丹沢大山自然再生報告会

2月15日、厚木市のアミューあつぎで今年度の丹沢大山自然再生報告会が行われました。これは、丹沢大山自然再生委員会が毎年開催しているシンポジウム形式の報告会です。この委員会には当館の生物担当学芸員が事業評価・調査部会長として参画しており、このシンポジウムでもパネルディスカッションのモデレーターを担いました。

パネルディスカッションの様子

丹沢大山自然再生とは、1980年代から顕著になった丹沢山域の生態系の異変に対し、市民団体、企業、マスコミ、専門家、行政機関など多様な主体が結束して調査研究や普及を行う活動です。ここ数年は、高標高域のブナ林の衰退やシカの食害による林床植生の衰退といった主要なテーマに加えて、里地里山域の保全が大きなテーマとなっています。それは、生物多様性条約の中で提唱されているネイチャー・ポジティブの実現には、私たちの生活域やその周辺の生物多様性を高めることが不可欠だからです。

麻布大学の村山教授も、iNaturalistを用いた生物情報の蓄積について紹介

パネルディスカッションでは、AIなどデジタル技術を用いた生物多様性情報の蓄積や、企業によるネイチャーポジティブの取り組みなどが紹介されました。

主会場は満席でした

今年は神奈川県自然保護協会主催による「さがみ自然フォーラム」との共催となり、満席の会場に加えて、オンラインで結ばれた全国の参加者のみなさんと活発な議論が行われました。
(生物担当学芸員)

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相模経済新聞で当館キャラクターを紹介しました。

相模原市域を中心に発行する相模経済新聞(月3回、1日、10日、20日発行)に、
当館学芸員がリレー式で連載を始めました。その第2回です。記事は令和8年2月1日号に掲載されました。

第1回はこちら
今回は考古担当学芸員による当館キャラクターの「おびのっち」について。
緑区澤井でみつかった縄文土器の口の部分に土偶の上半部がつけられている大変珍しい土器です。当館のプラネタリウムでも登場したこともあり、子どもたちからも人気があります。
ぜひご一読ください!

連載は毎月1日号に掲載されます。このブログでも紹介していきますのでお楽しみに!
(考古担当学芸員)

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「プラネタリウムと能×神楽の世界」開催しました!

2月15日(日)に「プラネタリウムと能×神楽の世界」を開催しました。

プログラムとちらし

当日のプログラムとちらし

このイベントは、昨年度に開催した「プラネタリウムで神楽 神話から見る神々の世界」が大変好評だったことを受け、現在開催中の企画展「相模原のたからもの」の関連事業として、開催したものです。
今回は、金春流能楽師の村岡聖美さんと、昨年度に引き続き相模流里神楽垣澤社中の垣澤瑞貴さんにお越しいただき、能と神楽両方ご覧いただく機会となりました。
事前受付分、当日分ともにすぐに満席となり、本イベントへの関心の高さがうかがえました。

最初の演目は、村岡さんによる能舞「羽衣」です。

天女が月へ帰っていく場面

次は、垣澤さんによる神楽「豊受大神」です。

豊受大神は食を司る神なので、お米が降りそそいでいます

星空解説とトークを挟んで、最後は今回のメイン、能×神楽のコラボ「龍神」です。

大迫力の龍

「龍神」は、今回の舞台のために、新たに構成された創作作品です。
能の謡によって物語が語られ、神楽の舞により龍神を顕現(出現)させる内容で、
能と神楽の融合に新しい可能性を感じさせる舞台となりました。

次回のプラネタリウムで演じる民俗芸能は、3月20日(金祝)に「プラネタリウム×大島の獅子舞」を開催します。演者は大島諏訪明神獅子舞保存会の皆さんです。
獅子舞が伝えられたとされる天文11(1542)年の星空の下で、演じていただく予定です。
こちらもご期待ください。

(民俗担当学芸員)

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一番の花

※相模原市立博物館は2月17日、18日は設備や展示のメンテナンスのための臨時休館中です。

明日、2月19日は二十四節気の雨水(うすい)です。雪から雨に変わる季節、という意味ですが、まだまだ雪の心配は続きそうです。しかし、やはり自然界ではすでに春が始まっています。博物館の前庭のウグイスカグラが数輪、咲いていました。

ウグイスカグラ(花)

春の花の中で、いつも最初に咲くのがこのウグイスカグラです。まだ多くのつぼみが閉じていますが、これから少しずつ咲き進んでいくことでしょう。

ウグイスカグラ(つぼみ)

なんとなく、晴れた時の日差しも強くなってきたように感じられます。
明日から博物館は通常どおりの開館となります。
(生物担当学芸員)

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近現代史講演会「シドモア女史とワシントンの桜」を開催しました❀

2月15日(日)、近現代史講演会「シドモア女史とワシントンの桜」を開催しました。

近現代史講演会では、郷土の偉人・尾崎行雄(咢堂)が活躍した時代背景への理解を深めるため、同時代にゆかりがある人物たちをテーマに取り上げています。

会場の様子

今回は、尾崎が東京市長(現在の東京都知事)時代に日米友好の証としてアメリカへ寄贈した桜に関わりが深いエリザ・ルアマー・シドモアについて、「シドモア桜の会 横浜」代表理事の梅本 千晶さんにお話しいただきました。

毎年、アメリカの春の訪れを知らせるニュースで話題となるワシントン・ポトマック河畔の桜ですが、これが日本から贈られた経緯にアメリカ人ジャーナリストであるシドモア女史が尽力したことはあまり知られていません。

ポトマック河畔の桜(撮影:田子 哲也 氏)

ジャーナリストとしてだけでなく、地理学者、紀行作家、写真家など多方面で活躍したシドモア女史。現在も刊行され、世界中に多くの読者をもつ雑誌『ナショナル ジオグラフィック』誌で初の女性理事も務めています。
日本の桜を愛したシドモア女史は、タフト大統領夫人との出会いを経て、高峰譲吉や新渡戸稲造などの著名人や企業、団体の協力によって、祖国アメリカに桜を植樹するという長年の夢を実現するに至りました。

講師を務めた梅本 千晶さん(シドモア桜の会 横浜 代表理事)

また、「シドモア桜の会 横浜」が精力的に進めている“シドモア桜”(ワシントンから里帰りした桜を会で管理した孫桜)の植樹活動や、実際にアメリカでの生活をされた梅本さんの経験をもとに、全米桜祭りの様子などもあわせてご紹介いただきました。

この日は、ほんの1週間前に積雪があったとは思えない暖かさで、桜の季節がとても待ち遠しくなりました。

(歴史担当学芸員)

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雪の風景

2月7日から8日かけて降った雪は、相模原市内も一面の雪景色に変えました。9日は朝から晴天となったので、市内南区の県立相模原公園へ行ってみました。芝生広場は一面の雪原になっていました。

すでにたくさんの足あとが・・

その一画、雪融けしている場所では、ツグミが採食していました。

ツグミ

少し小さめの鳥も数羽で群れていました。ビンズイです。

ビンズイ

園内のウメは満開でしたが、雪をかぶってすこし寒そうです。

ウメ

そのウメの花の蜜を吸いにメジロがやってきました。

ウメの花の蜜を吸うメジロ

近くの横浜水道相模原沈殿池では、オシドリのオスが美しい生殖羽を見せています。

オシドリ(オス)

雪は自然の色のコントラストを強調してくれて写真映えするので、つい歩き回って写真を撮ってしまいます。
(生物担当学芸員)

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企画展「相模原のたからもの」展示解説を実施しました

あいにくの雪となった2月8日、現在開催中の企画展「相模原のたからもの」の展示解説を行いました。
当館の生物担当学芸員と文化財課の学芸員がそれぞれの視点から、展示の見どころをご紹介しました。

生物担当学芸員から、生物の文化財のひとつ、ギフチョウについてお話し中

まず生物担当学芸員が第1部の説明を行いました。
生物の文化財というとイメージがわきにくいですが、分かりやすいところでは「天然記念物」が、それにあたります。
例えば、今回展示しているニホンカモシカは、国指定の特別天然記念物という位置づけの文化財です。

カモシカの剥製の前で…

続いて文化財課の職員が展示の第2部で扱った「文化財の継承」について、経験談とともに紹介しました。
どのように未来に文化財を受け継いでいくか、考えを巡らせるきっかけとなったのではないでしょうか。

文化財修復の現場について解説がありました

さて、本企画展の展示解説は2月21日(土)、22日(日)にも、それぞれ13時30分から実施します。
今回とは異なるメンバーで展示をご案内します。
ぜひお越しください!

<相模原のたからもの 関連事業予定>
日 時:2月21日(土)、22日(日) 13時30分~14時
会 場:特別展示室
対 象:どなたでも(希望者は直接会場へ)

(生物担当学芸員)

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結晶写真館

2月8日、前日からの雪が夜中のうちに本降りとなり、今年に入ってからほとんどまとまった降水が無かったのに、降ったらいきなりの積雪となりました。せっかくなので、博物館駐車場の柵に積もった雪の結晶を撮影してみました。

 

それほど気温が下がっていない中で降っている雪なので、結晶の多くは融けかかっていたり、くっつきあって崩れたりしています。運よく形が残っている結晶を探して撮影しました。ちなみに、背景は黒い傘です。
さて、博物館前の道はこのような状態です。

博物館前の道“銀河天の川通り”も雪化粧しています

来館者の通路は雪かきをしてありますが、午前11時現在、まだ雪が降り続いています。

しんしんと降ってくるので雪かきも追いつきません

通常どおり開館していますが、ご来館の際には足元に十分お気をつけてお越しください。
なお、JAXA宇宙探査交流棟は本日、臨時休館となっています。
(生物担当学芸員)

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企画展「相模原のたからもの」開催中です!

1月31日(土)から企画展「相模原のたからもの」がはじまりました。

本展示では、相模原の「たからもの」である様々な文化財と、それらを後世に残すための取り組みを紹介しています。

副読本『私たちの相模原』に掲載されている史料や、ふだん博物館の常設展示室に展示している複製品の「本物」なども展示しています。

「社稷縄準録」と「当麻郷野帳」の本物が展示されています

本日は学芸員による展示解説をおこないました。

外は雪が降る中、ご参加いただきました。

本日担当したのは、この企画展を一緒に作った文化財課の学芸員で、旧石器から奈良・平安時代までの遺跡や出土品について、発掘の話などを絡めながら30分ほどかけて紹介しました。

展示解説は2月8日(日)、21日(土)、22日(日)にもおこなう予定です。
いずれも13:30から30分ほどになります。
毎回、担当する学芸員が異なりますので、毎回お越しいただいても楽しめる内容です。
ご参加をお待ちしております!

(民俗担当学芸員)

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鹿沼公園で植物観察会

2月7日、JR淵野辺駅南側にある鹿沼公園で植物観察会(相模原市まち・みどり公社など主催)が行われ、学芸員が講師を務めました。博物館で毎月恒例の「生きものミニサロン」を鹿沼公園へ出前する形で、午前、午後の30分ずつ2回実施しました。
それにしても、真冬の2月に植物観察会?しかもこの日は雪がちらつくお天気です。でも、植物は真冬でも楽しく観察できます。例えばこんなものが・・

ケヤキのタネ(葉の付け根についた小さな粒)

ケヤキのタネです。園内に植栽されたケヤキから写真のような状態でタネが落ちているので、これを参加者のみなさんと拾います。

同じような状態でたくさん落ちていました

これを落とすと、クルクルと回転しながら落ちます。プロペラの役目の小さな葉をつけて落とすことで、滞空時間を稼ぎ、風に乗ろうというわけです。ケヤキは相模原市の木でもあり、そんな身近な木にも自然の知恵が隠されていることにみなさん驚かれていました。
続いて、植物ではないのですが、ちょっと特別な観察をしました。鳥の羽根が散らばる“事件現場”で、みなさんに現場検証をしてもらったのです。

たくさんの鳥の羽根が地面に散らばる“事件現場”

血痕や肉片が落ちているか、大きめの羽根がばらけて落ちているかを確かめてもらいます。

みんさんに大きめの羽根を集めてもらいました

結果は、血痕や肉片は無く、大きな羽根がばらけて落ちていることがわかりました。犯人は、ツミやオオタカなどのタカの仲間、やられたのは、ドバトでした。その場でかみつくネコなどではなく、タカがドバトを狩り、大きな羽根を抜いて運びやすくして食事場へ持ち去った痕です。
午前の部はこのような観察をして終了しました。
午後の部は、本降りになった雪の中、この公園の一画に植栽されているスダジイのドングリを見たり・・

スダジイのドングリ

ロゼットや冬芽などの、植物たちの春の準備の様子を観察したりしました。
相模原では雪という天候自体が珍しいので、雪の中の静かな公園というちょっと特別なシチュエーションで楽しく自然観察を行うことができました。
(生物担当学芸員)

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