今日のカイコ(5齢へ脱皮)

いよいよ5齢も中盤、ものすごい勢いでクワを食べています。おそらく、早い個体は3日後くらいには繭をつくり始めるでしょう。
今日は、2日前に脱皮シーンを撮影したので掲載します。
脱皮は頭から。すでに、古い頭部がはずれかかっています。眼状紋がダブって見えています。
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胸部が脱げています。そして三日月紋のあたりはかなり模様がずれていますね。頭部の殻がちょこんとのっかっていてかわいいです。
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アングルを変えて。すでに半分以上が脱げています。
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脱皮完了!
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おっと、頭部の殻がまだのっかっています。このあとすぐに殻を外しましたが、クワをバリバリ食べ始めるまでには、まだ少し時間があります。身体が完全にはできあがっていないのでしょう。数時間じっとした後、ハッと目を覚ましたかのように、突然食べ始めます。
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(生物担当学芸員 秋山)

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神奈川地学会

7月7日(土)の七夕の日,神奈川地学会のミニ巡検に参加しました.
小田原市入生田にある神奈川県立生命の星・地球博物館周辺の箱根火山火砕流堆積物の見学です.
総会,講演会に続いて,15時30分頃から巡検です.
まず,生命の星・地球博物館の横を流れる早川の対岸の火砕流堆積物を見学しました.写真中央の崖の中腹あたりから川に張り出している部分がそうです.これは約2万年前の火砕流によるものですが,写真ではよくわかりません.

次に,昔,溶結凝灰岩を切り出していた石切り場の後へ.この溶結凝灰岩は約6万6千年前の大火砕流のときの火砕流堆積物です.箱根登山鉄道の入生田と風祭の間くらいの場所です.この辺りで盛んに採石していたようです.
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これが採石の跡です.かなり時間が経過しており,埋まったり,表面に植物が生えてわかりにくくなっています.民家の敷地内なので,教えてもらわないと気づきません.
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近寄ってみるとこんな感じ.黒いシミのようなものは,熱と堆積物の重さでつぶれた軽石です.
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採石した時の屑石で石垣が作ってありました.
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近くの神社にある祠にはこの石材が使ってあります.つぶれた軽石など,溶結凝灰岩の構造がよくわかります.
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雨が心配されましたが,降られることも無く,無事ミニ巡検を終えることができました.曇りで日差しは無いものの非常に蒸し暑く,夜のビールをおいしくいただくことができました.
(地質担当学芸員 河尻)

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メイキング②

JAXA連携企画展メイキング第2報
昨日、博物館天文クラブ(SMAC)の方たちに協力していただいて、
企画展の展示品を作っていただきました。
何を作っていただいたかというと?
モノクロ写真を台紙に並べて、
準備②
大きなアルバムができあがりました。
準備③
半世紀ほど前に行われたロケット発射実験などなど、当時の貴重な記録写真の数々です。
その数、およそ2,000枚!! 実験に関わられた方々の若かりしあの日、あの時を振り返ります。
企画展は、いよいよ今週末からオープンします。
(天文担当 有本)

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神奈川大学の学生さんたちの見学

今日(7/8)午後は、神奈川大学理学部生物科学科の学生さんたちが見学実習ということで当館へいらっしゃいました。
展示室を見学した後、生物担当の学芸員から生物資料の収集と保存、活用についてレクチャーを受けます。
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途中、生きもの好きの学生さんが多いだろうということで、カイコも見ていただきました。昨日の観察会のお子さんたちと同じ目をしています。
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その後、バックヤードへ。動植物資料収蔵庫で植物資料の実際の収蔵状況を見学。動植物相を明らかにするインベントリー調査が全国に誇れるレベルで進んでいる神奈川県の状況を中心に解説。
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博物館が展示だけでなく、資料の収集、保管、研究に重点を置いた施設であるということを理解してもらえれば、目的達成です。
(生物担当学芸員 秋山)

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今日のカイコ(ちらほら5齢)

カイコはちらほら、5齢に脱皮し始めました。まだほとんどの個体が眠ですが、脱皮してバリバリとクワを食い始めているのがいます。
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上の写真、頭の大きさの違いがわかるでしょうか。5齢はさすがにでかいです。下になっているのは4齢の眠の個体です。眼状紋が薄くなり、内側が透けてきているのがわかります。
明日までにはほとんどが5齢になっているはず。給桑も本番、ラストスパートに入ります。
といっても、カイコが一生で食べるクワの、じつに9割近くをこの5齢の1週間で食べます。ラストスパートというより、ここまでは助走のようなものですね。がんばらねば!!
(生物担当学芸員 秋山)

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ナガコガネグモのブルブル

夏も近づき、最近、通勤途中に見られるクモの種類も多くなり、比較的大きなものも増えてきました。
大きな幼体
ナガコガネグモ。かなり育った大きな幼体。
幼体
小さな幼体
ナガコガネグモはメスの体長が20~25mm(オスは6~10mm)と、大きめのクモです。写真は幼体なので白っぽいですが、大人になると黒と黄色のだんだら模様になります。
成体メス
メス成体。これは以前に撮った写真です。今年、成体になるのはもうちょっと後です。
草の間等に円網を張り、網には「かくれ帯」「白帯(はくたい)」などと呼ばれる糸やシート状のものを付加します。
ちょっと脅かすと、激しく体をゆすります。これは、ジョロウグモなどもする動作です。この事は前から知っていたのですが、今日、初めて気が付いた事があります。
ナガコガネグモは、網を張っている間も、体をゆすっているのです。なんとも落ち着きがありません。しかも、しげしげと眺めていたら、大きな個体のすぐ横で、それよりずっと小さな個体が、やっぱり体をぶるぶる揺らしているのです。観察しながら、吹き出しそうになりました。こんな事をして、何の効果があるのか、無駄な労力ではないのか、かえって網を張るのが大変ではないのか…といろいろ疑問に思ってしまいましたが、たぶん、よけいな心配なのでしょうね。(学芸班 木村)
揺れてる
盛大に揺れながら網に横糸を張っているところ。

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ミニ観察会~カイコをじっくり

今日、時間を変更して行ったミニ観察会は、たくさんの方にご参加いただきました。
テーマは、カイコ。博物館で飼育中のカイコは、ふだんアクリルケースがかぶせられていますが、今日は手にとって見て頂きました。
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実際に手にのせてみると、動き回ることもなく、いかにおとなしい昆虫であるかわかります。
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去年とった繭や、カイコに近いなかまの野生種、クワコを写真で紹介して、カイコの模様のヒミツや、繭からとれる繊維の長さなどをクイズにしながら、楽しく観察しました。
次回は夏休み中、8/10(金)の11時からです。

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メイキング①

7月14日(土)から始まるJAXA連携企画展「宇宙科学の先駆者たち~糸川英夫と小田稔」の資料展示作業が進行中です。今日は大型の資料の搬入・組み立て作業をJAXAのスタッフの方々が中心になって行いました。
パーツ搬入。重厚な資材で作られているため重い(>_<) 搬入
2トントラックで4往復して、全てのパーツの搬入完了(^^;)
搬入完了
まるで、廃線になった鉄道のレールのよう、、、哀愁さえ漂っています。
土台
どこの工事現場? とも思える光景
H鋼
午後からは、いよいよ組み立てです。
組立
で、、、こんな感じになりました。
枠枠
(...って、スミマセン、出し惜しみしてますが、)
でも、このアングルはなかなか見られないかも(?)です。実はかなり危険なアングル。
さてさて、この装置ですが、2005年に幕張メッセにおいて、ペンシルロケットの水平発射実験50周年を記念して行われたペンシルロケットフェスティバルで、再現実験をしたときに作られたものです。
“50年前の情熱を未来の50年へ”
50年前に実験を行ったエンジニアたちの情熱を、これからの50年を支える子どもたちへ伝え、バトンタッチするという意味が込められていたイベントです。当時の様子は、『ペンシルロケットの復活』をご覧ください。
本日、組み立て作業に関わった方々は、まさにこのフェスティバルの立役者でもあり、装置の仕組みや当時の様子などのお話しの中には“熱いもの”を感じました。
当館の特別展示室の奥行きはおよそ25メートルありますが、この装置が入ると会場が狭く感じられるほどです。全長、何と!! 18メートルと圧巻です。(確か15メートルって聞いてたんだけどなぁ~(T_T)
装置の全容は会場に来て体感してください。企画展オープンまであと1週間となりましたので、もうちょっとお待ちください。なお、企画展がオープンするまで、メイキングを順次アップしていきますので、こちらもお楽しみにしてください。
(天文担当 有本)

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あやしげな腐生植物

今日は緑区のある山に、絶滅危惧植物の生育状況を確認する調査に行きました。
シャクジョウソウ(イチヤクソウ科)です。神奈川県では絶滅危惧1A類。じつは、かなり珍しく個体数の少ない植物です。
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それにしても、植物らしくない姿形です。緑色の部分がどこにもありません。近いなかまのギンリョウソウと同じく、腐生植物です。菌根をつくって樹木と共生している菌類(キノコのなかま)にとりついて、そこから栄養をもらって生育します。葉緑体を持たないので、光合成はいっさいしません。なんともしたたかな生き方ですね。
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同じ山で、アオテンマも見ました(上の写真)。オニノヤガラの品種ですが、淡黄緑色が梅雨の林内にとても映えていました。この植物も、ラン科の腐生植物です。シャクジョウソウと全く異なるなかまの植物ですが、生き方はよく似ていますし、なんとなく、雰囲気も似ていますね。
(生物担当学芸員 秋山)

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明日のミニ観察会は時間変更します!

明日、7/7(土)11時から予定していました「博物館のまわりのミニ観察会」は、都合により、午後2時からへ変更します。今回は、現在飼育中のカイコをじっくり観察しようと思います。
さて、そのカイコ、今日のようすです。4齢も中盤となり、大きさも3.8センチほどになりました。バリバリとクワを食べています!
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(生物担当学芸員 秋山)

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