ヘビトンボ

このブログで紹介したゴボウの花の写真を撮影していたら、足元に大きな昆虫がとまっていました。

ヘビトンボ

ヘビトンボです。とてもインパクトのある顔つきで、アニメ映画「風の谷のナウシカ」に出て来そうな雰囲気です。全体のフォルムもいかつい感じなのですが、三角形にたたまれた大きな翅(はね)には黄緑色のかわいらしい斑点があってちょっとアンバランスです。

ヘビトンボ 翅の斑点模様がちょっとかわいらしくも見えます

幼虫は水生昆虫として川底にすみますが、こちらも迫力満点です。

別の日に撮影したヘビトンボの幼虫

成虫は夜に活動すること多いので、昼間、明瞭な写真を撮影できてちょっとラッキーでした。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から31日 繭が完成しています!

給桑開始から1か月が経ち、ほぼすべてのカイコが繭を作りました。

蔟(まぶし)の中に作られた繭

上の写真の繭は、6月27日から28日にかけて作り始めた繭で、すでに完成、中で蛹になっているはずです。
下の写真の繭の中で、右下の繭だけやや大きく、形も違っています。

右下が玉繭(たままゆ)

これは、中で二頭のカイコが一つの繭を作ってしまったもので、玉繭(たままゆ)と言われています。玉繭は、たくさんのカイコを蔟(まぶし)へ移す作業の中で、結構な確率で生じます。玉繭の繊維は複雑に絡みあっているため、通常の糸取りではうまく繊維を取り出せません。しかし、昔からこの玉繭はとても重要な使われ方をしてきました。玉繭をぬるま湯の中で丁寧にほぐし、30センチ角くらいの正方形に伸ばして重ねていきます。それが、真綿(まわた)です。かつては高級布団や高級座布団の中綿として使用されてきました。今では真綿が絹であることも意識されなくなっていますが、「真の綿」という呼び方に、珍重されてきた歴史を感じます。
(博物館長・学芸員)

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ある野菜の花

愛川町の知人の畑を伺った際に、ある野菜が盛大に育っているのを見かけました。その野菜は花を咲かせて、さらに地上部が枯れ始める秋の終わりころまで育てたうえで、地面を振り返して収穫します。その花の写真を撮っておきたいと思ったので、その知人に「花が咲き出したら教えてください」とお願いしておきました。
そして、6月28日に開花の連絡がありました。

人の背丈より高く育っていました

上の写真を見て、その野菜が何かわかるでしょうか。ごく普通に食卓に上がる野菜です。
全体を見ても、おそらく想像しにくいと思います。では、花を見てみましょう。

こちらが咲き出した花です

もっとわからないかもしれません。花はアザミに似ています。

アザミによく似た花ということはキク科です

答えは、ゴボウ(牛蒡)です。アザミと近い仲間で、つまりゴボウはキク科の植物の根を食べているということになります。実際、アザミ類でもフジアザミやモリアザミといった種類の根が「山ごぼう」と呼ばれて道の駅などで売られていることがあります。
多くの根菜類は花が咲く前に収穫することが多いのですが、ゴボウは花が咲いてから収穫するため、撮影しやすいものの一つです。ゴボウがキクの仲間であることが意識されることはほとんど無いことから、植物分類の講座などでよく紹介しています。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から28日 繭を作っています!

給桑開始から28日目の6月28日、半数以上のカイコが繭を作り始めました。その様子を飼育展示にも出しました。

繭を作っている様子の展示

博物館1階のエントランス、休憩コーナーの中に展示しています。繭がまだ透けている状態の展示は本日限りです。明日は月曜日のため休館日となり、おそらく火曜日には繭の多くが完成して真っ白くなっています。下の写真は昨晩から作り始めたカイコです。

中でカイコが動いているのが見えます

頭を八の字に動かしながら、繭の壁を厚くしています。

今日の夕方には中がほとんど見えなくなります

繭は丸二日で完成し、さらに二日後には繭の中で蛹になります。
火曜日には、完成した繭を引き続き展示します。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から27日目 熟蚕!

6月27日、給桑開始から27日目となりました。昨日の予告どおり、今日の午後から続々と熟蚕(じゅくさん:繭を作り始めるカイコ)になっています。熟蚕のしるしは、黄色っぽくなった体と、体を反らせて頭を振り続ける動作です。

熟蚕 体を反らせて頭を振ります

これは、吐糸口(としこう)から出る液状の絹タンパクを、繭の足場になる場所にくっつけるための動作です。絹タンパクは空気に触れた瞬間に固まって繊維になります。つまり、「糸を吐く」というよりも「糸を引く」と表現した方が正確です。

熟蚕のカイコ 吐いた繊維が白く光って見えています

そうして足場を四方に張っていき、次第に俵型の繭の形を作っていくのです。飼育容器の隅で繭を作ってしまわないよう、熟蚕を蔟(まぶし)へ移します。
まだ食べているカイコもいますが、多くがこのように容器の隅でじっとしています。小一時間もすると、体を反らせて頭を振るので、そこを見極めます。

熟蚕のカイコ もう少しすると頭を振ります

明日、日曜日は繭を作っている様子をお見せできると思います。ご来館の際にはぜひ、飼育展示のコーナー(エントランスの休憩コーナー付近)へお立ち寄りください。
(博物館長・学芸員)

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台風接近中

6月27日、台風7号と8号が関東地方へ接近しています。朝から断続的に強い雨が降り、これから夜半にかけて風雨が強まりそうです。相模原市立博物館は通常開館していますが、ご来館の際には無理をせず、安全を優先してください。
※緑区の尾崎咢堂記念館吉野宿ふじやは、本日臨時休館となっています。

さて、そんな状況の中ですが、博物館周辺の生きものはしっかり生活しています。ヤブジラミの花で、ヤマトシジミが吸蜜していました。

ヤブジラミの花で吸蜜するヤマトシジミ

ヤブカラシは、咲きはじめの新しい花はオレンジ色、少し古くなった花はピンク色です。金平糖のような色合いがかわいらしいですね。

ヤブカラシの花

カップ状のヤブカラシの花は、表面に蜜をたくさん出しています。アリが群がっていました。

ヤブカラシの花に群がるアリの仲間

嵐の前の静かなタイミングで撮影しましたが、これから風雨が強まる予報です。昆虫たちはそれを知ってか知らずか、元気に動き回っていました。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から26日目 まもなく熟蚕

6月26日、カイコは5齢7日目となり、体の大きさもマックスになっています。

体の大きさがマックスになった5齢のカイコ

約75ミリメートル、孵化直後の2.5ミリメートルから30倍の体長になりました。人間に例えれば、産まれた直後に身長50センチメートルだったとすると、26日間で15メートルまで育ったことになります。ものすごい成長量ですね。
体色も、ちょっと黄色みが出てきました。これは熟蚕(じゅくさん:繭を作り始めるカイコ)になりかけている証拠です。

体の後方が少し黄色みがかっています

さらに、ちょっと体が縮み、色ももっと汚れたような色合いになり、クワを食べなくなります。そして、容器の縁などで頭を振りだしたら、繭を作るサインです。蔟(まぶし:繭を作らせる容器)へ移します。明日には続々と熟蚕になりそうです。
(博物館長・学芸員)

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愛川町郷土資料館へ視察研修に行きました。

6月17日に「市民学芸員」の視察研修として、愛川町郷土資料館を訪れました。
この館外研修は当館ボランティアである市民学芸員が他館を視察し、
それぞれの博物館の特性を学び、ボランティア活動の質を高めることを目的としています。

今回の研修先である愛川町郷土資料館は神奈川県立あいかわ公園の中にあります。
同館は平成21年に開館し、愛川町の歴史や自然に関する郷土資料を保管し、
調査研究を重ね、展示しています。


入館後、会議室にて学芸員の岩田慎平さんから館の概要を紹介いただきました。

次に常設展示へ移動し、それぞれのコーナーを解説いただきました。

エントランスには大きな骨格標本模型が展示されています。

常設展示では自然、歴史、養蚕、軍事、獅子舞など多くのテーマがあり、
武田氏・北条氏による三増合戦、撚糸業が著名な半原地区など、地域の特徴を端的に知ることができました。

航空写真から愛川の地形を説明中

半原地区での養蚕と撚糸業について

また、開催中の写真展「三頭獅子舞」についても解説いただきました。

その後、再び会議室へ戻り、展示などに関して質疑応答です。
市民学芸員からはどこに収蔵庫があるのか、何が収蔵されているのか、
小学生の授業で扱う道具の変遷などはどのように取り組まれているのか、などの質問がありました。

市民学芸員からの質問に応答

当館とは扱う地域が異なりますが、共通することもあり、大変有意義な視察となりました。今回学んだことを市民学芸員の活動へ活かしていきたいと思います。
ご対応いただきました学芸員の岩田慎平さん、この度は誠にありがとうございました。
(考古担当学芸員)

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ちょっと毒々しい色の生きもの

【お知らせ】
6月24日は、館内設備のメンテナンスのため、休館となります。常設展示室内の資料や展示ケースの清掃、留め具などの調整や、プラネタリウム機器の定期点検などさまざまなメンテナンスを実施します。25日からは通常の開館となります。

博物館周辺の樹林地には、マムシグサの仲間のミミガタテンナンショウが普通に見られます。花は春先に咲き、今、果実が実っています。梅雨のしっとりした空気に際立つ鮮烈な赤色です。

道路沿いに実ったミミガタテンナンショウ

博物館前のバス停近くにあるのですが、この場所は以前は無かったので、最近、鳥などが運んできたものと思われます。カントウタンポポフデリンドウもここ数年で目立ってきたので、博物館開館30年を経て土地が安定し、在来種が広がってきたのでしょう。ちょっと毒々しい色合いで、実際にこの仲間は全草に毒を持ちます。しかし鳥は平気なのか、熟した果実をヒヨドリなどがよく食べます。
また、お隣の樹林地では、カラムシの葉が不自然に揺れていたので葉裏をのぞき込むと、蛾の仲間のフクラスズメの幼虫がいました。

フクラスズメの幼虫

とまっている葉を大きく揺らされたりすると、頭を左右に激しく振ります。近くを通った際に靴でもぶつかったのを、外敵に襲われたと勘違いしたのでしょう。
ちょっと毒々しい色合いですが、毒はありません。「毒があるかもよ、食べるなよ」という見せかけの警告なのでしょうか。
(博物館長・学芸員)

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津久井城跡の発掘成果を図書館で紹介しています【津久井城出張ミニ展示~7/8まで】

6月24日は、館内設備のメンテナンスのため、休館となります。常設展示室内の資料や展示ケースの清掃、留め具などの調整や、プラネタリウム機器の定期点検などさまざまなメンテナンスを実施します。25日からは通常の開館となります。

6月17日から津久井城跡のミニ展示を市立図書館にて開催中です。

展示準備中です。

これは今年の3月から博物館エントランスで展示していたもので、
昨年の11月に行った津久井城跡の発掘調査について、その成果を紹介しています。
詳細はこちら
16日に展示を設営してきました。

出土品を慎重に並べます。

上段が出土品、下段が発掘調査の様子です。

展示場所は2階読書室の前です。

相模原市が誇る戦国時代の山城ですので、ぜひご覧いただき、当時の雰囲気を感じていただければと思います。
また、もしお時間があれば、城跡が残る津久井湖城山公園へ足をのばしていただくのはいかがでしょうか。
(考古担当学芸員)

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