ススキのちまき(2回目)


もし、野外でススキの葉がこんな風につづられているのを見かけたら、ご注意を。
カバキコマチグモの産室かもしれません。
フクログモやコマチグモの仲間は、こうした産室をつくり、中で母グモが卵をガードするのですが、やたらにこの
ちまきを開くと噛みつかれるので、そっとしておきましょう。と、ここまできて、以前に同じ事を書いた事に気付きました。詳しい事はそちらで。「ススキのちまきにご用心!」
ただ、今回は紹介するからには確認をしておきたくて、ピンセットを使ってそっと中を覗くと…

母グモが上顎を突き出して威嚇しています(実際、ピンセットにガシガシ噛み付いてました)。やはりカバキコマチグモのようです。よく見ると、顎の先にかなり長い牙があります。
可哀想なので、これ以上詮索をするのは止めましたが、噛まれる心配があるので皆さんは最初からこんな事はしないでください。

翌日にみると、ちゃんとちまきも修復されていたのでちょっと安心。道端なのでひょっとして草刈りされてしまうかも知れませんが、無事に繁殖できる事を祈ります。(学芸班 木村)

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