ポケモン天文台、オープン!

11月1日、いよいよ特別企画展「ポケモン天文台」がオープンしました!開館時には長蛇の列ができていましたが、みなさん整然と並んで下さっていて、落ち着いた雰囲気のスタートを切ることができました。

オープン最初の入場列

惑星、天体観測、星の一生、生命がどこからやってきたのか・・壮大なテーマについて、ポケモンをとおして紹介した展示です。ポケモンの深遠な世界観に浸りつつ、最新の天文学を学べます。

星の一生がそれぞれのステージにちなんだポケモンとともに紹介されます

ポケモンの迫力も体感できます。

見上げるとそこには・・

そして今日も“ほしぞらピカチュウ”が遊びに来てくれました!

大人気!ほしぞらピカチュウ

特別企画展「ポケモン天文台」の入場には事前に購入したチケットが必要です。詳しくはこちらをご覧ください。
※すでに売り切れとなっている日時もありますのでご注意ください。

©Pokémon.
©Nintendo / Creatures Inc. / GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
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明日からスタート!ポケモン天文台

いよいよ明日、11月1日から特別企画展「ポケモン天文台」が始まります!10月30日には、オープニングセレモニーが行われました。写真はテープカットの様子です。

オープニングセレモニー テープカットの様子

登壇した本村賢太郎相模原市長からは、第一会場としての喜びと、同展覧会によってますます高まる「宇宙を身近に感じられるまち さがみはら」への期待などが語られました。

本村賢太郎相模原市長のあいさつ

先立つ報道向けの内覧会では、制作に関わった当館天文担当学芸員が“ポケモン愛”をふんだんに取り入れた解説を行いました。

当館天文学芸員も、ポケモンフリーク

セレモニーに登場した「ほしぞらピカチュウ」は、大人気。

ほしぞらピカチュウ

報道のみなさんからも「かわいい!」とたくさんの声があがりました。

誰をも笑顔にする、ほしぞらピカチュウ

11月1日からの3連休のチケットは売り切れとなっていますが、来年1月12日まで開催していますので、ぜひご来場ください。チケットの購入方法など詳しくはこちらをご覧ください。

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尾崎咢堂記念館でミニ企画展を開催します

尾崎行雄は又野村(現在の緑区又野)出身の政治家で、本市における郷土の偉人です。明治23(1890)年の第1回衆議院議員総選挙で初当選してから連続当選25回、通算議員在任歴60余年の間、民主主義と国際平和のために尽力しました。その功績から、「議会政治の父」、「憲政の神様」と称されています。

大正3(1914)年、司法大臣就任時の尾崎行雄(当館所蔵)

尾崎が生まれた又野の屋敷跡に建つ尾崎咢堂記念館では、生前の愛用品などゆかりの品々をとおしてその生涯や活動の足跡を紹介しています。

この尾崎咢堂記念館を会場に、11月1日(土)からミニ企画展「選挙と尾崎行雄(咢堂)」を開催します。

市立尾崎咢堂記念館(緑区又野)

この展示は、本年が普通選挙法(いわゆる男子普選法)が制定されてから100年を迎えることにちなんで企画されたものです。
日本で国会制度が始まった当初の選挙は、年齢・性別・納税金額などの要件を満たす限られた人にしか選挙権が与えられない制限選挙でした。これが、大正14(1925)年に制定された普通選挙法により、満25歳以上の全ての男性に選挙権が与えられることとなります。のちに選挙権年齢が引き下げられ、女性にも参政権が認められるなど段階的に制度が見直され、今日の完全普通選挙が実現しています。この第一歩となる普通選挙法の成立に際し、先頭に立って要求運動を行った人物が尾崎行雄なのです。

展示の様子(多目的室)

ミニ企画展では、尾崎が重要性を説いた「選挙」に関する言葉とともに、普通選挙運動を中心とした歴史をパネルで紹介しています。
さらに、主要国における投票率の推移や、若年層有権者を対象に実施されたアンケート結果、主権者教育についてなど、平成28(2016)年施行の改正公職選挙法によって選挙に参加することとなった若い世代の皆さまにも注目いただきたい内容となっています。

展示情報は以下のとおりです。会期中にぜひご来場ください。

ミニ企画展「選挙と尾崎行雄(咢堂)」

会 期:令和7年11月1日(土)~令和8年1月12日(月・祝)
 ※休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館)、11月4日(火)・25日(火)、12月28日(日)~1月3日(土)
時 間:午前9時~午後4時30分
会 場:市立尾崎咢堂記念館 観覧無料
主 催:相模原市立博物館
企画・運営:尾崎行雄を全国に発信する会

また同日より、尾崎咢堂記念館では常設展示の一部を入れ替え、これまでのミニ企画展バックナンバーの中から、「尾崎行雄の不戦運動」(令和3年度)、「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」(令和5年度)、「第2次憲政擁護運動と尾崎行雄」(令和6年度)を展示しています。(※いずれもパネルのみのダイジェスト版です。)

展示替えを実施した資料室の常設コーナー

お越しの際は、こちらもご覧いただけると幸いです。

(歴史担当学芸員)

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季節外れのオキナグサ

博物館の公用車駐車場脇では、市内の絶滅危惧植物の系統保存のため、数種類の植物を栽培しています。その一つ、オキナグサが、10月下旬に入って開花しました。

オキナグサの花

オキナグサは春の花です。なぜこんな時期に咲いたのでしょうか。じつは、春先の植物の中には、秋までの栄養状態など条件が揃うと開花するものがあります。オキナグサも、何年に一度くらいの頻度で秋にも開花します。
オキナグサ(翁草)の由来となった白い長軟毛もしっかり見られます。

オキナグサの花の後ろ姿

秋に咲くのはよいのですが、このあと冬を迎えるのに大丈夫なのか、ちょっと心配になります。オキナグサは多年草ですが、栽培して見ていると、それほど長命な植物ではないようです。崩壊地のような場所に真っ先に咲く先駆的な植物です。こうして咲ける時に咲いて種子をなるべくたくさん生産し、生育に適した場所へ種子が届く確率を高めるのかもしれません。
この株が来春どのような状態になっているのかも注目しておこうと思います。
(生物担当学芸員)

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ヨシススキ

10月24日、緑区大島の相模川河川敷へ植物調査に行きました。河原に出てしばらく歩いていると、異様な大きさの植物が見えてきました。

巨大なススキのような植物の株が・・

右隣のツルヨシの群落と比べても、2倍以上の背丈があります。近づいて見ると・・

高さは3メートルを超えています

ヨシススキでした。東南アジアなどが原産の大型のイネ科の植物で、近年、高速道路沿いや河川敷などに分布を広げています。遠目にはススキに似ていますが、サトウキビに近い仲間です。

穂も80センチくらいあります

大きさに圧倒されてるばかりですが、この河原は自然度の高い場所で希少種も多いので、広がってほしくないなと思っています。
(生物担当学芸員)

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二色効果の果実の競演

8月のこのブログで、クサギの開花について取り上げ、秋に実る果実の写真もアップしました。クサギの果実は、コントラストの強い色の組み合わせにより目立たせていて、これを二色効果と呼ぶことも紹介しました。博物館の周辺でも、その果実が実っています。

クサギの果実

毎年見ていますが、この造形には本当に惚れ惚れしてしまいます。赤く星形に開いているのは萼片で、花の後にいったん閉じて、果実が黒紫色に熟すと再び開きます。二色効果は、赤い萼片とその背景にある緑の葉との補色の関係を指しますが、さらに黒紫色の果実も加わり、三色効果と呼びたいくらいです。

クサギの果実(アップ)

そして、こちらもやはり二色効果の果実、ゴンズイです。

ゴンズイの果実

鞘状の袋果(たいか)が開いて中から黒く熟した果実が登場します。こちらは動物的で、なんともかわいらしい果実です。
どちらも樹林地に普通の樹木ですが、見つけるとついたくさん写真を撮ってしまいます。
(生物担当学芸員)

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雨の中の植物調査

10月22日、市内の絶滅危惧植物の生育環境を確認する調査を行いました。あいにくの雨模様でしたが、雨具を着て歩き回っていると、それはそれで色鮮やかな秋の色を堪能できました。まずは、緑区大島の相模川のカワラノギクです。

カワラノギク

まだまだこれからが花期のシーズンですが、数株、咲いていました。
植物ではありませんが、カワラノギクの保全圃場の脇に発生していたキツネノロウソクというキノコです。

キツネノロウソク

雨で傘のグレバ(灰褐色の部分)が流れ出ていましたが、この部分のニオイは強烈です。

こちらは、緑区内の市道法面の石積みに生えているツメレンゲです。市内では「なぜここに?」というような場所に生育しています。たくさんの株がつぼみをつけていました。

ツメレンゲ

そして、緑区のある林道に咲くカワミドリです。美しい花色が雨粒をまとって映えていました。

カワミドリ

こちらは相模湖の水位が下がったために出現した湖底(減水湿地)に生育していたタチヒメクグです。県内ではごく限られた場所にしか自生しないカヤツリグサ科の植物です。

タチヒメクグ

同じ場所にあったヒメミズワラビです。こちらは市内でこれまで確認されていないため、今回の調査で新たに発見できたシダ植物です。

ヒメミズワラビ

ずっと雨の中を歩くことになりましたが、新たな発見もあり充実した調査となりました。
(生物担当学芸員)

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【11月3日まで】立山博物館で当館資料を展示中です!

ブログタイトルのとおり、富山県[立山博物館]で来月3日(月・祝)まで開催中の特別企画展「英国から立山へ―『日本旅行案内』にみる立山―」にて、当館所蔵の「横浜近郊外国人遊歩規定範囲図」を展示しています。

この企画展では、駐日イギリス公使館書記官のアーネスト・サトウらが明治時代に著したガイドブックの『日本旅行案内』を中心に、当時の外国人による旅行事情や、記録に残された立山の様子などが紹介されています。

立山博物館 展示館(外観)

現代とは異なり、幕末~明治時代初めの日本では、外交官など職権で認められている場合を除き、外国人旅行者が自由に国内旅行を楽しむことが難しかったのです。こうした状況下で、一般の外国人による自由な旅行への要求が高まり、制度面の整備が進められるにつれて国内旅行が活発化していきます。外国人向けの日本版ガイドブックの必要性からアーネスト・サトウらが『日本旅行案内』の刊行に取り組み、やがて外国人読者のみならず、日本人にも大きな影響を与える書籍となりました。

当館の「横浜近郊外国人遊歩規定範囲図」(慶応3(1867)年頃)は、サトウとともに『日本旅行案内』を出版したイギリス海軍歩兵大尉のA.G.S.ホースの編集・作成で、当時の訪日外国人や居留民が自由に行くことのできる範囲を示した絵図です。企画展のなかでは、外国人による国内旅行が制限されていた時代から、旅行ブームへ移り変わる過程の導入に位置づけられています。

横浜近郊外国人遊歩規定範囲図(当館所蔵)

このブログでも他館への資料貸出しについて紹介することがありますが、やはり、当館の資料が全国津々浦々、いろいろな機会で活用されることは嬉しく光栄に思います。
さらに、アーネスト・サトウは明治5(1872)年1月23日の「旅行日記」において、甲州からの道中で市域の青根、青野原、鳥屋を経て宮ケ瀬へ至ったと記しており、今回の企画展に浅からぬご縁を感じました。

立山博物館は「立山の人間と自然とのかかわり方」をテーマに、野外展示や地域の景観からなる広域分散型の博物館で、豊かな自然と古来の文化、歴史が織りなすとても魅力的な場所です。
旅行ガイドブックを携えて、ぜひ訪れてはいかがでしょうか!

(歴史担当学芸員)

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ガンクビソウ

秋の色が濃くなってきた林内を歩いていたら、ガンクビソウが花をつけていました。

ガンクビソウ(キバナガンクビソウ)

この花の種名にある、雁首(がんくび)とはなんでしょう。「雁首揃えて・・」などちょっと物騒な使い方をされますが、花の名はこうべを垂れた人の頭になぞらえたものではありません。その由来は、昔の煙草(たばこ)具である、キセルです。

キセル(煙管) 赤い丸印の部分が雁首

タバコの葉を乗せる皿の部分を雁首と呼んでいて、花がその形に似ているところからついた名です。なるほど、よく似ていますね。
近くには近縁のヤブタバコも咲いていました。

ヤブタバコ

こちらも名に煙草とありますが、キセルとは関係ありません。葉が植物のタバコに似ているからです。
ちなみにどちらの種も、タネが実るとベタベタしてくる、ひっつき虫です。これから季節が進むと、衣服にもひっついてなかなかやっかいな植物になります。
(生物担当学芸員)

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宇宙交差天、こちらも大盛況でした!

10月11日と12日の二日間にわたって開催された宇宙交差天、相模原市立博物館はメインの会場となり、11日はJAXA相模原キャンパス特別公開現地開催日との相乗効果で大盛況でした。
12日は宇宙交差天単独の開催となりましたが、多方面の音楽活動を展開するアーティスト、蓮沼執太(はすぬま しゅうた)さんのプラネタリウムライブと、ACIDMANの大木伸夫さん監修のプラネタリウム番組(2回)がすべて満席となりました。蓮沼さんのライブでは、満天の星の下にいるようでもあり、海底にたたずんでいるようでもある幻想的な音の連なりがドームに響きました。

蓮沼執太さんのプラネタリウムライブ

映し出される星々や惑星の映像などと見事にマッチした演奏が会場を魅了しました。

地球を背景に

演奏する蓮沼執太さん

そして、エントランスではプラネタリウム番組でもおなじみの「宇宙なんちゃらこてつくん」が登場!

交差点に宇宙なんちゃらこてつこんが登場!

宇宙交差天のキャラクターである「ぎゃみみ(地上バージョン)」は今日も登場。

ぎゃみみ(地上バージョン)

2日間で本当にたくさんの来場者をお迎えして、文字どおり宇宙に親しむ「交差天」となりました。

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