ヤブレガサ、その後

博物館中庭のヤブレガサ(キク科)が、こんなに立派な株になり、花を咲かせました。
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春、このブログで「スノーマン?」とご紹介した、アレです。
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4月の芽生えの頃
よく見ると、おもしろい花の形をしています。舌状花(タンポポのような、へら状の花弁)はありませんが、総苞片(花を支える部分)が白く、くるくるっとカールした柱頭とともに、全体としてしっかりと目立つ「頭花」を構成しています。
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めざとく、スジグロシロチョウが花を訪れていました。
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(生物担当学芸員 秋山)

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津久井城跡にて

今日は津久井城跡の市民調査員を対象にした講習会に講師として行ってきました。私の専門は地質なので,歴史の話ではなく、地形・地質の解説をしてきました。
まずは、室内で相模原市の地形・地質の解説をしました。

昼食をとってから、城山山頂へ向けて出発!岩石の観察や曲輪などの遺構の解説を聞いて山頂に向かいました。
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城山山頂付近には数十万年前に相模川が運んだ砂礫の地層があります。
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近くの地表面には,この砂礫層中の礫だけが転がっています。地元では“あぶらいし”と呼ばれています。
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砂礫層と基盤の岩石の間から湧き出た水がたまったと考えられる小さな池もあります。
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城山には人間の歴史だけでなく、大地の歴史も記録されています。
(地質担当学芸員 河尻)

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「はやぶさの日」認定証授与式

今日は、はやぶさの日。2年前の、あのドキドキ感を思い出しながら過ごしています。
宇宙航空研究開発機構(JAXA)の施設がある4市2町で組織する「銀河連邦」(相模原市、能代市、大船渡市、佐久市、肝付町、大樹町)は、小惑星探査機「はやぶさ」の開発、運用にかかわった人々の「あきらめない心」、「努力する心」を全国の方々に伝え続けていこうと、6月13日を「はやぶさの日」と制定しました。
午後、はやぶさのふるさとであるJAXA相模原キャンパスの展示ホールで「はやぶさの日」認定証の授与式が行われました。
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はやぶさ実物大模型の前で、日本記念日協会が認定証を授与。
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加山俊夫相模原市長が、銀河連邦相模原共和国大統領として、認定証を受け取りました。
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はやぶさのプロジェクトマネージャー、川口淳一郎教授のごあいさつ。
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多くの報道陣、見学者が見守る中での式典となりました。
毎年この日、はやぶさの偉業を思い出しながら過ごしていくと思うと、ワクワクしますね。
(生物担当学芸員 秋山)

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今、花粉症の方は…

花粉症と言えば、スギ花粉症がメジャーです。でも、今も目鼻がぐじゅぐじゅされている方、まわりにけっこういらっしゃいませんか?
アレルゲンが「イネ科」と漠然と認識されていることが多いのですが、その主犯のひとつがこれ、ネズミムギです。
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もともと、牧草として導入されて、今は全国的な強勢雑草として広まっています。空地、駐車場、道路脇、河原、庭…日当たりさえ良ければ、あらゆる場所に生えます。
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今日はこの植物がたくさん生えている場所へ調査に行きました。じつは私もご多分に漏れず、イネ科に反応する花粉症です。しっかり葯(上の写真の、黄色い部分)から花粉を飛ばしていて、事前に準備よく抗アレルギー剤を服用していったにもかかわらず、目も鼻もぐじゅぐじゅになりました。
もちろん、ほかにもカモガヤなど、この時期にたくさんの花粉を飛ばすイネ科の植物があります。この件については、近々、博物館のHPコンテンツ「博物館の窓」でご紹介いたします。
(生物担当学芸員 秋山)

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小さなスイカ?

今の季節、日当たりの良い草地や庭などに、ポツポツと見られる小さなかわいい花。ニワゼキショウです。
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外来種ですが、目の敵にするようなものでもなく(実際、すでにあまりにも広く普通に分布しているので、駆除のしようもありません)、花の美しさもあってかわいがられている外来種と言えるでしょう。
で、観察会の定番ネタです。この花をよく見ると、小さなスイカが隠されています。それは…
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観察会では、花について何も言わずに、ただその場所で「小さなスイカをみつけましょう」と探してもらいます。もちろん、スイカなどというのは冗談なのですが、なるほど、と納得していただけるくらいには、似ていますよね。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質学講座 千秋楽

今日は全4回の地質学講座の最終日。2回の野外観察のおさらいと、鳩ノ巣・御岳渓谷の地質の成り立ちの解説です。
写真は初日のものを使い回しているようにみえますが、よく見ると違います。

野外観察は雨に降られることも無く、無事全日程を終了しました。参加者の方には最後まで熱心に聞いていただき、たいへんうれしく思います。また、お手伝いいただいた、相模原地質研究会と相模原青陵高校地球惑星科学部の皆さんには感謝です。
(地質担当学芸員 河尻)

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由野台中ふれあいゼミナール

今日は午前中、博物館に一番近い場所にある市立由野台中学校ふれあいゼミナールの生徒さん20名がやってきて、一緒にミニ企画展の展示資料をつくってくれました。
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その展示資料とは、葉っぱの工作。自然観察会の定番プログラムの一つです。植物ボランティアの方の指導で、一所懸命つくってくれています。
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展示台に置いて、配置をチェック。
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すばらしい出来映え!シュロの葉でつくったバッタです。
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設置し終わって、記念写真。
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まだ大事な仕事が残っています。11時からは、ミニ観察会のお手伝い。今日は雨なので、館内で葉っぱ工作。もちろん、工作指導は中学生のみなさん。子どもたちへ、やさしく丁寧におしえてあげています。
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これはオマケ。火星人になってくれた生徒さんもいました。
限られた時間の中で、みなさんほんとうにがんばってくれました。由野台中学のみなさん、お疲れ様でした!!
(生物担当学芸員 秋山)

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草間のぐるぐる(ウズグモ)

ウズグモSP
クモの中には、円網を張った上で、白い帯状の構造を付け加えるものがいます。
その帯状のものを「かくれ帯(おび)」とか「白帯(はくたい)」と呼びます。
このウズグモもそういった網を張るクモです。やや湿気の多い場所で草の間などの低い位置に水平円網を張ります。
かくれ帯の機能については、網を安定させるためとか、餌を呼び寄せるため、とか、鳥の衝突を避けるため、とか諸説あるのですが、このウズグモについては、網の張り具合を調節するために付加している、という研究結果があります。
ところでこのウズグモ、非常に似通った種が何種かいて、実は今回、写真を撮ったものの、種の確認をしていません。ブログに書くのにこんな事ではいけないのですが、今シーズン初めて出会ったのでついうれしくて書いてしまいました。いずれにしても、顕微鏡で確認する必要があり、野外での判別はほぼ困難です。皆さんはこの網をみつけたら「あ、ウズグモの仲間だ」と思ってください。(学芸班 木村)

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キララシロカネの変色

キララシロカネ
この金色のクモの名前はキララシロカネグモといいます。「キララ」とは「雲母」の事です(因みに、漢字変換するとちゃんと出てきます)。
夏ごろに見られ、草の間などの低い位置に水平円網を張ります。
このクモの最大の特徴は、刺激を与えると、腹部を黒っぽく変色させてしまう事。
金色の色素がある細胞を収縮させるらしいのですが、実に面白いことをやるものです。
ちょっと実験してみました。
キララ直後
指でつついて、ちょっといじめた直後。
キララ少し
少し回復してきました。
キララだいぶ
だいぶ回復しました。
どうでしょう、皆さんもこのクモを見つけたら観察してみましょう。ただし、面白いからと言って、あまりいじめすぎないでくださいね。(学芸班 木村)

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2つめの“金”

今日は、2012年の2つめの“金”がつく天文現象が見られました。
“金”星の太陽面通過です。(ちなみに、1つめは5月21日の“金”環日食です。)
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台風の影響で、降り続いた雨は10時ごろにあがり、刻々と変化する流れの速い雲越しに太陽のすがたを確認できるようになった10時30分ごろから、第3接触の13:30すぎごろまで、太陽面を横切っていく金星のようすを雲間に見ることができました。
当館では、『金星の太陽面通過を観察するつどい』の開催と、太陽望遠鏡がとらえた映像をインターネットでのライブ配信(sagapon tv)を行いました。
博物館玄関前にて、日食グラスにて観察(一時は青空も、、、)
24.6.6玄関前
視力(1.0以上)のよい人は、日食グラスを使って肉眼で金星を確認できました。
曇ったとき用に、天体観測室の前室にノートPCを設置し、他館のライブ映像を視聴。
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博物館天文クラブの方たちは観測テラスで写真撮影。
この曇り空で、よく粘りました。。
24.6.6テラス
第3接触間際に、雲が切れて一気に光が差し込み、つどいの参加者一同から「うわぁ~っ!」と歓声が沸き上がりました。それにしても、すし詰め状態ですね(^_^;)
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太陽投影板に映し出された太陽と、その縁にかかる金星(うっすらと黒いちっちゃな点)
24.6.6投影板←クリック拡大
sagapon tv の視聴者数は、配信開始の7時ごろから14時ごろまでで約6,700件。
つどいの参加者は、11時ごろから増えはじめて最終的には96人。中には数時間滞在された方もいらっしゃいました。
ご協力いただいた博物館天文クラブの皆さん、つどいの運営、観測お疲れさまでした。
金環日食のときといい、今回といい、ハラハラドキドキとさせられるお天気に、右往左往でした。
次なる“金”は、8月14日未明に起こる金星食です。
これまた、見応えのある天体ショーですので、楽しみにしてください。詳しい情報は、博物館のホームページ「8月の星空」にてお知らせする予定です。
(天文担当:有本)

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