ちょっと毒々しい色の生きもの

【お知らせ】
6月24日は、館内設備のメンテナンスのため、休館となります。常設展示室内の資料や展示ケースの清掃、留め具などの調整や、プラネタリウム機器の定期点検などさまざまなメンテナンスを実施します。25日からは通常の開館となります。

博物館周辺の樹林地には、マムシグサの仲間のミミガタテンナンショウが普通に見られます。花は春先に咲き、今、果実が実っています。梅雨のしっとりした空気に際立つ鮮烈な赤色です。

道路沿いに実ったミミガタテンナンショウ

博物館前のバス停近くにあるのですが、この場所は以前は無かったので、最近、鳥などが運んできたものと思われます。カントウタンポポフデリンドウもここ数年で目立ってきたので、博物館開館30年を経て土地が安定し、在来種が広がってきたのでしょう。ちょっと毒々しい色合いで、実際にこの仲間は全草に毒を持ちます。しかし鳥は平気なのか、熟した果実をヒヨドリなどがよく食べます。
また、お隣の樹林地では、カラムシの葉が不自然に揺れていたので葉裏をのぞき込むと、蛾の仲間のフクラスズメの幼虫がいました。

フクラスズメの幼虫

とまっている葉を大きく揺らされたりすると、頭を左右に激しく振ります。近くを通った際に靴でもぶつかったのを、外敵に襲われたと勘違いしたのでしょう。
ちょっと毒々しい色合いですが、毒はありません。「毒があるかもよ、食べるなよ」という見せかけの警告なのでしょうか。
(博物館長・学芸員)

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津久井城跡の発掘成果を図書館で紹介しています【津久井城出張ミニ展示~7/8まで】

6月24日は、館内設備のメンテナンスのため、休館となります。常設展示室内の資料や展示ケースの清掃、留め具などの調整や、プラネタリウム機器の定期点検などさまざまなメンテナンスを実施します。25日からは通常の開館となります。

6月17日から津久井城跡のミニ展示を市立図書館にて開催中です。

展示準備中です。

これは今年の3月から博物館エントランスで展示していたもので、
昨年の11月に行った津久井城跡の発掘調査について、その成果を紹介しています。
詳細はこちら
16日に展示を設営してきました。

出土品を慎重に並べます。

上段が出土品、下段が発掘調査の様子です。

展示場所は2階読書室の前です。

相模原市が誇る戦国時代の山城ですので、ぜひご覧いただき、当時の雰囲気を感じていただければと思います。
また、もしお時間があれば、城跡が残る津久井湖城山公園へ足をのばしていただくのはいかがでしょうか。
(考古担当学芸員)

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本日と明日(6月23日、24日)は休館です

6月23日と24日は、館内設備のメンテナンスのため、休館となります。常設展示室内の資料や展示ケースの清掃、留め具などの調整や、プラネタリウム機器の定期点検などさまざまなメンテナンスを実施します。25日からは通常の開館となります。

さて、5齢になったカイコは休館中もモリモリ食べています。

食べ痕も大きく豪快になりました

体長は6センチメートルを超えました。でも、5齢6日目の25日までにはもう1まわり大きくなります。

小さな子に見せると「新幹線みたいでカッコイイ」とよく言われます

この週末には繭を作り始める予定です。
(博物館長・学芸員)

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令和8年度地質学講座「境川と鶴見川の地形と地質」3回目

6月20日(土)に地質学講座の第3回目を開催しました。町田市三輪町で鶴見川周辺の地形と地層を観察しました。今回観察するのは約150万年前に海で堆積した上総層群(かずさそうぐん)の地層です。雨の中の観察会となってしまいました。

フェリシア高校前バス停に集合し、近くにある鶴見川にかかる子の神橋まで移動しました。本来であれば鶴見川の川底に見られる上総層群の地層を観察する予定でしたが、雨のため増水していた上に、濁っていたため地層を見ることができませんでした。

増水して濁っていなければ、このような地層を見ることができました。

近くにある三輪白坂横穴群(みわしらさかよこあなぐん)では、上総層群の泥岩を観察しました。

泥岩をくり抜いてつくった古墳時代のお墓も見学しました。お墓は中の様子まで見ることができます。

三輪白坂横穴群から30分ほど歩いて、最後の観察地点ある山谷の切り通しに向かいました。ここは町田市と横浜市の境界近くです。切り通しの両側に上総層群の砂泥互層(さでいごそう)が露出しています。

あいにくの天気で雨が上がることはありませんでしたが、講座中は強く降ることもなく、なんとか終えることができました。

これで今年度の地質学講座は全日程終了です。相模原地質研究会の皆様にボランティアとしてご助力いただいたおかげで、無事終了することができました。ありがとうございました。また参加者の皆様、ご参加いただきありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。

(地質担当学芸員)

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生きものミニサロン「葉っぱのおうち!?をのぞいてみよう」を実施しました!

6月20日、毎月恒例の生きものミニサロンを実施しました。今回のテーマは「葉っぱのおうち!?をのぞいてみよう」として、植物の茎や葉っぱなどにできた“こぶ”や、くるりと巻かれた葉っぱをじっくり観察しました。今回は、いつもサポートスタッフとしてお手伝いいただいている、自然観察指導員の大久保さんと小田さんが企画、進行してくれました。

葉の裏についていた“こぶ”

梅雨の雨模様だったこともあり、室内での観察としましたが、せっかくなので正面入り口のアプローチで実際の“こぶ”や、巻かれた葉っぱを観察しました。

アプローチで観察 興味津々で見上げる参加者のみなさん

クヌギやコナラの葉が、まるで葉巻のように巻かれています。

葉っぱが半分より先で葉巻のように巻かれています

こちらは“こぶ”です。正確には「虫こぶ(虫えい)」と呼ばれ、その多くがハチやハエ、アブラムシの仲間の卵や幼虫がその中にいます。みなさんと観察した虫こぶには、もれなくアリが集まっていました。

枝にできたこぶ アリがたくさん群がっていました

虫こぶの名前はおそらくナラエダムレタマフシで、中の幼虫はナラエダムレタマバチのようです。おそらく、虫こぶがアリの好む物質を出しているのでしょう。何らかの形でアリを利用しているようです。
さて、この気になる中身を観察するために、少し採集し、室内へ移動しました。この他にも用意してあった虫こぶや、巻かれた葉っぱを観察します。

室内でじっくり観察

巻かれた葉っぱを作ったのは、オトシブミの仲間です。野外で観察したのはクヌギやコナラの葉でしたが、事前に用意したのは、近くの樹林地で採集したエゴツルクビオトシブミが作ったものでした。慎重に葉を伸ばしていくと、小さな卵が見つかるはずですが・・あまりにも小さくてなかなか見つかりません。かわりに、近くで採集できた成虫を観察しました。

エゴツルクビオトシブミの成虫

虫こぶ(ナラエダムレタマフシ)も、まだ小さい幼虫ばかりだったようでなかなか観察ができませんでしたが、植物が自ら作ったものではなく、虫のしわざでこんなこぶが作られていることにみんさん驚いていました。終了直後に幼虫を観察できましたが、見られずに帰られた参加者もいたため、ここにバッチリ撮影できた写真を掲載します。

ナラエダムレタマフシと中にいたナラエダムレタマバチの幼虫

次回は7月18日(土)12時から実施します。そのころ、梅雨は明けているでしょうか。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から20日目 いよいよ5齢(終齢)に!

6月20日朝、ほとんどのカイコが脱皮して5齢(終齢)になりました。

5齢になって立派なカイコに

胸部背面の眼状紋(がんじょうもん)も明瞭になりました。この部分を眼と思われていることが多いのですが、これはカイコの祖先が野生の蛾であったころの名残りです。鳥などに食べられそうになった時に、大きな目玉模様を見せることで敵を驚かせ、身を守っていたのでしょう。

眼状紋も明瞭になりました

ここから繭を作り始めるまでの約1週間はラストスパートです。新しいクワの葉を与えたら、早速、豪快に食べ始めました。

早速、モリモリ食べています

この齢期は、飼育容器に耳を近づけると「シャリシャリシャリ・・」と葉を食べる音が聞こえます。かつて1回に何千頭も飼っていた養蚕農家では、雨音のようにこの音が蚕室に響いていたそうです。
天気予報を気にしながらクワの葉を摘む1週間となりそうです。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から19日目 カイコは早くも眠に

給桑開始から19日目、4齢に脱皮してから5日目の6月19日朝、カイコは早くも眠(みん)に入りました。

眠に入ったカイコ

昨日までの予測では、今日くらいまでは食べ続けて土曜日あたりに眠に入ると考えていたので、1日早まりました。ただし、この季節のカイコはだいたい25~27日くらいで繭を作り始めます。5齢は7~8日間なので、累計の日数ではだいたい一致します。2齢と3齢で若干時間がかかっていたので、そのぶんを4齢で取り返したのかもしれません。
すでに頭部の殻が前にずれているので、今日の夜の間に脱皮が始まりそうです。

4齢の頭部が前へずれているのは、脱皮直前のしるしです

脱皮したら、いよいよ5齢(終齢)です。カイコが生涯で食べるクワの葉の8割(重量比)を5齢の期間に食べると言われています。クワの葉の摘み取りと給桑が忙しくなります。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から18日目 4齢のカイコはどんどん大きくなっています

6月18日、給桑開始から18日、4齢になって4日目のカイコは体長も4センチメートルを超えました。

4齢4日目のカイコ

食べる量も日に日に増えて、朝あげたクワの葉を食べてまったり?しているのでしょうか。いえいえ、この齢期のカイコは、3対の胸脚で葉の縁を挟んで固定し、頭を上下に動かして食べます。自分の下に敷かれた葉は食べにくいため、よほどお腹が空いていなければ、あえて下にある葉を食べません。次の新しい葉が与えられるまで、こうして葉の上に乗って待ちます。探し回ることもしません。開放した容器でカイコを飼うのは、何千年も人間に飼われて培われたこうした性質のためです。

満腹で頭を突き合わせてまったりしているわけではありません・・

さて、おとなしく新鮮な葉を待つカイコに給桑する際は、このようにどっさり上にかぶせて給桑します。

上にかぶせるように、たっぷり給桑します

上へ上へと食べ進め。また数時間後には上に乗って新しい葉を待つことの繰り返しです。食べ残しがあろうがなかろうが、こうして新鮮な葉をあげ続けるのです。
(博物館長)・学芸員

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梅雨の晴れ間に咲く花

6月16日、梅雨時には珍しく朝からからりとよく晴れました。
博物館駐車場には、ネジバナがあちらこちらで咲いています。

駐車場の一画に咲くネジバナ

“雑草”と呼んでもよいくらい、芝生などに普通に咲く花ですが、アップで見るとわかるとおり、れっきとした野生ランです。

ネジバナの花のアップ

らせん状に咲く花序(かじょ)のリズム感といい、個々の花の美しさといい、ついつい毎年見とれてしまいます。
ネジバナのすぐ近くには、ニワゼキショウの仲間が咲いていました。識別が難しい分類群なので、とりあえず“仲間”としておきますが、これも路傍で普通に咲く美しい花です。

ニワゼキショウの仲間

こちらはユウゲショウです。

ユウゲショウ

もう1種、ヒナキキョウソウも春から咲き続けています。

ヒナキキョウソウ

いずれもいわゆる雑草で、ユウゲショウ以下3種は外来植物です(ネジバナは在来種です)。花が美しいから良いというわけではないのですが、特に競合する在来種は無くて、人間が改変した環境を埋め合わせるように咲く姿にちょっと親しみを抱く外来種です。
(博物館長・学芸員)

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給桑開始から15日目 カイコは4齢に

6月15日、本日は休館日ですが、カイコは予定どおり4齢に脱皮しました。
頭部がさらに大きくなりましたが、これも明日には小さく見えるくらいに体の方が大きくなります。

4齢になったカイコ

食べ方も勢いが増しています。クワの葉をカイコにあげる際は、弱齢期は枝の上の方の柔らかく新しい葉をあげます。1齢なら一番上の方、2齢ならその下、というように順次、下の葉をあげていくのですが、4齢になればもうどこの葉をあげても大丈夫です。

もりもり食べています

4齢は5日ほど食べ続けて最後の眠(みん)に入るので、この週末には眠に、そして来週の初めにはいよいよ終齢、5齢に脱皮します。
(博物館長・学芸員)

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