相模経済新聞連載:地質分野の展示資料紹介

相模原市域を中心に発行する相模経済新聞(月3回、1日、10日、20日発行)に、令和8年1月1日号から「30年の歩みとこれから」と題した当館学芸員の記事が連載されています。毎月異なる分野の学芸員がリレー式で執筆しています。その第3回目の記事が令和8年3月1日号に掲載されました。

今回は当館自然・歴史展示室に展示されている剥ぎ取り標本について紹介しました。剥ぎ取り標本や当館で収集保存している地層中の火山灰について,その重要性などを紹介しています。
ぜひご一読ください!

連載は毎月1日号に掲載されます。このブログでも紹介していきますのでお楽しみに!

(地質担当学芸員)

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春の風景

3月に入り、明日、3月5日は二十四節気の啓蟄(けいちつ:冬ごもりしていた虫たちが土の中から目覚める頃)です。そんな陽気で、博物館の前庭ではフデリンドウのつぼみがだいぶ立ち上がってきました。開花はまだ1か月くらい先になると思いますが、楽しみです。

フデリンドウのつぼみ

隣には、カントウタンポポのつぼみもふくらんでいました。

カントウタンポポ 中央につぼみが見えています

どちらも博物館周辺の春を代表する植物です。本格的に季節が移り変わっているのを感じます。
春といえば、こんなものも・・

博物館のアプローチの屋根で太陽本体を隠して撮影しました

花粉光環です。スギ花粉の飛散が多いときに空気中の塵となり、太陽光を屈折させてできる現象です。花粉症の人にとっては憂鬱な光景ですね。
(生物担当学芸員)

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今年も大盛況!学びの収穫祭1日目

2月28日(土)と3月1日(日)に、以前のブログでも紹介した通り、学びの収穫祭を開催しました。

28日はエントランスでは展示発表がスタートし、大会議室では口頭発表会が行われました。展示発表は5月ごろまで展示予定です。

今年度の展示発表の件数は32件です。開館直後から盛況でした。

口頭発表の件数は9件でした。今年度も多くの方にご聴講いただきました。

会場からの質問もあり、実りの多い発表会となりました。

午後の展示発表の解説時間中には活発に情報交換や議論が行われていました。学問分野や世代を超えた交流をすることができました。

実物を展示する発表団体もありました。訪れた方々は標本に興味津々です。

雛飾りの前のフォトスポットコーナーでは、多くの家族連れが写真撮影を行っていました。

口頭発表後には毎年恒例の交流会も行なわれました。

年齢も専門分野も異なる方々と交流することは、お互いに刺激になったようです。多くの方々の縁を結ぶのも学びの収穫祭の大きな目的の一つで、新たな研究の着想を得るきっかけになれば幸いです。

ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

(地質担当学芸員)

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学びの収穫祭、明日から!

博物館を拠点に活動する市民グループや、学芸員が活動に関わる学校の部活動や大学の研究室などの研究活動発表の場である「学びの収穫祭」が、この週末、2月28日と3月1日にわたって行われます。

今年のポスター

28日(土)は口頭発表会と展示発表で、保育園(発表は保育士さん)から高校、大学までさまざまな年代の発表があります。

昨年度の口頭発表会の様子

展示発表はポスターによる発表のほか、ワークショップのブースもあります。

昨年度のワークショップの様子

3月1日(日)は、展示発表に加えて、学芸員講演会「くさいだけじゃない!カメムシのはなし」(動物担当の嶋本学芸員)が午後2時から行われます。
市民と共に歩む当館を象徴するイベントです。ぜひご来場ください。
(生物担当学芸員)

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2月22日 企画展「相模原のたからもの」展示解説

2月22日に企画展「相模原のたからもの」の展示解説を行いました。4回にわたって行ってきた展示解説はこれで最後となります。今回は当館の地質担当学芸員と歴史担当学芸員がそれぞれの専門に関わる展示について解説しました。

まず地質担当学芸員が、第1部「相模原の文化財」 プロローグ「相模原の文化を育んだ自然」のコーナーで、相模原の地形と地質について解説しました。
相模原市の地形や地質は文化財指定されているものはありませんが、歴史と文化に大きな影響を与えています。

相模原市の地形は西部と東部で大きく異なります。西部は急峻な山地ですが、そこを刻んで流れる相模川などの河川沿いには街道が通り、人や物資が行き交う重要な交通路となっています。

相模原市西部の山地の地形や地質について解説しました。

東部は台地で平坦な地形ですが、近くを流れる川との標高差が大きく、また、水が貯まりにくい地質の影響のため、生活に必要な水が得にくい環境となっています。このことが農業などの人々の生業に影響を与えてきました。

相模原市東部の台地の地形や地質について解説しました。

後半は歴史担当学芸員にバトンタッチし、第1部第3章の近世コーナーを展示解説しました。
このコーナーは、江戸時代に整備された五街道のひとつである甲州街道(甲州道中)が通る津久井地域と、大規模な新田開発が進められた相模原地域という2つのテーマで構成しています。

甲州街道に関わる展示は、市域に設置された4つの宿場(与瀬宿、小原宿、吉野宿、関野宿)を代表する文化財の小原宿本陣吉野宿ふじやについて取り上げました。

展示資料の小原宿絵図と、宿場のまちなみが再現されたジオラマを照らし合わせて説明しています。

続いて相模原地域では、「相模野周辺三十六ヵ村入会絵図」に描かれた広大な原野“相模野”が、周辺各村の入会地(=飼料や堆肥、燃料などにするための萱・柴・落葉などを採取する共同利用地)だったものから開拓されていった歴史を紹介しました。
前半の地質分野からの繋がりを意識して、水が乏しかったために新しく拓かれた土地でも水田ができず、畑作や養蚕が主要な産業となったことをお伝えしました。

多くの方に解説を聞いていただきました。ありがとうございました。

企画展「相模原のたからもの」は3月1日までです。残り期間はわずかですが、相模原の文化財を一堂に見ることができる貴重な機会です。ぜひ会場でご覧下さい。

(地質担当学芸員、歴史担当学芸員)

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【2月19日から】今年も博物館でおひな様!

当館ボランティア「市民学芸員」の企画による雛祭り恒例行事「博物館でおひな様」を、今年も2月19日(木)から開催します!

エントランスにて展示中!

エントランスの情報サービスコーナー前では、2月19日(火)から3月8日(日)までの期間、市民学芸員が所蔵する七段飾りの雛人形と大正時代の雛人形を展示しています。
これらは、臨時休館中の2月17日(火)に市民学芸員の有志が集まって設営したものです。

箱に収められた雛飾りを一つ一つ開梱しています。

ケース内に雛人形を設置しています。

雛飾りは種類が多いため、完成図を片手に力を合わせて展示を完成させました。

大正時代の雛人形

この雛人形は、大正6年生まれの方がお持ちだったものです。現在まで大切に受け継がれていて、なんと、雛道具の引き出しは開閉可能な精巧さです!

七段飾りの雛人形

豪華絢爛で目を引く七段飾りの雛人形は、昭和60年代初めのものです。六段目と七段目には嫁入り道具が飾られています。このような七段飾りの型は昭和30年代から主流になり、昭和後期にかけて大型化していきました。

そして、2月28日(土)・3月1日(日)の午前10時~午後2時には、「博物館でおひな様」の関連イベントとして、この七段飾りの雛人形の前がフォトスポットとなります!
普段は囲いを設置していますが、本イベント限定で間近までお入りいただけますので、ぜひおひな様との記念撮影をお楽しみいただきたいと思います!ホームページ内のこちらにもイベント内容を掲載しています🎎

フォトスポットもぜひお楽しみください!

また、先日のブログでもお知らせしたとおり、当館所管施設の吉野宿ふじやでも3月8日(日)まで「甲州道中おひな様展」を開催中です。あわせてご覧いただけると幸いです。
なお、こちらは日曜日・祝日の翌日が休館となりますので、開館日にご注意ください。

(歴史担当学芸員)

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生きものミニサロン「生きものビンゴ~冬~」を実施しました!

2月21日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「生きものビンゴ~冬~」です。16の“お題”のうち、クリアできた番号を埋めていくビンゴゲームです。16のお題の最初は「①手のひらより大きな葉っぱ」です。外へ出てから、このお題だけみんなで確認しました。

アオキの葉を自分の手と大きさ比べ

そして各自別れて、お題に挑戦します。「⑥どんぐり2種類」は、落ちているどんぐりの形をよく観察します。

2種類あるかな?

「④の昆虫」や「⑤クモ」は、こんな時期にいるのかな?と思いますが、ちょっとだけヒントを出すと、早速常連のお子さんが見つけてくれました。樹名板の裏には、クモの卵嚢(らんのう)や、越冬中のカメムシがいました。

樹名板の裏は、冬ごもりの場所の定番です

「⑫花」も、かなり難易度が高かったので、「あのあたりに・・」とヒントを出すと、ご家族連れの参加者がしっかり見つけてくれました。

ウグイスカグラの花

ウグイスカグラの花が数輪咲いていて、お母さんが「春を感じますね!」と、とても嬉しそうに声をあげてくれました。
15分ほど探した後、どれくらいビンゴができたか確認しました。みなさん2つくらいのビンゴができて、大人の参加者の中には4つ以上も!
そして、「⑯じまんしたい発見」を数名の方に披露していただきました。そのうちのひとつは、お子さんが見つけたこちらです。何を見つけたかわかりますか?

赤丸の中になにかが・・

なんと、天体観測ドームの上にハトが・・

拡大すると、ドバトがいました!

一同、思わず驚きの声をあげてしまいました。そして、難易度の高かったものの一つが「⑭モグラの通り道(モグラ塚)」でした。それは最後に答え合わせ。

答え合わせ

お隣の樹林地にはたくさんありますが、博物館前庭にはこの一つだけだったので難しかったようです。

モグラの坑道

2月のほんの小さなスペースにもいろいろな観察の楽しさが潜んでいたので、みなさんとても楽しんでくれました。
来月のミニサロンは、当初の予定を変更して第2週、3月14日(土)に実施しますのでご注意ください。
(生物担当学芸員)

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丹沢大山自然再生報告会

2月15日、厚木市のアミューあつぎで今年度の丹沢大山自然再生報告会が行われました。これは、丹沢大山自然再生委員会が毎年開催しているシンポジウム形式の報告会です。この委員会には当館の生物担当学芸員が事業評価・調査部会長として参画しており、このシンポジウムでもパネルディスカッションのモデレーターを担いました。

パネルディスカッションの様子

丹沢大山自然再生とは、1980年代から顕著になった丹沢山域の生態系の異変に対し、市民団体、企業、マスコミ、専門家、行政機関など多様な主体が結束して調査研究や普及を行う活動です。ここ数年は、高標高域のブナ林の衰退やシカの食害による林床植生の衰退といった主要なテーマに加えて、里地里山域の保全が大きなテーマとなっています。それは、生物多様性条約の中で提唱されているネイチャー・ポジティブの実現には、私たちの生活域やその周辺の生物多様性を高めることが不可欠だからです。

麻布大学の村山教授も、iNaturalistを用いた生物情報の蓄積について紹介

パネルディスカッションでは、AIなどデジタル技術を用いた生物多様性情報の蓄積や、企業によるネイチャーポジティブの取り組みなどが紹介されました。

主会場は満席でした

今年は神奈川県自然保護協会主催による「さがみ自然フォーラム」との共催となり、満席の会場に加えて、オンラインで結ばれた全国の参加者のみなさんと活発な議論が行われました。
(生物担当学芸員)

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相模経済新聞で当館キャラクターを紹介しました。

相模原市域を中心に発行する相模経済新聞(月3回、1日、10日、20日発行)に、
当館学芸員がリレー式で連載を始めました。その第2回です。記事は令和8年2月1日号に掲載されました。

第1回はこちら
今回は考古担当学芸員による当館キャラクターの「おびのっち」について。
緑区澤井でみつかった縄文土器の口の部分に土偶の上半部がつけられている大変珍しい土器です。当館のプラネタリウムでも登場したこともあり、子どもたちからも人気があります。
ぜひご一読ください!

連載は毎月1日号に掲載されます。このブログでも紹介していきますのでお楽しみに!
(考古担当学芸員)

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「プラネタリウムと能×神楽の世界」開催しました!

2月15日(日)に「プラネタリウムと能×神楽の世界」を開催しました。

プログラムとちらし

当日のプログラムとちらし

このイベントは、昨年度に開催した「プラネタリウムで神楽 神話から見る神々の世界」が大変好評だったことを受け、現在開催中の企画展「相模原のたからもの」の関連事業として、開催したものです。
今回は、金春流能楽師の村岡聖美さんと、昨年度に引き続き相模流里神楽垣澤社中の垣澤瑞貴さんにお越しいただき、能と神楽両方ご覧いただく機会となりました。
事前受付分、当日分ともにすぐに満席となり、本イベントへの関心の高さがうかがえました。

最初の演目は、村岡さんによる能舞「羽衣」です。

天女が月へ帰っていく場面

次は、垣澤さんによる神楽「豊受大神」です。

豊受大神は食を司る神なので、お米が降りそそいでいます

星空解説とトークを挟んで、最後は今回のメイン、能×神楽のコラボ「龍神」です。

大迫力の龍

「龍神」は、今回の舞台のために、新たに構成された創作作品です。
能の謡によって物語が語られ、神楽の舞により龍神を顕現(出現)させる内容で、
能と神楽の融合に新しい可能性を感じさせる舞台となりました。

次回のプラネタリウムで演じる民俗芸能は、3月20日(金祝)に「プラネタリウム×大島の獅子舞」を開催します。演者は大島諏訪明神獅子舞保存会の皆さんです。
獅子舞が伝えられたとされる天文11(1542)年の星空の下で、演じていただく予定です。
こちらもご期待ください。

(民俗担当学芸員)

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