標本作製技術のワークショップ

7月18日、博物館の実習実験室に「さがみホネホネ団(さがホネ団)」のメンバー有志が集まりました。みなさんの視線の先には、フクロウ科のオオコノハズクの検体が・・

20人ほどのメンバーが集まりました(中央がMさん)

標本(仮剥製:かりはくせい)を作製しているのは、標本士のMさんです。Mさんはドイツの剥製作製の専門学校で学び、今もドイツ国内の自然史博物館で標本技術者として働いています。じつは、Mさんが日本で活動していた2010年代半ばに、定期的に当館で鳥獣の剥製や骨格標本を作ってもらっていました。そんな縁もあり、このようなワークショップを一時帰国のたびに実施しています。
こだわりのポイントを解説してもらいながら、プロの技を目の当たりにできる得難い機会です。さがホネ団のみなさんの質問にも丁寧に答えてくれました。終了後の記念撮影です。

終了後の記念写真

完成したオオコノハズクの仮剥製は、私たちが普段作るものとはレベルがまったく異なります。生きた状態の姿勢をつけていないことと義眼を入れていないこと以外は、ほぼ本剥製と同じです。

おなかの模様も生きている状態のように整えられています

おおいに刺激を受けたさがホネ団のみなさん、次の標本作製時にこの経験を生かせることでしょう。
(博物館長・学芸員)

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市役所で土器をさわろう!

7月27日(月)は「市役所こどもデー」です!


このイベントは、未就学児や小学生を対象として、市役所本庁舎や消防指令センターなどで遊びの場や市の取組について楽しみながら学んでいただけるブースを出展します。
市役所こどもデーのページはこちら

博物館からは市内出土の縄文土器や石器をもっていきますので、ぜひさわってみてください。

メガネのような飾りがついています。

不思議な形がいっぱいです。

場所は市役所第2別館の3階で、時間は10時から16時までです。土器をさわる体験は参加費無料です。皆様のご参加をお待ちしております。
(考古担当学芸員)

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タンポポを花粉で見分ける

7月19日、15名ほどのみなさんが実習実験室で熱心に顕微鏡観察をしています。

みなさんで顕微鏡観察

これは、エコパークさがみはらが主催する相模原市自然環境観察員制度の全体テーマ調査 の一環で実施している「タンポポの花粉による同定作業」の様子です。
同制度は毎年テーマを決めて全市的な自然調べを実施しており、今年のテーマは4月にこのブログでも紹介した「タンポポの分布調査」です。春に野外調査を行い、その時に採集した花の試料から花粉をとって顕微鏡で観察しています。

細かい作業です

現在、野外で見られるタンポポのほとんどは外来種のセイヨウタンポポ、あるいは在来種との雑種タンポポなのですが、土地利用の安定した場所などには在来種のカントウタンポポが分布しています。その分布の最新状況を把握するのがタンポポ調査の目的です。しかし、雑種タンポポの中には外見上、カントウタンポポによく似たものが含まれるため、花粉で同定するのがこの作業です。カントウタンポポの花粉は粒ぞろいです。

カントウタンポポの花粉 粒の大きさが揃っています

セイヨウタンポポ、あるいは雑種タンポポの花粉は、粒の大きさが不ぞろいです。

雑種タンポポの花粉 粒の大きさが不ぞろいです

最初はこの微妙な違いを見分けるのが難しいのですが、慣れてくるとみなさん自信をもって見分けていきます。それでも迷うものがあると、みなさんで、ああでもないこうでもないとディスカッションしながら決めていきます。そんなやりとりも楽しみながらワイワイと進めていました。
タンポポだけでは飽きてしまうので、駐車場から採ってきたユウゲショウの花粉を見てもらいました。

タンポポと比べと大きくて三角形の、ユウゲショウの花粉

「テトラポットだ!」との声も。
午後の作業はどんどんと効率が上がり、この日だけで全体の半数以上の試料を同定できました。試料は全部で400個以上あるので、この作業はもう1回実施します。今年のタンポポ調査の結果は秋以降に明らかになりますが、こうした室内作業を経て得られる結果です。どんな結果になるのか楽しみですね!
(博物館長・学芸員)

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生きものミニサロン「昆虫レストラン ヤブカラシの観察」を実施しました

7月18日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「昆虫レストラン ヤブカラシの観察」です。夏の強勢な雑草として嫌われがちなつる植物、ヤブカラシですが、自然観察の題材の宝庫です。暑さ対策をしつつ、駐車場へ出ます。
ちょうど今、たくさん咲いているヤブカラシの花には、オレンジとピンクの2色があります。小さな花なので、ルーペでみなさんに観察してもらいました。

ヤブカラシの花

大人も夢中で観察してくれました

まず最初の写真にあるように、緑色の4枚の花弁とおしべがついた花に注目してもらいました。じつはこの花の寿命は短くて、朝開花すると、お昼以降には花弁とおしべが脱落してしまいます。ミニサロンの時間はちょうど落ち始めるくらいなので、いろいろな状態の花を見られます。そして、最初オレンジ色で蜜をたくさん出していた花が、時間がたつと乾いてピンク色になります。色の様子から私たちは「金平糖(こんぺいとう)カラー」と呼んでいます。
花をひとしきり観察した後は、巻きひげです。ヤブカラシの巻きひげはコイル状になっていますが、よく見るとコイルの中央で、回転の向きが変わります。

中央で巻の向きが変わります

巻きひげもしっかり観察

これは、最初巻きひげがまっすぐ伸びて先端付近が何かに巻き付くと、先端と付け根の両側から向かい合わせの向きで巻き始めます。そのため、中央付近で逆回転になったように見えるのです。
そんなマニアックな観察をした後は、みんな大好きな猫じゃらし(エノコログサ)も観察しました。身近に見られる4種類のエノコログサのうち、今の季節の駐車場にはムラサキエノコロとエノコログサの2種類が見られます。観察シートに貼りつけて、残りの2種類はご自身で探して貼っていただくことにしました。

エノコログサ観察シートに実物を貼り付け

途中、目ざとく参加者のお子さんがナワシロイチゴの果実を見つけました。

ナワシロイチゴの果実を見つけました!

味わってもらうと「すっぱーい!」。でも、ワイルドな味はきっと思い出に残るはずです。熱い中でも風が少しあったせいか、安全に楽しく実施できました。
次回は博物館実習の大学生が企画、運営を行う予定です。その関係で8月については、第4週の8月24日(土)12時からと、14時40分からの2回実施します。お楽しみに!
(博物館長・学芸員)

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プラネタリウムリニューアル1周年記念イベントを開催しました。

7月16日(木)、プラネタリウムのリニューアル1周年記念イベントを開催しました。平日にも関わらず、関係者を含め160人の方にご参加いただき、1周年を盛大に祝いました。
市長あいさつ、来賓紹介の後、JAXAの吉川真さんによる記念講演会「はやぶさ2#から考える地球防衛最前線~プラネタリーディフェンスとは」が行われ、天体の地球衝突問題に対するプラネタリーディフェンスの最新情報のほか、つい先日大きな話題となった小惑星探査機「はやぶさ2」による小惑星「トリフネ」フライバイについてお話しいただきました。

本村市長あいさつ

吉川真さんの記念講演

続いて行われたネーミングライツによるプラネタリウムの愛称発表では、参加者が固唾を飲んで見守る中、スクリーンに愛称「きらぼし銀河プラネタリウム」が映し出されると、ドーム内はプラネタリウムの新たなスタートを祝福する大きな拍手で包まれました。
ネーミングライツのスポンサーである株式会社東京きらぼしフィナンシャルグループの渡邊壽信代表取締役社長のごあいさつでは、ネーミングライツを通じたプラネタリウムや市の魅力向上への思いが語られました。

愛称「きらぼし銀河プラネタリウム」の発表

渡邊代表取締役社長によるごあいさつ

イベントの締めくくりは、リニューアルオープン番組「新たなる光 RE:UNIVERSE」のリバイバル投影です。会場の皆様に10億個の星々と8K映像が映し出す星空の美しさを改めて感じていただきました。
本市では、リニューアル1周年記念の関連イベントとして、11月15日(日)まで、体験型謎解きイベント「さがみはら星空探査隊」を開催しています。館内でも配布している「謎解き冊子」と自身のスマートフォンで楽しめる体験イベントで、先着でオリジナルピンバッジのプレゼントもあります。ぜひ、ご参加ください(詳しくはこちら)。

館内エントランスで配布中の「謎解き冊子」

(考古担当学芸員・学芸班総括)

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今年も「さがみはら地域づくり大学」の講師を務めました~2026~

7月11日(土)、さがみはら地域づくり大学の講師を務めました。
「さがみはら地域づくり大学」とは、市民協働の観点から地域活動や市民活動を促進するため、それに役立つ知識・技術を体系的に学べる場として、ユニコムプラザさがみはら(南区相模大野)で例年開講されている講座です。
当館では、地域活動や市民協働の基本を学ぶ「地域活動コース」の「さがみはらを知る」講座のなかの「相模原の歴史」を担当してます。

講師を務めるのは今年で4回目です。

このコースは地域活動を始めるにあたっての基礎的な位置づけにあるため、相模原市の歴史について時代ごとの特徴とともに、各時代の代表的な史跡や文化施設を紹介する構成で90分の講義を行いました。

今年のクラスでは開始前の空き時間で受講生の皆さんが和気あいあいと談笑する様子が見られ、講義の各所に盛り込んだ“相模原の歴史クイズ”も大変楽しそうに参加されていたのが印象的でした。

相模原市の歴史に関する3択クイズに挑戦!

この講義をきっかけに、皆さんがより相模原の歴史に関心を寄せ、博物館や紹介した市内の歴史スポットにも足を運んでいただけるとうれしく思います!
ただし、すでに本格的な暑さが続いているため、水分補給・熱中症対策を万全に、暑い日の探訪はほどほどにお願いします!

(歴史担当学芸員)

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勝坂遺跡公園で昆虫観察

史跡勝坂遺跡公園で行われた「夏の虫さがしと樹名板づくり」のイベントで、動物担当学芸員が昆虫観察の講師をつとめました。
昆虫についての簡単なお話のあと、公園の広場の周りを歩きながら皆で昆虫を探します。

まずは、ここ1週間ほどで鳴き始めたニイニイゼミの声を聴くところからスタートしました。歩き始めると参加者の皆さんがいろいろな虫を見つけてくれます。

チョウの翅(はね)を発見

落ちていたチョウの翅(はね)をみんなで観察します。
手前の翅はゴマダラチョウというチョウの翅、奥側の2つは、外来種のアカボシゴマダラというチョウの翅です。色合いが似ていますが別の種類です。
勝坂遺跡公園には、これらのチョウの幼虫が食べるエノキの樹がたくさんあります。

絵描き虫 黄色の三角の先に幼虫がいる

こちらは、いわゆる「絵描き虫」です。ハエやガの幼虫が植物の葉っぱの中を食べることで、葉っぱに白い模様が浮かび上がります。

タマムシの死骸も見つけてくれました。

きれいなタマムシ

1時間弱の観察で、20種程度の生きものが観察できました。
(動物担当学芸員)

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給桑開始から45日 成虫に羽化しました!

給桑開始から45日目の7月15日朝、乾燥せずに残してあった1つの繭(まゆ)から成虫が羽化して出てきていました。

カイコの成虫

モフモフでかわいい、メスの成虫です。
成虫は食べるための口は持ちませんが、繭を固めている糊成分(セリシン)を溶かす酵素を出す口があります。羽化した成虫は、酵素繭をほぐして出てきます。

繭の先端にあいている穴が、成虫が繭をほぐして出てきた穴です

繭にあいた穴は、繊維が切れているわけではないため、糸としても使えます。かつて蚕種(卵)を生産していた地方では、こうした穴のあいた繭(出殻繭:でがらまゆ)を集めて手でほぐしながら撚(よ)っていき、紬糸(つむぎいと)をとっていました。太さに微妙な違いが出る紬糸で織った反物は独特の風合いが出るので、各地の名産品となっています。
カイコの成虫は、翅(はね)を持ちますが、飛ぶ機能を失っています。こうして指にのせてもおとなしくつかまっています。

手のりカイコ

この成虫は早速、飼育展示に出しました。

飼育展示の様子 後ろの繭はすべて乾燥済みです

成虫は飲まず食わずで生きるしかないため、産卵すると1週間から10日ほどで死んでしまいます。成虫の状態によって展示していないこともありますがご了承ください。
(博物館長・学芸員)

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企画展「昆虫」展示解説を実施しました

昆虫展の初日の今日、展示解説(ギャラリートーク)を実施しました。

盛況でした!

展示している昆虫についての豆知識を紹介しながら、展示室内を一周しました。

標本をじっくり観察

たくさんの皆様にご参加いただきました。ありがとうございました!

企画展「昆虫」の展示解説は、あと2回実施予定です。
・7月26日(日)14時から14時半
・8月8日(土)14時から14時半
申込は不要です。ご希望の方は直接、特別展示室にお越しください。
お待ちしております!
(動物担当学芸員)

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【本日展示解説あり】企画展「昆虫 しらべてまもる多様性」開幕!

本日から企画展「昆虫 しらべてまもる多様性」が始まりました!

外看板も昆虫展仕様に

展示室入口の様子

展示室のラストには昆虫のスキ/キライなところを書いてもらうコーナーを設置しています。さっそくコメントを寄せてくれています。

ココがキライ、に1票

本日14時から、企画展担当学芸員による展示解説も行います。
ぜひお越しください。

※展示準備の様子はこちら
(動物担当学芸員)

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