やっぱり標本はおもしろい!

今日は動物標本クラブの面々と遠足でした。行った先は、我孫子市鳥の博物館(とりはく)と、公益財団法人山階鳥類研究所です。どちらも国内有数の鳥類標本を所蔵する機関です。
まずはとりはくへ。神奈川県出身の若手学芸員のOさんの仮はく製作りを見学。

ちょっとした流儀が異なり、手順の一つ一つが大変勉強になります。標本クラブのみなさん、きっと次回の標本づくりでは新しい手法を取り入れるはずです。
標本庫も見せていただき、すばらしいコレクションにみんな子どものように大はしゃぎ。標本が持つ膨大な情報や比較のおもしろさにいくら時間があっても足りません。
ほんとうなら一日中いたかった標本庫を後にして、博物館のすぐ近くの山階鳥類研究所へ。日本の鳥学を牽引してきた民間研究機関として世界へ名を轟かせる存在です。

広報主任のHさんからレクチャーを受けて、所内めぐり。分類や保全など、それぞれの研究室で働くみなさんからお話しを伺い、日本の鳥学の歴史と現在を物語る資料の数々に圧倒されました。こちらもまさに、何日滞在しても見飽きないようなすばらしい調査の実践と研究成果の数々でした。

本当に充実した一日でした。改めて実物資料、標本のおもしろさや潜在的な学術的価値を目の当たりにして、これからの活動のモチベーションが高まりました。受け入れてくださったとりはくのみなさま、山階鳥研のみなさま、ほんとにありがとうございました。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク