キササゲの花

市内の相模川の河原には、どこからか種子が運ばれたキササゲがたくさん生育している場所があります。ちょうど花の時期なので、写真を撮りに行きました。

キササゲの花

ばっちり満開で、写真に収めることができました。
キササゲという名は、果実がササゲ豆に似ているからということですが、マメとはまったく別のなかまで、ノウゼンカズラ科の樹木です。こちらは冬の写真ですが、確かに鞘がササゲ豆とよく似ています。

冬のキササゲ 中央に、コゲラというキツツキがとまっています

しかし、中味の種子はまるで違って、風に乗って飛ぶしくみを持っています。

キササゲの種子

キササゲを撮影していると、上空では、セッカという小鳥がさえずっていました。セッカのさえずりは独特で、空中を飛びながら「ヒッヒッヒッ・・」と鳴き、下降するときに「チャッ、チャッ」と鳴きます。写真は、「ヒッヒッ」と鳴いているところです。

さえずるセッカ

セッカはスズメよりもひと回り小さな鳥です。空をバックに見上げると、羽が透けて見える感じがします。翼の羽をめいっぱい広げて飛ぶので、余計にそう見えるのでしょう。同じようなシチュエーションで撮影したツバメです。

ツバメ

透け具合が違います。
花も鳥もにぎやかな初夏の河原です。

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桑の実、色づく

博物館にはカイコを育てるために植えられているクワの木が何本かあります。
そのうち、一番大きな木には毎年、たくさんの果実が実ります。クワの実はマルベリーと呼ばれ、甘くて抜群に美味しいので、相模原で生まれ育った方の多くが道々摘んでは食べたという記憶があるようです。

未熟な実

赤いのはまだ未熟で、食べごろはこんな感じです。

黒紫色に熟すと食べごろです

ここ何年か、熟す割合が減ってきていて、黒くならずに白くしぼんでしまう実が多かったので、今年はちょっと対策を施しました。じつは、クワは雌雄異株で、実がなるのはメスの木です。少し離れたところにあるオスの木の、雄花のついた枝を何本か切ってきて、近くに置いておいたのです。雄花はよく似ていますが、雄しべが目立ちます。

クワの雄花

そんなわけで、今年は豊作です。
そばの枝にはこんなものもついていました。

クワの枝や葉裏によく見られる白いもじゃもじゃ

白いもじゃもじゃは、クワの害虫です。もう少し大きくなったら、改めてご紹介します。

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地質学講座、始まりました

5月13日から地質学講座が始まりました。4回連続の講座です。

今年度のテーマは「石老山と岩殿山」。実際に石老山と岩殿山に出かけて岩石を観察し、その成り立ちについて解説します。

1回目は博物館にて日程の説明と、見学地点の概要を説明しました。

2回目は5月27日、石老山で岩石を観察します。

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石老山山麓の地質調査5/11

5月11日(金)に石老山山麓の地質調査を行いました。
小さな沢に入りましたが、いずれの沢も傾斜が急で、さらに倒木や転石が多く、非常に登りにくかったです。

下の2枚の写真は山の斜面の写真ではなく、沢の上流方向を撮影したものです。

こんな大きな転石もありました。

この転石の下をよく見たら断層の露頭がありました。写真の画面中央、左上から右下に続いている白っぽい部分が断層にあたります。

この日の調査で観察したのはほとんどが礫岩でした。

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学芸員講話 第1回を行いました!

5月13日(日)、今年度の学芸員講話の第1回となる「相模原生きもの百科 あなたはいくつ知っていますか??」を行いました。
外ではキアシドクガの羽化がピークとなっているようで、数は昨年とは比べものにならないくらい小規模ですが、毛虫の頃とはまったく異なる美しい光景が見られます。

キアシドクガの成虫

さて、講演会では相模原を象徴する生物としてカワラノギクやギフチョウの生育状況をご紹介したほか、ちょっとマニアックな珍鳥の話題などもお話ししました。もちろん、リアルタイムの話題としてキアシドクガの発生状況なども!

小学生の聴講者もちらほら・・地元の生きもののお話しを楽しんでいただきました

みなさんの歓声とも悲鳴とも言えるような声が聞かれたのは、オオシロカゲロウの大発生(2009年)の映像です。昭和橋では視界を遮るような数の大発生で、動画の臨場感を存分に味わっていただきました。

2009年9月のオオシロカゲロウの大発生(昭和橋)

街路灯に反射した路面を水面と間違えて産卵に集まってしまうそうです

今日、川の生きものの代表としてカワラノギク、山の生きものの代表はギフチョウということで、当館の貴重な標本(どちらも60年以上前の採集品!)を展示しました。

貴重な標本に見入る聴講者のみなさん

次回は6月10日(日)、地質担当の河尻学芸員による「石老山の成り立ち」です。ぜひご来場ください!

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相原高校で植物採集の実習

5月11日、県立相原高校(緑区橋本)の環境緑地科の生徒さんに、植物採集の実習を行ってきました。

野外で植物採集

橋本駅前の市街地から相原高校の正門を入ると、別世界に迷い込んだような錯覚にとらわれるくらい、とても緑豊かな環境にあります。しかし、今年度中に校地の移転を進めることが決まっているため、生徒さんの課題研究として、校内の樹木の標本を残すというテーマが与えられたのです。
校内の池では、ちょうどアズマヒキガエルが変態しはじめていました。

変態したてのアズマヒキガエル

環境緑地科の生徒さんだけに、剪定バサミや高枝切りの扱いは手慣れたものです。でも、標本づくりは初めてのようで、同行していただいた相模原植物調査会のボランティアさんに一つ一つ指導を受けました。

手慣れた手つきに見入っています

表も裏も重要なのが植物の葉です

決められた大きさにまとめるのに一苦労ですが、もともと植物に触れ慣れているせいか、想像以上にスムーズでした。

コツがわかるとスムーズに仕上げられました

標本を残す意義や植物の名前をおぼえるコツなどもお話しして、実習をまとめました。とても集中して取り組んでいただけたのと、相原高校のバラエティに富んだ植栽木のおかげで、楽しい実習の時間となりました。

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今年も!!学芸員リレートーク始まります!

昨年度、当館学芸員が順番に専門分野のお話をする講演会「学芸員講話 さがみはらの博物誌~学芸員リレートーク~」が好評でした。
今年もこの週末、5月13日から月ごとに学芸員がお話しします!

5月13日(日)「相模原生きもの百科 あなたはいくつ知っていますか??」秋山幸也(生物担当学芸員)
6月10日(日)「石老山の成り立ち」河尻清和(地質担当学芸員)
7月8日(日)「道祖神のまつりかた」加藤隆志(民俗担当学芸員)
9月23日(日)「相模原に残る幕末・維新の英雄たちの文化財」木村弘樹(歴史担当学芸員)
10月21日(日)「学芸員講話inプラネタリウム(仮)」里見聡一(天文担当学芸員)
11月18日(日)「石の縄文文化誌」中川真人(考古担当学芸員)

今年のキーワードは「石」です。毎回、タイトルに入っていなくても石にまつわる相模原のお話しが入ります。
初回の5月13日は相模原の生きものについて2時間語り通します!

石と言えば、相模川の礫河原に生育するカワラノギク!

といっても、クイズ形式でみなさんと楽しく相模原の生きもののトピックを眺めていくので、どなたでもお気軽にご参加ください。小中学生のみなさんにもお楽しみいただける内容です!

石砂山(「いし」ざれやま)のギフチョウ!

明日5月13日、大会議室で14時からスタートしますので、ぜひご来場ください。

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雨上がりの楽園

5月9日、相模原植物調査会のみなさんと緑区の生藤山へ調査に行く予定でしたが、雨が長引きそうな予報だったために中止にしました。ただ、4月に訪れていた楽園のオキナグサの種子を採りたかったので、小雨の中、現場へ向かいました。
その場所は夏鳥のサンショウクイが多く、今日も雨雲の下で元気に鳴きながら飛び回っていました。

サンショウクイ

楽園は山あいの集落の裏山です。代々のお墓の脇で、コンニャクが見事に咲いていました。

コンニャクの花

ちょうどマルバウツギが咲き乱れていました。雨が似合う花です。

マルバウツギ

そして、楽園の草地ではノアザミが咲いていました。ハッとさせられるような色合いを、雨粒がいっそう際立たせていました。

ノアザミ

目的だったオキナグサの種子も採れたので、正真正銘の相模原産系統の株を博物館でも育てていきたいと思います。

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エゴノキの花とキアシドクガ

連休が明けて、展示の入れ替えやメンテナンスなどのために職員は出勤しておりますが、博物館は本日5月8日は休館日です。
昨日からの雨で濡れた地面には、エゴノキの花が落ちています。

地面に落ちたエゴノキの花

この花が、博物館や木もれびの森周辺などで大発生しているキアシドクガの成虫にそっくりだということに気付いたのは、昨年でした。全体の白に、黄色と言うより山吹色の前足が、エゴノキの花弁とおしべの葯の色の組み合わせそのものです。

キアシドクガ

こちらは昨年の写真です。交尾の相手と思って近づいたのかどうか定かではありませんが、満開のエゴノキの花に向かってキアシドクガがたくさん群がっていました。

エゴノキの花にアプローチするキアシドクガ

キアシドクガの成虫は食べるための口器を持たないので、蜜を求めて、ということではありません。色合いの一致が単なる偶然なのか、なにか意図しているのか(擬態?)、それはわかりません。
さて、博物館周辺のミズキも純白の花を咲かせますが、キアシドクガの幼虫に花芽まで食べられてしまったものが多く、今年もほとんど花が見られません。そのかわり、同じく白い花で目立っているのがガマズミです。

ガマズミの花

雨の合間、雄しべにため込んだ水滴がガラス玉のように輝いていました。

雄しべに水滴をつけたガマズミの花

植物の世界では、季節はもう初夏に移り変わっています。

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キアシドクガ 成虫が飛び始めましたが・・

先月中旬から発生の経過をお伝えしてきたキアシドクガですが、幼虫(毛虫)の動きは概ねおさまり、多くが蛹になっています。そして、先月からの予測どおり、連休終盤の今日(5月6日)現在、チラホラと成虫が飛び始めました。

風を避けてテイカカズラに逃げ込んだキアシドクガ

強風にあおられて、博物館駐車場脇のテイカカズラの茂みへと逃げ込んだ個体です。
ちょっと失礼してその名の由来となった前足を写真に収めました。

前足の黄色がよく目立ちます

これもまた予測どおりですが、昨年までと比べて数は非常に少ないです。まだ出始めなので、これから増えていきますが、ミズキの木の下についている蛹の多くがこんな感じです。

変色して死んでいる蛹

黒く変色し、中で死んでいるものと思われます。
栄養不良は明らかで、本来なら一番食べなくてはいけない幼虫の終齢期にほとんど食べられないまま蛹化したものが多いようです。結果、正常な変態ができずに死んでしまったのでしょう。さらに、鳥たちの動きも活発化しています。昨年の記憶があるのかどうかわかりませんが、ムクドリがミズキのまわりに集まり、まだ蛹化していない幼虫や羽化した成虫を食べています。
これから1週間ほどで、生きている蛹の多くが羽化するはずです。まだしばらく、様子を見ていきたいと思います。

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