10月3日、相模川の河原の動植物調査を行いました。
ちょうど、渡りの途中のノビタキが姿を見せてくれました。
ちょっと目立つ高いところに止まり、しばらくあたりを見渡しては地上に降りて採食・・そんな様子を見ると、秋を感じます。
川沿いに広がる水田では、稲刈り跡でダイサギが群れて採食。
イネに隠れているつもりが、急に白日の下にさらされた昆虫やカエルなどを食べているのでしょう。
日中の気温は夏のような暑さですが、どんどんと秋の色合いが濃くなっていきます。
10月3日、相模川の河原の動植物調査を行いました。
ちょうど、渡りの途中のノビタキが姿を見せてくれました。
ちょっと目立つ高いところに止まり、しばらくあたりを見渡しては地上に降りて採食・・そんな様子を見ると、秋を感じます。
川沿いに広がる水田では、稲刈り跡でダイサギが群れて採食。
イネに隠れているつもりが、急に白日の下にさらされた昆虫やカエルなどを食べているのでしょう。
日中の気温は夏のような暑さですが、どんどんと秋の色合いが濃くなっていきます。
10月に入り、ヒガンバナの濃い花色が道端で目立ちます。
濃い色というと、秋が深まるにつれて目に付く花がほかにもあります。こちらはマルバルコウ。
独特の朱色の花は小さいものの、ヒルガオ科で広くつるを伸ばしてたくさんの花をつけるので、よく目立ちます。
そしてこちらもヒルガオ科の、マルバアサガオです。
強烈な濃色の色合いは赤系と紫系があり、花は園芸のアサガオと比べて一回りか二回りも小さいのですが、とても目立ちます。
マルバルコウもマルバアサガオも外来雑草ですが、花がきれいなので庭の垣根などにもちゃっかり居場所を作っているのをよく見ます。
秋は濃い色の果実がたくさん実るので、それにまけじと花色も濃いのだろうか、などと想像してしまいます。
今日の生きものミニサロンは「ジョロウグモについて ミニレクチャーとちょっと観察やります」というタイトルで開催しました。
最初はエントランスで、予め博物館周辺で採集してきた複数種のクモ(生きています)を見ながら「ジョロウグモとそれ以外のクモ」を見分けられるか挑戦でしてみました。ナガコガネグモを見て「これはコガネグモの一種だと思う」と見抜く子がいてびっくりする場面も。
今日は「ちょっと敬遠されるかな」というテーマでしたが、程よい人数の方に参加していただき、アットホームな雰囲気で開催することができました。ありがとうございました。
こんにちは、民俗分野実習生の九嶋です。
今回、私は展示の作成で印象に残ったことについてふり返っていきたいと思います。
私たち民俗分野の実習生は「講中(こうじゅう)」をテーマに展示を作成しました。
講とは、本来、ある目的のために集まる集団のことで、宗教的、経済的、社会的な面で協力していました。
具体的な作業の内容は、展示のねらいを考える、展示する資料を選ぶ、資料について調査しそれを基に展示の解説パネルを作る、展示に必要な器具を準備する、資料や解説パネルをケースに列品する、などがありました。
その中で私の印象に残ったのは、展示に必要な器具を準備する時のことです。
今回、民俗分野では、葬式の時に土葬の穴掘り役が着用していた半纏(はんてん)を展示することになっていました。その半纏の袖に棒を通して上から吊す形で展示しようと考えていましたが、丁度良い長さの棒が無かったので、突っ張り棒に梱包材や紙を巻き付けて展示に使用する棒を作りました。
このように、既製品の器具を使うだけではなく、必要に応じてその場で作るということがとても柔軟な対応を求められると実感でき、勉強になりました。
ここからは、野月が展示解説での印象等をふり返っていきたいと思います。
9月15日は実習最終日ということで、これまで学んできたことの総まとめとして実習生展の展示解説を行いました。
初めは実際に人前で解説するということもあり、うまく説明できるか、理解していただけるか不安でいっぱいでしたが、来ていただいた皆さんとコミュニケーションを取り、会話を楽しみながら解説することができました。
私たちの目的は「どうやって『講中』に興味を持っていただくか」ということでしたが、私たちの説明を聞いて共感してくださったり、自分の経験を話される方も多く、こちらも沢山の勉強となった実りの多い展示解説となりました。
最後に足立がまとめをさせていただきます。
9月15日で実習期間は最終日を迎えました。9日間、どの実習日をふり返っても新しい学びとの出会いでした。博物館が現在どんな役割を果たしているのかを知れたことが私は一番勉強になりました。
他にも実際に現場を経験しなければ分からなかった発見がたくさんあり、実習から得たことは決して忘れず、これからの取り組みに活かしていきたいです。
学芸員さんをはじめ、実習に関わってくださった市民学芸員と市民ボランティアの方々から、多くのご指導をいただき、貴重な勉強をさせていただきました。本当にありがとうございました。
実習生の展示は10月20日(日)まで特別展示室にて開催しています。実習生が苦労の末に展示を完成させたので是非見に来てください!
9月25日、相模原植物調査会のみなさんと植物調査に出かけました。
季節はもうすっかり秋。栗が丸々トゲトゲに実っていました。
市内緑区のとある谷戸(やと)で、絶滅危惧種の確認調査を行いましたが、目的の植物はなかなか見つからず・・。
こちらは絶滅危惧種ではないけど、ちょっと珍しいアイナエという植物です。極小!直径2~3ミリメートル。
ちょうどツリフネソウが咲いていました。
お弁当を食べていたら、渡りの途中のエゾビタキが頭の上をふらりふらりと飛んでいました。
結局、目的の植物は見つからず、残念な結果になりましたが、気を取り直して別の場所へ。ここでは最近見つかった外来種の確認を。
ちょっと怪しい人たちに見えますが、マジメに観察、撮影をしています。その植物は、オオハタガヤというカヤツリグサ科の植物です。
風があまりなくて、暑い一日でした。
9/22は歴史分野の博物館実習の最終日で、実習生が自ら企画、資料選定、設営を行った展示「当麻山をとり巻く寺社の歴史」の展示解説を2回実施しました。
そして、この日は歴史分野の学芸員講話を兼ねた 北条早雲没後500年記念講演会「市内に残る北条早雲制札~無量光寺文書を中心に~」も開催され、歴史関係のイベント三昧でした。
実習生の展示解説は、一般のお客様、しかも歴史に関心のある年配の方が多く、最初はかなり緊張しているようでしたが、解説の準備を午前中に行っていたため、無事に終えることができました。
また、2回目の解説には、歴史講演会に参加していたお客様が非常に多く聞きに来てくださり、実習生展示の前に20人以上の方が集まりました。
お客様は実習生の(多少心許ない)展示解説を温かい心で聞いてくださりました。お客様を前にしたこの展示解説は、実習生には良い経験になったと思います。
次に、北条早雲没後500年記念連続講演会ですが、この事業は市内に北条早雲が出した制札という史料が残されていることに関連し、企画したものです。
会場には、137人ものお客様が来場され、当麻山無量光寺に残る北条早雲の制札を中心に、制札が出された戦国時代初めの相模原及び周辺の歴史を担当学芸員より紹介いたしました。
この連続講演会は第2回が10/6(日)に駿河時代の北条早雲について、第3回が11/10(日)に小田原時代の北条早雲についての講演を外部講師を招いて開催しますので、参加希望者は市コールセンター(042-770-7777)まで申込みください。
博物館近くの建物脇で、いつものようになんとなく壁を眺めていると、妙にふわふわとしたクモの卵のうがありました。
「おっ、これは?」と思って近くを探すと、いました。
マダラヒメグモです。
体長5mm前後で、腹部のまだら模様が特徴です(まだらには個体差があります)。
このクモ、1982年に愛知県で発見されて以来分布を広げてきた外来種で、かつては「高速道路沿いの建造物でよく見つかった」事から、物流に乗って広がったと考えられています。
今では本州、四国、九州に生息する「さほど珍しくない」外来種ですが、意外な事に本市からは今まで記録がありませんでした。
人工的な環境を好むため、自然環境調査では見出しにくかったのではないかと思います。
というわけで、これが本市で初めて見つかった個体の写真です。
外来種が確認されるのはあまり嬉しい事ではないのが、ちょっと残念です。
今回のブログは歴史分野の実習生が書いています。
9月20日(金)に、弥栄小学校6年生の83人が当館に来館されました。6年生たちは、日光へ修学旅行に行ったのち、「日光博物館」という展示発表を学校内で行う予定です。その展示発表に向けて、当館に博物館の展示を学びに来ました。
「日光の魅力を伝えたい」、「たくさんの方にみてもらいたい」、そのような気持ちを抱えた6年生は、様々な疑問を職員に伝えて、自分たちの展示に活かそうとしています。
「展示をする上で心がけることは?」、「解説文はどれくらいの文字数?」、学芸員や実習生に質問し、得られた答えや解説の内容を聞き取って、用紙いっぱいにメモを取る真剣な姿が見られました。

実習生からは特別展示室にある、実習生ミニ展示の解説を6年生たちに向けて行いました。どのように展示を工夫したのか、難しかったところは何かなど、自分たちの展示を反省しながら伝えるようにしました。楽しんで展示づくりをして欲しいなと思います。
こんにちは!地質分野の実習生です。
今回は自分たちで一から丹沢の化石についての展示を作り、特別展示室で来場者の方々に解説をしました。
まずは9月3日に相模原市緑区の串川へ化石採集に行きました。
川底の石を観察し、化石があるかどうかを確かめました。
次に2日間かけて展示の作成にとり組みました。
解説パネルの文章を自分たちで考え、展示しました。
資料も自分たちの手で並べ、展示を作りました。
最終日の9月14日に展示の解説をしました。
皆さん熱心に解説を聞いてくださいました。
展示の解説を最後に実習が終わりました。学芸員さんの仕事を実際に体験させていただき、大変実りのある9日間を過ごすことができました。実習期間中は毎回、新たな発見が多くあり、たくさんのことを学ぶことができました。
地質分野学芸員の河尻さんをはじめ、実習に関わっていただいた皆さん、どうもありがとうございました。