若い研究者たち

今日は麻布大学獣医学部で野生動物学研究室(塚田准教授、南准教授)の卒論・修論発表会が行われました。
とても関わりの深い研究室なので知っている学生さんも多く、毎年お邪魔して聴講させてもらっています。

発表会は大学4年間の集大成です。修論生ならさらにその後の2年も加わります。多くがフィールドワークを基本とする研究なので、流した汗の量は膨大なはずです。
それを質疑応答を含めて15分という時間の中に凝縮させるのは並大抵のことではありません。動物標本クラブのメンバーも、晴れの舞台をしっかりとこなしていました。

どの発表も地道な観察、計測、解析の積み重ねによって成り立っています。そして、すんなりうまくいった研究なんていうものはほとんどなくて、予想と異なる結果だったり、トラブルで途中、データが取れなかったり・・。でも、大学の研究の良さは、今年うまくいかなったことを後輩たちへ教訓とともに引き継げることです。

先輩から後輩へ。たくさん失敗して、たくさんディスカッションして、フィールド研究の伝統をつないでいって欲しいです。
卒論生、修論生のみなさん、お疲れ様でした!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク