植物の名前を知りたい人のための教室をご紹介します!

博物館ではよく、こんな質問をお受けします。
「植物の名前を覚えたいのだけれど、どうすればよいですか?」
じつは、植物にかぎらず、生物の種名を知り、それを覚えるのは、非常に専門的な作業です。機械を使って効率的にとか、この図鑑を見ればすぐにわかる、というものではありません。

秋のアザミ、ノハラアザミの花

植物の名前をよく知っている人と歩きながら、とにかくたくさんの植物を観察するのが一番確実な方法です。そして、そこで得た知識を分類してしまっておく「引き出し」をつくっておくことが大切です。

丹沢の秋を彩るマルバダケブキ

たとえば、ここで挙げている写真はすべて、キク科の植物です。

“いかにも”キクのなかまらしいカントウヨメナ

たくさんの種類があって、葉も花も多様な形をしているグループですが、なにか共通点があってキク科という仲間分けがされています。その共通点(逆に言うと、ほかの仲間とは違う特徴)をラベルにして引き出しをつくっておくことができれば、初めて見た植物でもキク科の引き出しにとりあえず入れておくことで、その後図鑑などで調べる時も効率的です。

秋の山中で静かに咲くコウヤボウキ

そんな方法を、身近な植物を観察しながら学べる教室が「初心者のための植物学教室」です。10月7日と14日(いずれも土曜日)の2回、博物館で行います。定員にまだ余裕がありますので、植物の名前を覚えたい、という方はぜひご参加ください。お申し込みは9月30日までなので、お早めに!

カテゴリー: おしらせ, 生きもの・地形・地質 | 植物の名前を知りたい人のための教室をご紹介します! はコメントを受け付けていません

生きものミニサロン ドングリのヒミツ!

博物館実習(生物分野)を行っている大学生の飯島です。
本日9月23日は、生きものミニサロンを行いました!
今回のテーマは、「ドングリのヒミツ~穴あきドングリはだれのせい?」です!

看板は実習生が書きました!

博物館内のドングリとドングリに穴をあけた犯人、シギゾウムシを観察しました。

ドングリこま 意外とよく回ります!

コナラとクヌギを拾い、ドングリこまを作ったり…

シギゾウムシの幼虫を夢中で観察

シギゾウムシの幼虫を観察したりしました!

シギゾウムシの生態を説明する実習生

シギゾウムシが落とした枝付きドングリの解説。ゾウムシのあけた小さな穴を頑張って探しました。

この日のために作ったシギゾウムシ缶バッチ!

お土産は、シギゾウムシ缶バッヂ!相模原市立博物館オリジナルです!!
秋分も過ぎ外を出歩くと頻繁に見かけるようになったドングリですが、今回のミニサロンを通して、より興味を持って頂けたら幸いです。

カテゴリー: 今日の博物館, 生きもの・地形・地質 | 生きものミニサロン ドングリのヒミツ! はコメントを受け付けていません

明日(9/23)は生きものミニサロンです!

博物館実習(生物分野)を行っている大学生の飯島です。
明日(9月23日)は生きものミニサロンを実施します!明日のテーマは…

コナラの若いドングリ

ドングリ!!
本日22日の実習では、その準備を行いました。

突然の雨の中、明日使うドングリさがし

採集へ行く直前から急に降り出した雨の中、博物館内には無い種類のドングリを採集したり…

意外と?よくまわる、ドングリごま

時間があれば皆様にも作ってもらおうと思っている、ドングリこまを試作したりしました!

地面に落ち始めたドングリがみなさんをお待ちしています!

普段はあまり気にならない、ドングリの細かい部分にも目を向けていただこうと思います。是非、奮ってご参加下さい!!

カテゴリー: おしらせ, 生きもの・地形・地質 | 明日(9/23)は生きものミニサロンです! はコメントを受け付けていません

歴史分野実習最終日!

こんにちは! 歴史分野の実習生です!

9月18日は9日間に渡る実習の最終日でした。

9月9日に行った「中世さがみはら探訪」についての展示を作りました(^-^)

展示準備

テーマは上溝地域のオススメスポットを紹介する「学問のススメ」ならぬ「上溝のススメ」です。

そして夕方には展示解説を行いました♪

展示解説

私たちのつたない解説を最後まで聞いてくださった来館者の方々ありがとうございました!

展示完成

そして、8月から指導してくださった学芸員の皆さま、本当にありがとうございました!

カテゴリー: 報告, 考古・歴史・民俗 | 歴史分野実習最終日! はコメントを受け付けていません

ノギクの季節

気温は夏のような日が続いても、植物の世界はだいぶ秋めいています。博物館のまわりでも、ユウガギクが咲いています。

白さが際立つユウガギク

さらにこちらは威勢良く伸びて咲くキクイモです。

青空が似合うキクイモ

健康食品として注目されますが、花もなかなかの美しさです。

10センチ近い大きな花です

ところでこちらのキク科も満開、オオブタクサです。

オオブタクサ 目立たないけど満開です

花粉症のアレルゲンなので、今の時期鼻がグシュグシュしている人は、これかカナムグラの花粉症を疑った方がよいと思います。
これからノギクがまだまだたくさん咲き出します。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | ノギクの季節 はコメントを受け付けていません

はらぺこイモムシ(写真あり)

博物館駐車場の隅で、相模原を代表する絶滅危惧種のカワラノギクを栽培しています。これは、市内の自生地の遺伝系統を保存するための栽培なのですが、毎年この時期、ちょっと油断するとこんな状態になってしまいます。

柔らかそうな新しい葉を狙って食べてあります

ひと月後くらいに花を咲かせるために伸びてきた茎(シュート)の葉が、ことごとくイモムシに食べられてしまうのです。今回も、ほかの仕事が忙しくて5日ほど目を離したスキにこのありさまです。イモムシ(ここでは蛾の幼虫)は終齢幼虫になるまではそれほどたくさんの葉を食べないので、食痕もあまり目立ちません。そのため、小さいうちに発生に気付くのが難しいため、発見が少し遅れると盛大に葉を食べた痕から発生に気付くことになります。
さて、早速駆除作業を行ったのですが・・どこにいるかわかりますか?

どこにイモムシがいるでしょうか?

完全に茎と葉に同化した色と質感で、目が慣れてこないと見つけられません。上の写真の真ん中下の方にいます。
拡大すると・・

昼間はこうしてじっとしています

はらぺこのイモムシにはらいっぱい食べさせてあげたいのはやまやまですが、ここでそれをやってしまうと絶滅危惧種の系統保存という目的にかないませんから、躊躇なく駆除します。ところでこのイモムシ、種類はよくわかりませんが、おそらくヤガ科のキリバガと呼ばれる蛾の一種だと思われます。

ヤガ科の蛾のなかまと思われます

綺麗な黄緑色の姿を写真に撮りましたが、このあとは地面のアリさんたちに運んでいってもらいました。ちなみにこの日は、2つのプランターで15匹以上見つけて駆除しました。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | はらぺこイモムシ(写真あり) はコメントを受け付けていません

中世さがみはら探訪~歴史分野の博物館実習生も活躍~

9/9(日)に中世さがみはら探訪~上溝から番田周辺をめぐる~を開催しました。
午前9時に上溝駅に集合し、参加者、スタッフ総勢39名でいよいよスタートです。

上溝で中世といえば、歴史好きな方は”照手姫伝説”を思い浮かべる方も多いと思いますが、今回は照手姫伝説伝承地は説明紹介のみで、その他にも実はある鎌倉時代から戦国時代の伝承地などを巡りました。
また、今回は博物館実習生にも各自1か所ずつ説明を担当し、そして博物館ボランティアの市民学芸員さんには受付や案内誘導などに協力いただきました。

上溝駅改札出口で受付

これから出発します!

最初の見学地は上溝小学校内の「歴史資料館」です。今回この探訪のために特別に開けてくださいました。ここでは、市登録文化財の三条実美筆の「上溝学校木扁額」や昔の教科書などを見学しました。中世ではなく近代以降に関わる資料ですが、普段見ることができない貴重な見学ができました。

右奥が三条実美筆の「上溝学校木扁額」

次の見学地は「和田坂」で、ここは鎌倉時代初期の武将和田義盛の伝承がある場所です。また、和田義盛と姻戚関係にあった当時相模原に勢力を持っていた横山党の説明をしました。

和田坂脇で三浦党和田氏や横山党の説明

次は「馬坂」で、戦国時代初め頃に北条氏と武田氏の合戦に参加するため馬で坂を登るもあまりの急坂に馬でさえも滑ってしまったという逸話のある坂です。

馬もすべって登れなかったという馬坂の説明

次の見学地は「亀ヶ池八幡宮」です。ここでは、神社や上溝夏祭りとの関係、また市内に残る建造物としては非常に古い文禄5(1596)の棟札が残る旧本殿(現 亀八招福稲荷)の説明などをしました。

亀ヶ池八幡宮や上溝まつりの由来説明

文禄5年(1596)の亀ヶ池八幡宮の旧本殿

最後は、今回の探訪のメインイベントでもある市内最古の板碑を保管されている安楽寺の見学です。この板碑は鎌倉時代後期の正応5年(1296)の銘があり、中世の相模原の歴史に関する貴重な資料です。

市内最古の板碑に見入ってます

最後に番田駅まで歩き、お昼前に予定通り終了しました。
途中多少せまい道などありましたが、アップダウンもなく少なく、歩きやすいコースでした。
参加者からみれば孫のような実習生の説明も、少したどたどしい場面がありましたが、参加者のあたたかく広い心で聴いていただくことができました。実習生には良い経験になったと思います。
今回の探訪の成果として、実習生の企画によるミニ展示を9/16(土)から行います。9/18(月・祝)にはミニ展示の展示解説もありますので、こちらもぜひご来館いただけると幸いです。

カテゴリー: おしらせ, 報告, 未分類, 考古・歴史・民俗 | 中世さがみはら探訪~歴史分野の博物館実習生も活躍~ はコメントを受け付けていません

はやぶさ初号機 実物大模型!

昨日(9月11日)の休館日、博物館のエントランスの雰囲気をがらりと変えるできごとがありました。それは、こちら、小惑星探査機はやぶさ初号機の実物大模型が運び込まれたのです!

圧倒的な存在感!

これまでお向かいのJAXAの展示室にあったものですが、このたび、博物館へお引っ越しすることになったのです。
折しも今週末から企画展 JAXA×博物館「水金地火木土展~カイ・メイ!太陽系探査の軌跡~」がスタートとします。一足先にはやぶさ初号機実物大模型のお披露目となりました。
そして企画展は現在、急ピッチで準備中ですが、ここでもJAXAファンにはたまらない資料が・・・

本物の管制卓です!

衛星の管制卓です!つい最近まで、管制室で実際に稼働していたものです。
9月16日(土)から始まる企画展、お楽しみに!!

カテゴリー: 天文 | はやぶさ初号機 実物大模型! はコメントを受け付けていません

「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」を実施しました!

9月9日(土)、麻布大学いのちの博物館と共催で「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」を実施しました。これは、八ヶ岳山麓に設置されたフクロウの巣箱に残ったエサのネズミ類などの骨を取り出し、分類作業を体験するワークショップです。いのちの博物館の高槻先生から、巣箱の設置環境によって異なるエサの種類や、骨の分類の仕方について説明を受けます。

麻布大学いのちの博物館の高槻先生から説明を受けます

早速、骨の取り出しと分類を開始!ご家族で参加してくれたみなさん、全員夢中です!

みなさん集中して骨さがし

高校生も、何の骨か?どこの骨か?高槻先生に教えていただきながら楽しそうに作業しています。

タヌキの骨格標本を使って説明

最初はなかなか進みませんでしたが、だんだん目が慣れてくるとスピードがアップします。代表的な骨を分類できました。

部位別に骨を分類

ネズミのほかにもリスや野鳥の骨もたくさん混じっていて、「夜行性のフクロウなのに、昼間活動する動物も結構食べてるね!」など、フクロウの生態の新たな一面を知ることができます。
この試料は、ヒナがエサとして食べた動物の不消化物をはき出す「ペリット」を主に分析しています。親鳥の縄張りの環境の特徴が餌動物からわかる、本格的な生態学研究の手法をみなさん堪能していただけたようです。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | 「フクロウの巣からネズミの骨を取り出す」を実施しました! はコメントを受け付けていません

曇天に似合う色

博物館の前庭はいま、ヤブランの花が見ごろです。この花はなんとなく、曇り空が似合います。

6枚の花被(かひ=花びらのように見える部分)が特徴

晴れて日が当たるとなんとなくぼやっとした印象ですが、曇天の下だとこの微妙な薄紫色が強く主張してきます。

正面入口のまわりにたくさん咲いています

今日(9月6日)もそんな空の下でたくさんの花が咲き乱れています。
さて、お隣の樹林地には、注意して見ないとヤブランかと見間違えてしまいそうな花が咲いています。

お隣の樹林地に咲く別の花

やはり曇天向きの色の花、ツルボです。ヤブランと同じなかまなので、咲き姿もよく似ていますが、花のころに葉がほとんど目立たない点が違います。

ヤブランよりやや薄い色の花が可憐なツルボ

この両種、ちょっと前までは「ユリ科」ということで大きくまとめられていました。しかし、現在新しい図鑑の多くが採用している系統分類では、「キジカクシ科」という聞き慣れないグループに含まれています。このグループ、和名よりも学名の方がよく知られていて、アスパラガス科Asparagaceaeと言えば通りが良いですね。ただし、ツルボをはじめ、球根に毒を持つ種が多いのでやたらに口にしてはいけません。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | 曇天に似合う色 はコメントを受け付けていません