2026年初日、オープンしました!

1月4日、相模原市立博物館の2026年最初の開館日を迎えました。
特別企画展「ポケモン天文台」は本日を含めて、残すところ8日の会期となり、朝から大変多くのご来場者をお迎えしています。
なお、当館は明日、1月5日(月)は休館日となりますのでご注意ください。

さて、年末年始の写真を少しだけ紹介します。まずは、市内緑区の林道で見かけた、ウソです。

ウソ(オス)

種名を言うと「えっ?」と聞き返されることが多いのですが、ホントの種名です。というのも、この鳥の鳴き声が「フィ、フィ」と柔らかな音で、口笛のように聞こえます。「うそ」とは、口笛の古語で、これが種名の由来と言われています。上の写真の個体はオスで、頬や胸から腹にかけてお屠蘇(とそ)を飲んだようにほんのり赤いのが特徴です。
続いてこちらは、同じ林道でみかけたクサボタンの種子です。

クサボタン

クサボタンはキンポウゲ科のつる植物で、綿毛がクルッとカールしているのが特徴です。
こちらは12月29日、緑区の南側にそびえる仏果山(愛甲郡愛川町)の上に昇り始めた月です。上弦から2日ほど経ち、半月より少し膨らんでいます。

仏果山と昼間の月

そして、相模原市中央区の名物?国道16号線の初日の出です。

2026年1月1日の日の出(中央区富士見)

市役所付近の国道16号線は、元日あたりはちょうど横浜方面の延長上に初日の出が昇ります。今年は下の方に少し雲がかかり、雲の上からの日の出となりましたが、多くの市民がこの初日の出を見ようと歩道橋に集まっていました。

今日も朝からとてもよいお天気で、ピリリと冷え込んでいます。今年も気を引き締めてスタートしたいと思います。
(生物担当学芸員)

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今年もよろしくお願いします

2026年の元旦です。
昨年はプラネタリウムのリニューアルオープン(2025年7月)や特別企画展「ポケモン天文台」(1月12日まで)など、たくさんの来館者をお迎えできました。本年も引き続き、開館30周年記念企画展「相模原のたからもの」(1月31日~)をはじめ、様々な企画をご用意しています。31年目の博物館にぜひご期待ください。
さて、今年の干支は「丙午(ひのえうま)」です。十二支の午(うま)にちなんだ博物館の資料や、資料にまつわる写真を紹介します。
まずは、自然・歴史展示室のこの看板の頭には馬の絵が。

自然・歴史展示室の出口近くにある展示資料

「はき立紙」と書かれた看板です。掃き立(はきたて)紙とは養蚕の道具で、馬具ではありません。

一番上のパーツに、2頭の馬の絵が

養蚕のはじまりにまつわる伝承にはよく馬が登場するため、このようなデザインになっています。

こちらは、緑区青野原の「牧馬-煤ケ谷構造線」と呼ばれる断層の写真です。断層が、年代や性質が大きく異なる地層や岩石の境界となっている場合、構造線と呼ばれることがあります。青野原にあるキャンプ場付近の道志川は、牧馬-煤ケ谷構造線に沿って流れています。

牧馬-煤ケ谷構造線

写真の左上から右下までを横切るように、人物の足元付近に牧馬-煤ケ谷構造線が通っています。

正面に牧馬-煤ケ谷構造線が

上の写真は道志川下流方向(南東側)を見たところです。道志川が牧馬-煤ケ谷構造線に沿って流れています。正面に写っている尾根が低くなっているところに牧馬-煤ケ谷構造線が通っています。
最後は植物です。ウマノスズクサという名の、変わった形の花です。

ウマノスズクサ

珍しい花ではないのですが、どこにでも見られる植物ではありません。ジャコウアゲハという大きく美しいチョウの食草でもあるので、見つけるとちょっと嬉しくなります。

相模原市立博物館は1月3日まで年始休1月4日から営業となります。
本年もよろしくお願いいたします。

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霜の花

12月28日、相模原市立博物館は年内最後の開館日となりました。
新年は1月4日からの開館となります(1月5日は休館日)。

快晴の朝を迎えて、気温もぐっと冷え込みました。博物館お隣の樹林地にはたくさんの霜柱が立ちました。

青空の下の霜柱

そして、地面近くに残る葉には霜の花が。

ザラメをまぶしたお菓子のようです

紅葉と霜の美しいコントラストです。

ノイバラの紅葉におりた霜

落ち葉にも。

落ち葉には不思議な霜の結晶

拡大して見ると、クリスタルのような結晶が見えます。

氷の造形美

霜の花も、太陽が高くなってきて日が当たると、瞬く間に溶けていきます。そんなはかなさも、美しさを際立たせる理由の一つかもしれません。
(生物担当学芸員)

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野鳥が集まる木

12月27日、年内もラスト2日の開館となり、特別企画展「ポケモン天文台」やプラネタリウムをご覧になる来館者で館内は大変込み合っています。
ふと外に出たら、お隣の樹林地では野鳥の声で賑わっていました。

エノキに群れるツグミ

エノキに、ツグミが集まっていました。枝に残る果実を食べていたのですが、エノキの枝先は細いので、とまる場所が安定せず、入れ代わり立ち代わりとまっては食べています。

果実を一つずつとって食べます

ざっと数えて30羽ほどの群でした。

安定してとまれる枝が少なく、そんな場所は取り合いになっていました

よく見ると、シロハラもいました。

シロハラ

少し間を置いて、イカルもやってきました。こちらも20羽ほどの群で飛び回っています。

イカル

ヒヨドリも群れて鳴いていました。一年中いるように見えるヒヨドリですが、冬になると北日本で繁殖したヒヨドリが南へ移動してきます。さらに南へ移動したり、関東地方で繁殖したヒヨドリも南へ移動する個体もいるようで、なかなか複雑ですね。

ヒヨドリ

エノキは春の若葉の頃には多くのチョウやガの幼虫が葉を食べ、それを狙って野鳥も集まってきます。一年をとおして野鳥が集まる木と言えます。

博物館は明日、12月28日まで開館し、新年は1月4日からとなります。冬休み期間のプラネタリウム番組など、詳しくはこちらをご覧ください。
(生物担当学芸員)

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高校の先生の研修会

12月25日、博物館で高校の理科の先生たち向けの研修会を行いました。これは、神奈川県高等学校教科研究会理科部会が主催する生物研修会で、テーマは「授業で使える!自然観察ネタおろし」です。先生が自然観察のプログラムを持ち帰り、学校ですぐに取り入れられるよう実地で実習してもらいました。
まず、自然観察の考え方や、方法について簡単にレクチャーしてから、野外へ出ます。

落ち葉でいろいろと楽しんでいただきました

導入を意識した、落ち葉を使ったプログラムでは、高校生向けにはもちろん、高校生が小学生向けに実施する観察プログラムなどにも導入可能な、楽しく簡単なものを紹介しました。
また、植物社会学という専門的な学問分野の入り口として、森という空間をどの木が占めているのかを実感できるプログラムも実際に体験してもらいました。
生態系を考えるプログラムでは、落ち葉の層がしだいに土になっていく様子や、そこに生きる生きものを探して観察しました。

落ち葉の下では、冬でも意外とたくさんの生きものが見つかります!

お昼休みを挟んで、AIを活用したプログラムも紹介しました。AIを使って単に種名を調べるだけでなく、それをグローバルな生物情報システムへつなげる手法も、実際にご自身のスマホを使って体験していただきました。
最後は動物担当学芸員が、昆虫標本を使って博物館における標本の意義や、昆虫の多様性を実感してもらう実習を行いました。

室内で昆虫標本を扱いました

盛りだくさんの内容となりましたが、こうした実習を学校でも試していただき、生きものに興味を持つ生徒さんをたくさん“発掘”していただきたいと思います。
(生物担当学芸員)

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秘密の水浴び場

12月23日、特別企画展「ポケモン天文台」も会期終盤となり、たくさんのご来場者をお迎えしています。そんな中、博物館裏手のある場所では、ひっそりと、でも小鳥たちで賑わう場所があります。フェンス付近にシジュウカラの群が下りてきたかと思うと・・

シジュウカラ

博物館の裏手の排水路を塞ぐ金網に下ります。

金網の下には・・

一瞬様子を伺ったかと思うと、スッと網の下へと下りました。下りたところでは・・

たくさんのシジュウカラが慌ただしく水浴びしています

水が溜まった場所で水浴びをしていました。
水浴びは、大切な羽毛を清潔に保つために不可欠な行動です。一方、水場でバシャバシャやる瞬間は外敵にも狙われやすく、危険な瞬間でもあります。でも、この水路は金網でふさがれているため、大きな猛禽類などは入れません。それを意識しているかはわかりませんが、ここで水浴びするのを頻繁に見ます。近くの枝上では、水浴びを終えて整ったのか、フサフサの体羽をなびかせたシジュウカラがいました。

水浴び後のシジュウカラ

この場所は残念ながら一般の来館者が入れないエリアにあり、それもまた、安心して水浴びをできる理由かもしれません。
(生物担当学芸員)

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「プラネタリウムで星空椅子ヨガ」実施しました!

12月19日、「プラネタリウムで星空椅子ヨガ」を実施しました。

ヨガマットと椅子と2パターンで実施しました

市内在住の骨格美ボディ姿勢改善パーソナルトレーナー、浜北恵さんを講師に、頭上には満天の星という特別なシチュエーションの中、呼吸法や姿勢の取り方など丁寧な解説を受けながらのヨガ教室です。

ウォーミングアップは念入りに

じっくりと時間をかけたウォーミングアップから、休憩を挟んで、ヨガの本番です。途中、立ち上がったり、椅子をリクライニングして真上を見上げたりと、ゆっくりですが様々な動きを取り入れます。

天の川の下でヨガ!

星空から徐々に夜明けを迎えるようなドームスクリーンの演出で終了。

徐々に明るくなって、呼吸を整えつつ終了

60分間集中して自分の体に向き合い、リフレッシュしたみなさんの表情が印象的でした。
新しくなったプラネタリウムでは、これからも室内楽のコンサートや、ベビーヨガなどが企画されています。参加方法や観覧料、参加費がその都度異なりますので、詳しくは当館ホームページをご覧ください。

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青い果実

そんな題名の懐かしい歌謡曲がありますが、ここではリアルな青い果実の話です。
ふつう、果実に対して青いというと、未熟である状態を指します。緑色を含めて寒色を「あお」と呼んだ古語の名残です。しかし、リアルに青い果実が、この季節、身近なところにもあります。それは、ジャノヒゲの仲間の果実です。

ジャノヒゲ(果実)

これだけはっきりと青い果実はあまり無いので目立ちそうですが、あまり人目につくことはありません。それは、ジャノヒゲのもっさりとした株の下の方に、隠れるように実るからです。株をかき分けるか、めくって下の方を探さないと見つからないことが多いのです。
一方、一見すると黒い果実ですが、指ですり潰すと紫色の果汁が出るものも多くあります。代表的なのはミズキです。

ミズキ(果実)

ミズキやクマノミズキは、渡り鳥にとって秋の重要な食料です。ツグミ類などが大量のミズキを食べるので、その季節には落ちているフンが紫色になります。
博物館の前庭では、ヤブランもたくさん実っています。

ヤブランの果実

こちらも見た目は黒色ですが、やはりつぶすと指が紫色に染まります。先日の生きものミニサロン「自然の素材だけでクリスマスリースを作ろう!」でもデコレーションに使った果実は、赤、黄、紫、青と様々でした。多くは野鳥に対する「食べて」というアピールなのですが、そんなふうに色とりどりになるのが興味深いですね。
(生物担当学芸員)

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淵野辺小学校で遺跡のお話。

12月16日に相模原市中央区にある淵野辺小学校で、遺跡についてお話ししてきました。

淵野辺小学校は今年、縄文体験キットを授業で活用していただきました。
その6年生の先生から、総合の時間で近くの遺跡を調べており、縄文~古墳時代の話をしてほしいとご依頼をいただきました。

対象の遺跡は山王平遺跡(縄文時代)、上矢部和組遺跡(弥生時代)、御所ノ入(ごしょのいり)横穴墓群(古墳時代)です。
まずは淵野辺の地形や遺跡の様子からはじめ、それぞれの遺跡を説明しました。

縄文遺跡の説明中

各遺跡の時代背景は異なるので、その点も強調します。
例えば、明瞭な権力差は古墳時代からより明らかになり、古墳は王様クラスでなければ造られません、など。

その後は、山王平遺跡出土の縄文土器・石器から説明します。

縄文土器の違いはどこかな?

児童が土器をさわるのは2回目となり、縄文土器の具体的な特徴、例えば施文方法や土器の大きさの見分け方など、いつも土器×2タッチでお話しするような、密度の濃い説明ができました。

地域の歴史を、考古学の視点から勉強することは大変重要です。先生にお話を伺うと、初めに遺跡現地を訪れたのですが、よく分からないので博物館の学芸員に遺跡の話をお聞きしたいとのことでした。そのため質問の内容が具体的であり、知りたい気持ちにあふれていました。

地域のこれからを担う児童へ遺跡の話をすることができ、大変有意義な出前授業となりました。今後も積極的に取り組んでいきます。
(考古担当学芸員)

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天使か、悪魔か

二十四節気の冬至まで、あと1週間を切りました。そして、フィールドは冬芽の季節になりました。
冬芽は葉が落ちると目立ちますが、じつは、落葉の前、すでに冬芽は形成されています。植物学用語としては、休眠芽(きゅうみんが)と言って、一年中ついていて、虫に食べられたり、不慮の落葉などの場合にすぐに次の葉が展葉する仕組みです。晩秋から初冬に落葉すると、休眠したまま越冬するので、そのころの休眠芽を特に冬芽と呼んでいるのです。冬芽は葉が落ちた痕(葉痕:ようこん)とセットで観察すると楽しいので、冬の植物観察の定番となっています。博物館お隣の樹林地には、天使のような冬芽があります。

サンショウの冬芽

これはサンショウの冬芽です。2本、対になっているトゲと冬芽、そして葉痕がセットで、かわいい天使のように見えます。
一方、こちらの枝には悪魔がついています。

ハリエンジュの冬芽(葉痕)

ハリエンジュの冬芽です。正確には、冬芽は葉痕の中に埋没しています。鬼とも、般若(はんにゃ)とも言えそうですね。隣の枝にも・・

こちらもハリエンジュ

頭上では、ヤマガラがミズキの冬芽をつついていました。

ミズキの冬芽をつつくヤマガラ

本格的に何かついばんでいるというより、何かおいしそうなものでも入っているかと探っている様子で、すぐに飛び去ってしまいました。冬本番になると、冬芽を食べる鳥もいます。冬芽は大切な芽を凍らせないために、糖分をまとっているものもありますし、葉を開くエネルギーが凝縮しているので、何かしらの栄養価があるのかもしれません。食べられてしまっては、樹木にとってとんだ災難ですが・・
種類によって冬芽にはいろいろな表情があるので、また写真で紹介したいと思います。
(生物担当学芸員)

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