おかいこさま飼育中 7日目 頭が黒いのは2齢まで

給桑開始から7日目の6月8日。昨日(7日)朝までにほぼ脱皮を終えました。大きさも1cmを越えています。1週間で4倍ほどの体長に!

体長1cmを越えた2齢のカイコ(6月8日朝)

こちらは脱皮殻(だっぴがら)です。葉の上に古い皮膚を固定し、前に進みながら靴下をずるずると脱ぐように脱皮をします。

脱皮殻

脱皮したカイコは2齢になり、またモリモリとクワの葉を食べています。

2齢のカイコ

2齢までのカイコの大きな特徴は、頭部が真っ黒なことです。

頭が黒い2齢のカイコ

3齢からはベージュ色の頭部になります。2齢の期間は短くて、3日弱です。ということは、明日には2回目の眠(みん)に入ります。黒い頭のカイコも、あと数日で見納めです。

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天使のらせん階段?

通勤途中の歩道に、ひょっこりとネジバナが咲いていました。

路傍に咲くネジバナ

芝生や街路樹の植込み、庭先などに普通に咲くので、“雑草”のカテゴリーに入ってしまいますが、ラン科に分類される、正真正銘の野生ランです。拡大すると、ゴージャスな花!ネジバナとは、らせん状に咲く花にちなんだ種名です。ちょっと味気ないというか、単純すぎるというか・・。

拡大すると、まぎれもなくランの花です

以前、植物好きのある方がこの咲き姿を見て「ネジバナなんて風情(ふぜい)の無い名前ではかわいそうだから“天使のらせん階段”と呼びたい」とロマンティックなことを言いました。

美しいらせん状の花序(かじょ:花の集まり)

しかし、まわりにいた現実主義的な人から「天使は翼を持って飛べるから、階段なんか使わないよ」と言われて、ロマンティストはがっくり肩を落としていました。
天使が登るかどうかは別としても、整然と並ぶこの花を見ていると、いろいろと創造力がかき立てられますね。

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おかいこさま飼育中 5日目 1回目の眠に入っています

給桑開始から5日目、カイコのほとんどが1回目の眠(みん)に入りました。眠とは、脱皮前に新しい皮膚を内側に作っている時期で、1日~1日半ほど、食べずにじっとして動かなくなる期間です。

眠に入っているカイコ(6月6日朝)

安定の良さそうなところに腹足(ふくそく:幼虫時代だけにある腹にある足)を固定し、胸と頭を少し持ち上げるようにして静止します。眠なのか、単にお腹がいっぱいで休んでいるのかは、頭が少し前にずれているのでわかります。

古い頭の殻が前へずれているのが眠のしるしです

新しい大きな頭が、古い頭の殻(から)を前に押し出したようになっています。
今日から明日にかけて脱皮し、2齢になります。脱皮するとすぐにまたモリモリとクワの葉を食べるのですが、脱皮した順にクワをあげていくと、成長の差が広がって不揃いになってしまうため、大方のカイコが脱皮をするまで、給桑はおあずけとなります。

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おかいこさま飼育中 3日目 飼育展示も開始しました!

6月2日から給桑を始めたカイコを、3日から飼育展示も実施しています。

カイコの飼育展示の様子

まだルーペ越しでないと見にくいくらい小さいです。

ルーペで拡大して見られるようになっています

それでも、4日の朝にはずいぶんとカイコらしい色と体つきになってきました。

6月4日朝のカイコ(1齢2日目)

大きさも5mmを超えるくらいになり、ふ化した時の3mm弱から、たったの2日で倍の大きさになりました。
1齢の期間はだいたい3.5日程度なので、明日(5日)には最初の眠(みん:脱皮前の休眠期間)に入るはずです。

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カイコの飼育が始まりました!

6月2日、毎年恒例となった、カイコの飼育が博物館で始まりました。
取り寄せた蚕種(さんしゅ=カイコの卵)がほぼふ化して出そろったため、2日のお昼に給桑を始めました。タネ紙(卵の付いた紙)の上にいる、ふ化したばかりのカイコです。

タネ紙の上のカイコ(ふ化直後)

ここに、クワの葉を刻んでそっと載せます。

最初は、食いつきやすいようにクワの葉を刻んで与えます

すると、クワのにおいを感知して、すぐにカイコがクワの方へ寄っていき、食べ始めます。初めての給桑の瞬間、生命の不思議にまず驚かされます。10分後の様子です。

すでにたくさんのカイコが葉の上で食べています

誰に教わることもなく、必死にクワに食いつくカイコ。立派な食べ痕がすでにできています。

食べ始めたばかりのカイコ

そして、小学校への出張授業も始まっています。この日は午後から、清新小学校(中央区)の4年生へお話をしに行きました。

清新小での出張授業

カイコを飼うということが、繭の生産を目的とした農作業であることや、成虫まで育てるとしたらどのようなことを考えておかなくてはいけないのかなど、いろいろな問いかけを含めて話しました。カイコの命について、農業について、真剣なまなざしで聴いてくれました。
エントランスでの飼育展示も間もなく開始となります。ご来館の際には、めざましく成長していくカイコをぜひご覧ください。

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シリーズ「相模原ふるさといろはかるた」でみる名所紹介㊲ ㋚相模湖

相模湖は 花火にボート 遊覧船

相模湖と対岸から見た神奈川県立相模湖公園周辺

相模湖は、1947年(昭和22年)に完成した相模ダムが相模川をせき止めてできたダム湖です。相模湖の水は、農業、工業、発電や飲み水などに利用されています。相模湖の北岸の一部は神奈川県立相模湖公園として整備され、花火大会や遊覧船などにより、観光客に親しまれています。

相模ダムの下流の相模川は渓谷となっており、相模ダムは川幅が狭くなった場所に建設されたことがわかります。

相模ダムの下流側。相模ダムのさらに下流にある沼本ダムのため水の流れは緩やかになっているが、本来は相模川がつくった渓谷である。

相模湖は新緑や紅葉、四季折々の自然豊かな表情を見せてくれます。遊覧船に乗れば湖上からの眺めを楽しむこともできます。

新緑の相模湖

紅葉の相模湖

遊覧船からの眺め

湖岸には約6千〜3千万年前の砂岩や泥岩が分布しています。

約3千万年前の相模湖層群瀬戸層の砂岩

勝瀬橋より上流は川幅が狭まります。元々は渓谷だった場所が相模湖の水によって満たされています。

上野原市の境界に近い相模湖の上流部。

川幅が狭くなった相模湖の上流部には、約500万年前の海底火山の噴出でできた岩石が分布しています。

約500万年前の愛川層群名倉層の凝灰岩。凝灰岩は火山灰が固まってできた岩石。

相模湖は時代も成り立ちも大きく異なる地質の境界部に位置しています。この境界はかつてのプレート境界であると考えられています。

・このかるたは、当館のボランティア市民学芸員が2017年に制作したものです。
・貸出しの詳細やその他このかるたに関心のある方は、博物館までお問い合わせください。(042-750-8030)
*貸出し使用時には感染症予防のため、事前・事後の手洗い・手指の消毒などを必ず行ってください。

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「写真で見る相模原~昭和・平成の生活と民俗~」(No60・機織り)

この職員ブログでは、昭和57年(1982)度から平成6年(1994)度にかけて、市教育委員会が制作した文化財記録映画(全13作品)の際に撮影した写真も紹介してきました。  それらは例えば、年中行事や養蚕・畑作・炭焼き・川漁・下駄作りなど、さまざまな内容に及びますが、映画ではこれまでほとんど取り上げてこなかったものも撮影しています。これから数回にわたり、そうした文化財記録映画の写真を紹介していきたいと思います。

今回は昭和60年(1985)度の第4作目「さがみはらの機織」です。この映画は、緑区相原にお住まいだった阿部クニさん(明治23年<1890>生・当時95歳)の糸取りを含めた機織り(はたおり)の作業を記録したものです。

最初の写真は、糸取りのために繭を煮ており、2枚目は座繰り(ざぐり)と呼ばれる道具で糸を取っています。3枚目の写真のような、足踏み式の糸取り機(博物館に展示されています)での糸取りではなく、足踏み式以外の古い道具とされる座繰りでの糸取りの様子が撮影されており、注目されます。

なお、余談ですが一枚目の写真は、最近、日本テレビで放送された「有吉ゼミ」内で、養蚕のイメージ写真として使われました。

 

次の写真は、取った糸を強くするために、糸車などを使って撚り(より)を掛けているところです。

 

また、糸を染粉(そめこ)で色を染めています。こうした作業も自宅で行いました。

 

機織りを行うまでには、複雑でさまざまな工程があります。次の写真はそのごく一部で、たて糸をほぐし整えているところです。

 

機織り機にたて糸を取り付け、たて糸の間によこ糸を入れて機織りをしていきます。緑区川尻生まれの阿部さんは、12、3歳の頃から母親に機織のやり方を教わりました。阿部さんは八王子の機屋(はたや)から頼まれ、下請け(したうけ)で機を織って賃金を得ていました。最後の写真は、織り上がったものを確認して整理しています。

 

蚕が盛んであった市域では、糸取りや機織りが盛んに行われていましたが、撮影当時、すでに実際にそうした作業を行っている方はほとんどいなくなっていました。そして、繭から機が織り上がるまでの一連の作業を文字で説明するのは非常に難しく、この記録映画はさまざまな意味で貴重な映像と言うことができるのです。

 

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宮ヶ瀬湖、初夏の水鳥調査

6月1日、市域南西部で愛川町などとの市境に位置する宮ヶ瀬湖(宮ヶ瀬ダムのダム湖)で水鳥調査を行いました。
この時期の定番、カルガモの親子です。かわいいヒナが1羽、お母さんのお腹を独占していました。

カルガモの親子

定期的に実施している調査ですが、今回の大きなトピックは、カワウのコロニー(集団繁殖値)が増大していたことです。

カワウのコロニー

繁殖に使われている巣がたくさんあり、にぎやかに鳴いていました。
水鳥だけでなく、タカなどの猛禽類(もうきんるい)にも着目しています。こちらは宮ヶ瀬湖を代表する猛禽類のミサゴです。

ミサゴ

湖畔ではウツギが満開で、法面を白く染めるほど咲いていました。

ウツギ

シカもあちらこちらで見られました。

シカ(ホンシュウジカ)のメス

こちらは若いオスでしょうか。角(つの)が先端だけ伸びて見えています。

オスの角が伸びかけています

満ち溢れる生命力を感じられる、初夏の野外調査でした。

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企画展「相模原にオリンピックがくる」開催中です!

5/22(土)より企画展「相模原にオリンピックがくる」が開催中です。この企画展は昨年度開催予定だったものの東京2020オリンピック・パラリンピックが延期になったことに伴い、1年延期し、今回ようやく開催にこぎつけた企画展です。

会場の入口付近

今回の企画展は東京2020大会への機運を盛り上げるための公認プログラムとして開催しているものです。さらに、博物館としては相模原でのオリンピックの歴史を知ってもらうことも目的に、市域で行われた1964年(昭和39年)オリンピックの聖火リレーと相模湖で行われたカヌー競技についても紹介しています。

旧藤野町~旧相模湖町(現相模原市緑区内)を走った聖火リレー紹介

カヌー競技関係資料(当時の役員ブレザーやカヌーのパドル)

また、1964年の雑誌や観戦チケット、歴代オリンピックポスターなど当館所蔵のオリンピック関係資料の展示や、神奈川県所蔵の1963~1964年の映像資料もご覧になれます。

当館収蔵資料展示と1964年映像展示

次のゾーンに進むと東京2020大会モードに様変わりし、まず東京2020大会公式アートポスター20点を一堂に展示しています。有名アーティストや漫画家の作品があり、作者コメントもつけていますので、ぜひご覧ください。

公式アートポスター

聖火リレーが通る自治体名の入ったアートポスター…どこかに相模原もあるので探してみて!

そして、次が市内の東京2020大会に関する展示です。内容は、市内がコースの一部になっている自転車ロードレース関係(大型映像でのコース紹介、ロードレースバイクの展示など)、カナダやブラジルチームの事前キャンプ情報、市内オリンピック聖火リレー関係の紹介です。(各競技の観戦の可否など詳細は、市オリンピック・パラリンピック特設サイトをご覧ください。)

自転車ロードレース紹介。右奥ケースにはロードバイクなども展示。

ロードレースコース、聖火リレーコース、事前キャンプ情報を市内地図で紹介

最後に市ゆかりの出場内定選手紹介のコーナーです。なんと現時点で7人もの市ゆかりの出場内定選手がいるのには驚かれる方が多いのではないでしょうか。

市ゆかりの選手紹介パネル(奥)と水泳飛込の坂井丞選手と競泳(自由型)の小堀倭加選手のサイン(手前)

また、今回の展示では、興味・関心のある競技の投票コーナーのほか、自転車ロードレースを題材にした人気漫画「弱虫ペダル」のクリアファイルや東京2020大会エンブレムピンバッジ(バッジはアンケート記入者)をお一人様一つ限定にて無料で差し上げています。数量限定ですので、お早めにご来館ください。クリアファイルやバッジの写真などはこちらをご覧ください。

弱虫ペダルのクリアファイル配布コーナー(1人1枚 数量限定です)

アンケート記入コーナー・・・記入者にエンブレムピンバッジプレゼント!(アンケート1枚につき1個 数量限定です)

企画展「相模原にオリンピックがくる」は7/4(日)まで開催しております。今後、展示解説動画の配信、東京2020大会聖火リレートーチの限定公開、図書館での出張展示も予定しておりますので、ぜひご視聴・ご来館いただければ幸いです。

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高校生とホタル観察会

5月28日、市内の県立上溝南高校のホタル観察会のお手伝いに行ってきました。前日の大雨から一転、穏やかな初夏のお天気となったこの日、日没後には西の空に夕焼けが広がりました。

観察前の夕焼け空

あたりがだいぶ暗くなってきた頃、50名近い高校生たちが中央区のゲンジボタル生息地へ到着(ストロボが邪魔になるため、全体の写真は撮影していません)。生息地の環境や、この場所のゲンジボタルが100パーセント天然のものであることなどを説明した後、それぞれにカウンターを持ってもらい出発です。点滅するゲンジボタルの数を数えながら歩きます。サクラの満開から2か月後あたりがゲンジボタルのピークになります。ちょうど今年は今ごろがその季節。歩き始めてすぐにゲンジボタルを見つけられました

光るゲンジボタル

場所によってゲンジボタルの多いところと少ないところがあり、そんな環境の様子も見ながら歩いてもらいました。

ゲンジボタル

ゲンジボタルだけではなく、カエルも豊富なこの場所。カエルの大合唱の音量の大きさにみなさん驚いた様子。こんなふうに、アマガエルが鳴のう(のど袋)を膨らませて鳴いているのを初めて見た!と感激している生徒もいました。

アマガエル

それぞれのカウント結果は、後でしっかり集計していただくことにしていますが、だいたい往路で60~70、復路で80~100くらいを数えました。風もあったせいか少し少なめでした。ピークはまだもう少し先になるかもしれません。
この日の体験から、高校生たちがゲンジボタルをとおして身近な環境について考えるきっかけになればよいなと思いました。

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