地面に空いた穴は

今年もフデリンドウが見ごろを迎えています。写真は、博物館前庭に咲いている株です。

開花したフデリンドウ

博物館お隣の樹林地も、フェンス沿いや遊歩道沿いに咲くのですが、今年は開花数が例年よりもだいぶ少ない状況です。その原因の一つが、地面に空いたこの穴です。

フデリンドウが盗まれた痕

3月下旬、開花前のフデリンドウを盗んだ痕と思われるこの穴が、遊歩道沿いに20か所ほど確認されました。
フデリンドウは越年草で、前の年の秋に芽生えて冬を越し、春に花が咲き結実すると枯れます。なので、開花した株を持ち帰ったところで根付く可能性は低く意味はありません。つぼみの方がまだ根付く可能性があるのかもしれませんが、いずれにしても開花、結実まで進む確率は低いものと考えられます。
公共の場に自生し、多くの人が開花を楽しみにしている野草を個人の趣味で持ち去るモラルの低さを目の当たりにして、とても悲しい気持ちになりました。
(博物館長・学芸員)

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屋外案内幕が新しくなりました!

当館の目の前を走る銀河天の川通りに面した屋外に、大きな案内幕が設置されていることはご存知でしょうか?

画像左側の大きな案内幕にご注目!

このたび、この屋外案内幕が約6年ぶりにリニューアルしました!

before

after

展示資料などを中心とした落ち着いた色合いの旧デザインから一新、新デザインでは令和7年7月にリニューアルしたプラネタリウムを舞台に、当館マスコットキャラクターの「おびのっち」や市域に生息する生きものたちが楽しげに星空を眺める様子がいきいきと描かれています。
ご来館の際は、新しくなった屋外案内幕にもぜひご注目ください!

※企画展会期中など、別のデザインの案内幕を設置する場合がございます。

(歴史担当学芸員)

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当館資料が石川県立歴史博物館で展示されます!

4月25日(土)から石川県立歴史博物館で開催される特別展「鷹と加賀前田家」にて、当館資料が出展します。

石川県立歴史博物館 令和8年度春季特別展「鷹と加賀前田家」

この特別展は、飼育したオオタカ・ハイタカ・ハヤブサなどの猛禽(もうきん)類を操って行う狩猟「鷹狩(たかがり)」と加賀藩主・前田家との関わりについて、様々な資料から紹介する内容となっています。

当館から貸出しする資料は2点で、ツミ(雌)の剥製と天保8(1837)年に上溝村の高橋道格という人物が書き記した覚書「(国郡・道筋・村高其他32ヶ条明細書上)」(当館寄託)です。
これらは猛禽類の生態や、かつて台地上に広がっていた原野「相模野」が好適な狩場であり、前田家の狩猟場とされていたことを示す重要な資料として展示される予定です。

4月3日(金)、館内では資料を搬出するための作業が行われました。他館への資料貸出しを行う際の運搬方法はケースバイケースで、借用する館の学芸員が自ら行う場合や、美術品や博物館資料を専門に扱う業者が担う場合があります。
今回は、美術品専用車、略して「美専車」をもつ業者による運搬でしたが、いずれの場合も貸す側・借りる側の両館の学芸員が梱包作業に立ち会い、資料の状態などを検品しながら行います。

古文書資料は薄葉紙という薄手の紙で包んだ後、サイズを合わせた板段ボールでサンドイッチ状に固定し、ふかふかの緩衝材を敷いた運搬用段ボールに梱包します。

厳重に梱包しています。

羽を大きく広げたツミの剥製は、展示ケース上部から吊り下げる形で展示されており、この状態を保ったまま運搬する必要があります。そのため、ワイヤーやタコ糸、結束バンドなどを駆使し、運搬時に揺れてもワイヤー類が資料に干渉しないよう注意しながら、天井部分を格子状に組んだ特別な運搬用段ボールのなかに収められました。

常設展示の状態

展示時の状態を保ったまま運搬するため、様々な工夫が凝らされていました。

このツミの剥製が当館の自然・歴史展示室を飛び出すのは今回が初めてのことで、それも遠方の石川県への旅立ちです。たくさんの方に躍動感ある姿をご覧いただけるとうれしく思います。

特別展の詳細は、石川県立歴史博物館の特設ページをご確認ください。

(歴史担当学芸員)

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イチリンソウ

代表的な早春植物(スプリング・エフェメラル)のひとつであるイチリンソウの開花を見に、市内南区の緑地へ行きました。花まっさかりのタイミングで、美しく咲いていました。

イチリンソウ

イチリンソウは“和製アネモネ”とも呼べる植物で、直径が4~5cmほどもある大きめの花がすっと立ち上がり、風に揺れる様子が美しくてとても人気があります。

イチリンソウ

この緑地は私有地で、他の植物を含めて見守っている地元の方に案内していただきました。ジロボウエンゴサクも見ごろです。

ジロボウエンゴサク

夏にはヤマユリやキツネノカミソリも咲くそうなので、季節が進んだらまた見に行きたいと思います。
(博物館長・学芸員)

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春真っ盛りの山

4月5日と6日、市内緑区の山地へ絶滅危惧生物の調査へ行きました。その生物自体は非常に厳しい状況なのですが、フィールドは春真っ盛りで生気に満ち溢れていました。空から「ピィーウィー」と声が聞こえたので見上げると、南から渡ってきたばかりのサシバが飛んでいました。

サシバ

満開のミツバツツジには、モフモフの体に花粉をたくさんつけたクロマルハナバチがやってきていました。

ミツバツツジとクロマルハナバチ

ダンコウバイの若葉がかわいらしく並んでいます。

ダンコウバイ

足元で光るものが動いていたので目を凝らすと、オオセンチコガネでした。

オオセンチコガネ

ヤマビルもたくさんいましたが、写真は省略します・・
調査はそれなりに成果をあげられて、そして久しぶりにたくさんの汗をかいて、リフレッシュできました。
(博物館長・学芸員)

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明日から!わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展

毎年好評いただいている「わぉ!な生きものフォトコンテスト写真展」、今年も明日、4月4日(土)からオープンです!11回目を迎えるこの写真展は、思わず「わぉ!」と声をあげてしまうような生きものたちとの出会いをとらえた写真25作品を展示します。

今日の列品作業では、「わぉ!わぉ!生物多様性プロジェクト」から、公益財団法人日本自然保護協会とソニーグループ株式会社のみなさんが作業にあたってくれました。

間隔などをしっかり調整しています

準備もすっかり整い、オープンを待つばかりとなりました!

準備万端

このコンテストの特別審査員の一人には、当館学芸員が加わっています。講評コメントの一部も担当していますので、そちらもぜひご覧ください。
「あなたのお気に入りのわぉ!」な作品に投票するコーナーもあります。写真展は5月10日(日)まで、ぜひご来場ください。
(博物館長・学芸員)

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【相模経済新聞連載】市立博物館ができるまで

相模原市域を中心に発行する相模経済新聞(月3回、1日、10日、20日発行)に、令和8年1月1日号から「30年の歩みとこれから」と題した当館学芸員の記事が連載されています。毎月異なる分野の学芸員がリレー式で執筆しています。
その第4回目の記事が令和8年4月1日号に掲載されました。

相模経済新聞連載(4月1日号)

令和8年4月1日号は歴史分野学芸員が担当しました。昨年、開館30周年を迎えた当館周辺のエリアについて、軍都時代の陸軍機甲整備学校、終戦後のキャンプ淵野辺、そして、基地返還を経て博物館が開館するまでの歴史を紹介しています。

連載は毎月1日号に掲載されます。このブログでも紹介していきますのでお楽しみに!
過去の連載記事に関するブログは次のリンクからご覧いただけます。(第1回第2回第3回

(歴史担当学芸員)

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フデリンドウが咲きました!

4月2日、タイミング的にはもう咲いてもよかったものの、天候がすぐれず開花していなかった歩道脇のフデリンドウが、午後からの晴天のおかげで開花しました。

開花したフデリンドウ 4月2日15時15分ころ

午後早めの時間はまだ開かず、スクリューのようなつぼみのままでしたが、1時間ほどで見る見る開きました。

上の写真の株の、14時10分ころ

写真を撮っていたら、すかさず、近くの株へビロードツリアブがやってきました。

近くの株に、ビロードツリアブが

ぐいぐいと花の中へもぐっていき、蜜を吸っています。モフモフの体にたくさんの花粉が付いたことでしょう。

ぐいぐいともぐります

ふと見ると、ミズキの幹に蛍光色のオレンジ色が・・。

この蛍光色のオレンジ色は!

これは、複数の酵母菌によるコロニーが発達したもので、その形状からスライム・フラックスと呼ばれます。

1年ぶりに、別の株で再会です

実は、昨年まで駐車場のミズキの切り株に巨大なスライムができていたのですが、駐車場の整備で伐根されて消滅しました。しかし、こんなところ(博物館前のバス停付近)にお引越ししていたとは・・顕在な様子にちょっと嬉しくなりました。
(博物館長・学芸員)

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遺跡を知ってもらうために。

4月に入り、新年度がスタートしました。
考古分野では令和8年の2~3月に遺跡に関する普及事業をいくつか行いましたので、簡単に紹介します。

2月21日(土):まちさが考古学講座 概要はこちら
3月  1日(日):縄文土器の拓本体験(学びの収穫祭)
3月  7日(土):石割実演
3月11日(水):津久井城と城主内藤について(津久井中央公民館  歴史講座)
3月18日(水):津久井城跡の調査成果のミニ展示
3月21日(土):相模野台地の旧石器(綾瀬市旧石器時代シンポジウム)
3月22日(日):土器×2タッチ

まずは、まちさが考古学講座。今年度は町田市生涯学習センターで開催しました。町田市・相模原市の学芸員が境川両岸をテーマに、旧石器時代・縄文時代の様子を解説しました。考古担当学芸員は縄文時代中期の集落を担当しました。

115名の方にご参加いただきました。(まちだ縄文キャラクターまっくうインスタグラムから引用)

 

また、学びの収穫祭2日目である3月1日(日)には拓本体験。合計89名の方が体験され、お子さんの参加が多いのが印象的でした。学びの収穫祭はこちら

相模原縄文研究会の方も大活躍!!

上手に文様がでています。

 

3月7日(土)は石割実演です。詳細は過去の記事をご覧ください。 当館エントランス+黒曜石=???

黒曜石を材料に石器づくり

 

3月11日(水)は津久井中央公民館の歴史講座で講師依頼をいただき、津久井城跡や城主の内藤氏について、発掘調査からわかることを中心にお話ししました。
また、18日(水)には津久井城市民協働調査のボランティアさんと一緒にミニ展示を作成しました。詳細はこちら

とても熱心に聞いていただきました。

 

3月21日(土)は綾瀬市生涯学習課より講師依頼をいただき、相模野台地の旧石器時代を解説しました。講演は東京大学の森先一貴准教授、かながわ考古学財団の栗原伸好部長も発表されました。こちらは78名の方にご参加いただき、旧石器時代への関心の高さがよくわかります。ちなみに考古担当学芸員が作った石器などを会場へ持ち込んで、皆さんにさわってもらいました。

大変有り難いことにほぼ満席です。

 

そして最後は、土器×2タッチ。22日(日)は131名の方が土器や石器をタッチされました。ちなみに、令和7年度の土器×2タッチは12回開催し、合計1,823名でした。1,000名を超える方にさわってもらい、大変嬉しく思います。

子供も大人も、関心を寄せてくれています。

普及事業で扱った遺跡は旧石器時代、縄文時代、戦国時代とそれぞれ異なりますが、出土品や遺跡から何を伝えるのか、この視点は変わらず共通しています。
そして、手に取った土器や、現地での遺跡の様子・地形など、現地(遺跡)・現物(土器など)をより多く体験し、学習し続けることが重要と考えます。

今年度も遺跡の重要性を伝えるために、いろいろな手法を駆使して取り組んでいきます。
(考古担当学芸員)

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津久井城跡のミニ展示を開催中です【5/31まで】

3月20日からエントランスにて、2025年11月に実施した城坂曲輪群7号廓のミニ展示を開催しています。
発掘調査の詳細はこちら

3月18日に津久井城の講習会として、パネル作成と配置、有孔ボードへの打ち付けを行いました。

パネルは当館の考古担当学芸員が案を作成したものを、パネル用の紙に打ち出しし、ボランティアさんと一緒に作成しました。

ゆっくり、慎重に切ります。

パネルの厚さは5㎜。一度では切れないので、3~5回ほど繰り返して切ります。

見やすい高さでしょうか?パネルの感覚はどうでしょうか?

パネルが完成したら配置を検討し、有孔ボードへ打ち付けます。実際に11月の発掘調査に参加された方も多く参加しており、発掘現場で分かったことが提示され、改めて遺跡からわかることを実感されていました。

幟で津久井城をアピールしています。

その後、考古担当学芸員が出土品をケース内に列品し、完成しました。

昨年11月の調査成果を年度末からGW明けまで、速報としてエントランスで公開しています。ご来館の際にはぜひご覧ください。
(考古担当学芸員)

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