晩秋らしく

歳をとるほど時間が加速するのを痛いほど感じるのが、11月。ついこの間、大晦日だ、お正月だと浮かれていたはず。数ヶ月前くらいに新年度だなんだとバタバタやってたような・・。

気がつけば今年も残すところ2カ月弱。そんな恐怖にも似た感覚をやわらげてくれるのが、地面の上の鮮やかな色。この季節を待っていたような気持ちにしてくれます。

落ち葉の写真を撮るとき、作為を入れると必ず不自然な絵になります。無造作に落ちているように見える落ち葉なのに、ちょっと動かしたり、少し色を足そうなんて集めたりすると、均衡を保っていた何かがガラガラと崩れて台無しになります。だから、落ち葉は決して動かさない。

そして、よく見るとこんなものもスパイスを効かせています。ミズキの果柄。サンゴみたいですね。

樹林を抜けて博物館に着くと、空も秋の色。

未練がましく過ぎた時間を数えてないで、この季節を楽しまなくちゃという気持ちになる、さっぱりとしたきれいな空でした。

(生物担当学芸員 秋山)

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