天南星

ミミガタテンナンショウ
妖しげな花の姿もさることながら、不思議な名前の植物です。
テンナンショウ(天南星)とは、中国大陸で呼ばれていた名に由来します。白く丸い球茎を南極老人星(カノープス)に見立てたものとのことですが、真意のほどは・・・?
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この写真は今朝、博物館となりの留保地で撮影しました。なぜかこの場所にはニョキニョキとふつうに見られるのですが、県内では分布が偏っていて、県西部の山地にしかありません。
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仏焔包(花のように見える包葉)の襟が左右に大きく張り出しているので「ミミガタ」とのことですが、天南星の上に乗せるのに、もうちょっと気の利いた命名ができなかったのかなと、残念な気がします。
(生物担当学芸員 秋山)

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