落とし物

英語で鳥のフンのことを、droppingsと言います。
「落とし物」という意味を含むこの言い方、とても好きです。排泄物と言うより、生きもののつながりを感じるからです。
博物館の前庭にも、droppingsから新しい命が芽吹いています。一つは、カクレミノ。
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ムクノキもありました。鳥たちがよくとまる枝の下にはこんな芽生えがちらほらとあります。こうした植物の種子は、鳥たちに果肉を食べられて、フンとして排泄されることで、芽生えのスイッチが入るようになっています。親から離れた場所で芽生えようという植物の知恵です。
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上を見上げると、巻積雲の波状雲(ちょっと不完全ですが…)が見えました。秋の空の色はやっぱりきれいです。
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(生物担当学芸員 秋山)

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