん)」→「学堂(がくどう)」→「愕堂(がくどう)」→「咢堂(がくどう)」→「卆翁(そつおう)」と、生涯で5つの雅号(=ペンネーム)を名乗りました。うち、市立尾崎咢堂記念館の名称にもなっている「咢堂」は、称した期間が最長だったこともあり、よく知られています。

この展示では、様々な時期に書かれた尾崎の書を同時にご覧いただくため、「愕堂」(明治20(1887)年~)から「咢堂」(明治45・大正元(1912)年~)、さらに「卆翁」(昭和22(1947)年~)の雅号で署名された掛軸を並べました。
一番右側の掛軸は、尾崎が90歳を超えてから書かれたものです。高齢になってからの筆跡とは思えないような力強さを感じます。題字の「善悪の標準」は、同じ言葉が刻まれた碑が、尾崎の生誕地である市立尾崎咢堂記念館の前庭に建っています。

善悪乃標準の碑(市立尾崎咢堂記念館/緑区又野)

ここまで本企画展の歴史分野イチオシポイントを紹介しましたが、照明の影響を受けやすい紙資料を保護する観点から、8月末を目途に「博物館資料を一挙に紹介!」コーナーの展示替えを予定しています。実物をご覧になりたい方は、ぜひお早めにご来館いただけますと幸いです。
また、資料を入れ替えた後の展示も、どうぞ楽しみにお待ちください!

(歴史担当学芸員)

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【企画展イチ押し資料】標本ダンスと昆虫標本箱

現在開催中の企画展「相模原市立博物館 30年の歩みを未来へ」の展示物から、専門分野ごとにイチ押しの資料を紹介します!
初回の今回は、生物分野です。
生物分野の展示のうち、博物館の役割についてのコーナーでひときわ目を引く大きな棚。

棚を持ってきました!

これは、昆虫標本を収蔵するために作られた専用の棚で、「標本ダンス」と呼ばれています。当館の収蔵庫では、このような棚を使って、昆虫標本を収蔵しています。
この棚、今回の展示の際には一度分解し、ボトルシップのように展示ケースの中で組み立てました。

標本ダンス

棚の中身は、というと、びっしりと木箱が並んでいます。
これは「ドイツ箱」と呼ばれる昆虫標本専用の標本箱です。ドイツと名がつきますが日本製で、職人さんが手作業で作っている高級品です。

ドイツ箱

この箱は、箱本体と蓋のあいだに凹凸の構造があり気密性が抜群で、標本を食べる害虫の侵入を許さない優れモノです。

ところで、このような資料を収集する箱の規格は、専門分野ごとに異なります。今回の企画展では、昆虫のほかに地質、民俗、歴史と、様々な専門分野で使っている「箱」を見ることができます。資料そのものに加えて、資料を入れている箱についてもぜひ注目してみてください。
(動物担当学芸員)

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中庭のミノムシ

※8月18日(月)は休館日です

お盆休みも最終日となった8月17日、プラネタリウムはこの日も朝から観覧券を求める方の行列が長く伸びていました。そんな中、並んでいたお子さんが中庭のガラス壁を指さして「なにアレ?」とつぶやきました。それは、こちらです。

ガラス壁に何かがくっついています

蓑虫(みのむし)です。蓑虫とは、枯葉や枯れ枝などを集めて繭をつくり、その中で幼虫が成長するミノガ科の総称で、こちらは最も一般的に見られるオオミノガの蓑虫です。
一時期、オオミノガに寄生するヤドリバエの仲間の影響で数が減ったと言われていましたが、近年、再びよく見られるようになりました。博物館でも、毎年中庭のガラス壁に複数のオオミノガがくっついています。

オオミノガの蓑虫

同じ日、前庭の入り口アプローチ近くのアオキの葉をふと見ると、何か違和感がありました。クルっと丸まった葉の中に、斜線が・・

丸まった葉の中に何かが

こちらは、シャクガの仲間の幼虫でした。ふだんは枝に擬態してこんな姿勢をとっているのですが、ここではバレバレです。鳥に見つからないうちに、どこかへ移動するとよいのですが・・

シャクガの仲間の幼虫

今週は本当にたくさんの来館者をお迎えしました。明日、8月18日は休館日となります。プラネタリウムは、19日から24日まで、再び夏休み特別上映期間として、1日5回の投影を行います。リニューアルしたプラネタリウムをぜひご覧ください!
(生物担当学芸員)

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【企画展関連事業】8月15日にバックヤードツアーを追加開催しました!

先日のブログでもお知らせしたとおり、現在開催中の企画展「相模原市立博物館 30年の歩みを未来へ」の関連事業として8月2日(土)に実施したバックヤードツアーは、予想以上の盛況となりました。残念ながら、その日だけではご参加いただけなかった方々もいらっしゃったことを受け、急遽追加開催を決定しました。

前回と同様、1日2回実施することにしましたが、開館と同時に配り始めた整理券は約30分で配布終了となる人気ぶり。改めてバックヤードツアーへの注目度の高さを実感しました。

最も厳重な特別収蔵庫などの前室を見学中。

大型資料収蔵庫について解説しています。

このバックヤードツアーでは、企画展の中で博物館の役割や未来を見据えた現状と課題などを紹介していることに関連して、資料を収集・保存する意義、博物館ならではの機能についてもお伝えしました。単に「珍しい場所を見ることができる体験」としてだけでなく、当館についてより深く知っていただけたように思います。
参加された皆さまがこちらの解説にしっかりと耳を傾け、時折大きくうなずきながらお話を聴く姿が印象的でした。

記念に参加証をプレゼントして終了しました!

お盆休み期間だったこともあり、ご家族で参加された方も多数いらっしゃいました。お越しいただいた皆さま、ありがとうございました!

(歴史担当学芸員)

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