明日(1月12日)まで休館です

昨日の休館日から本日1月11日(水)、12日(木)と博物館は3連休となっております。
今日は常設展示室の展示資料やケース内の清掃、そしてプラネタリウムの保守点検など、ふだんなかなかできない場所のメンテナンスを行っています。

展示室もプラネタリウムもリフレッシュして、1月13日(金)から通常開館となります。
休館中はご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

カテゴリー: おしらせ | 明日(1月12日)まで休館です はコメントを受け付けていません

緑区大島で探鳥会

1月7日(土)、市内緑区大島の相模川で、神奈川県の森林インストラクター自然観察部会の探鳥会が行われました。地元ということで博物館に講師が依頼されたためご案内しました。
この日は絶好のコンディションに恵まれ、穏やかな小春日和の中、参加した30名弱全員で観察できた鳥がたくさんいました。
そのひとつであるコゲラです。

この河原に多いキササゲの幹をつついて、おそらく樹皮にひそんでいる小さな昆虫などを食べていたのだと思います。
広い河原なので、オオタカの飛翔も全員でじっくりと見られました。

猛禽ではほかに、ノスリも全員で!
さらに、前日の下見で「姿を見られたらいいな」と考えていたアイドル級のエナガも、至近距離で全員が見られました。
そしてみなさんが見ているその先には・・

あまりにも珍しい鳥なので、残念ながらここに写真を挙げるわけにいかないのですが、いま、この河原に隣接する水田地帯に迷い込んできている鳥が、なんとも都合良く河原へ下りていました。これも全員でバッチリ見てしまいました。
さて、この前の記事で、観察会の中でスズメをスター級に押し上げてしまう「しかけ」について予告をしました。それは、これです。

輪郭や眼の位置だけ描かれたこの紙を、最初に参加者のみなさんへ配りました。「この絵に模様を描き足してスズメの絵を完成させて下さい」とお願いします。すると、ほぼ全員が、正確に描けません。私たちがスズメを認識していることと、その姿形の細部を覚えているかどうかということは別ものなのです。そんなわけで、描けなかったみなさんは、スズメが出現すると夢中で観察をしてくれるというわけなのです。

そんなことをやりながら河原をたくさん歩き、最後に観察結果をまとめてみると、参加者のうち、少なくとも2人以上で観察した鳥だけで、42種でした。
人数が多かったので全員で見られなかった種も多いのですが、それでもこれだけの種数があがる探鳥会はそうそうありません。いろいろな幸運に恵まれた一日でした。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | 緑区大島で探鳥会 はコメントを受け付けていません

風まかせ

1月6日、県内のボランティア団体から博物館へ講師の依頼があった観察会の下見のため、市内緑区の相模川の河原へ行きました。
観察会の主題が野鳥の観察なので、河原の中の歩くコースや、特に太陽の位置関係に気を配って下見をします。そしてもちろん、出現してくれそうな鳥の見込みもつけます。やっぱり、かわいらしさ一番のエナガはぜひ姿を見せて欲しい鳥です。

そして、こちらは誰もが知っている野鳥のスズメですが・・

いつも見慣れていてまったく珍しくもなんともないはずのこのスズメを、スター級に押し上げてしまう「仕掛け」を用意しています。さてその仕掛けについては、本番のご報告の時に種明かしします。
そして、野鳥は必ずそこにいるとは限らないため、植物もよくチェックをして、保険をかけておきます。この河原のいかつい植物、サイカチの場所も要チェックです。

なんというインパクト!拷問具か!というようなとげが幹全体に散りばめられています。

こちらは鳥に負けないくらいの飛翔体である、ガガイモの果実です。

種子には大きくふわっふわな綿毛が付いています。風が吹いて今にも飛び出しそうになったので、少し待っていたら・・・飛びました!

青空高く、どこまで飛んでいくのでしょうか。

飛ぶ種子と言えば、こちらも。キササゲの鞘です。きれいに種子が並んでいます。

これの一つを取り出してみると・・

機能的な種子ですね。
こんなことも織り交ぜながら、自然観察を楽しんでいただこうと考えています。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | 風まかせ はコメントを受け付けていません

赤と黒

先日(12月7日)に相模原植物調査会のみなさんと調査に出かけた緑区の小倉山は、紅葉と実りの賑やかな初冬を迎えていました。
林道沿いを深い紫色で彩っていたマルバウツギです。

果実は中でも、こんな色が目立っていました。トキリマメです。

サヤが真っ赤で、そこから開いて見せている果実は黒!スタンダールの長編小説ではありませんが、まさしく「赤と黒」。
もう一つ、ゴンズイも同じような灰色です。

鳥へのアピールであることは間違い無いと思いますが、果実自身を赤くするのではなく、二色のコントラストで目立たせるとは、なんとも念入りです。
赤黒ではないのですが、さりげなく鮮やかな色合いを見せてくれたのは、穴だらけのキジョランの葉裏にいた、アサギマダラの幼虫です。

サイケデリックな模様と形ですね。
藪こぎをしながらのなかなかハードな行程でしたが、歩いたぶんだけお得感のある山です。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | 赤と黒 はコメントを受け付けていません

ハイ・テンションなつる

先日(12月7日)、博物館の専門ボランティアグループである相模原植物調査会として年内最後の野外採集調査を行いました。場所は、緑区の小倉山です。なぜか理由ははっきりしませんが、この山には写真のイズセンリョウのような暖地性の植物が数多く見られるため、調査会でも注目してさまざまな調査を行ってきました。

しかし、この山は骨材採石場の拡張により、今後30年計画で山頂付近を含めた北側が削り取られてしまいます。暖地性の自然植生が顕著な部分は削られずに残りますが、山頂は数年以内に閉鎖されることになるため、できるだけ調査に入っておこうと考えています。
私たちが注目する、このあたりでは珍しいスダジイの自然林に入ると、つる性木本の「巨木」が目立ちます。中でもフジの迫力には圧倒されます。

人間が間隔をはかりながら巻いたようなつるも。

そしてこんなものも!まるで直立しているように見えますが、これもフジのつるです。おそらく、巻き付いた先の樹木の成長スピードが速く、引っ張られながら伸長したのでしょう。

地面に露出した根も茎も、ハイ・テンション(高圧)です!
こんなふうにつる植物の巨木のさまざまな姿が見られるのも、自然林の証拠と言えます。
いつ来ても、おもしろい山です。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | ハイ・テンションなつる はコメントを受け付けていません

ケヤキコプター

この時期、少し風が強めの日に博物館の駐車場を歩いていると、クルクルと回転体が落ちてくるのを見ることがあります。
落ちているところの写真はさすがに撮れなかったのですが、地面に落ちているところは・・

小枝に葉が数枚。ケヤキです。
拾い上げてみると・・。

なぜケヤキの小枝がこんなふうに落下してくるのかというと、答えはここにあります。

ケヤキの果実です。ニワウルシやカエデのなかまなどは、種子散布のために果実に翼(よく)が付いていて回転しながら落下します。これは滞空時間を長くして、できるだけ親から遠くへ到達させるためです。ケヤキも理由は同じですが、こちらは枝先の葉をプロペラにして回転します。ふつう、葉は葉柄(ようへい)の付け根に離層(りそう)が出来て落葉するものなのですが、枝の途中に離層を作るということなのでしょう。身近な植物に秘められた種子散布のため工夫にはいつも驚いてしまいます。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | ケヤキコプター はコメントを受け付けていません

うな丼の科学・・だけじゃない話

昨年12月11日(日)、生物学講演会「うな丼の科学 食卓を守る海洋生物学者の眼」を開催しました。講師は、北里大学海洋生命科学部准教授の吉永龍起さんです。

じつは吉永さんは、2009年に史上初めて発見されたニホンウナギの海洋での卵の、その発見の現場にいた人です。前半は、大海原での一粒の発見に至る経過や苦労、そして世界のウナギの中でニホンウナギとはどのような種なのか、といったダイナミックなお話でした。

後半は、いよいようなぎの蒲焼きのお話です。スーパーや外食チェーンで売られている中国産鰻製品のDNAからその種を突き止める実験を行ったところ、輸出が認められていないはずのヨーロッパウナギが高い割合で含まれていた、という衝撃的な結果が得られました。その後、吉永さんらの問題提起などもあり、その比率は現在はニホンウナギで占められるようになったそうです。
話題は食糧資源問題と流通の闇、メディアリテラシーにフェアトレード問題に至り、マリアナ海溝並みに深い内容でした。
ところで現在、小学校の国語の教科書に、吉永博士の恩師である「うなぎ博士」の塚本勝巳先生が書かれた文章が掲載されていることもあり、今の小中学生はみんなウナギの幼生の一形態であるレプトセファルスという言葉を知っているそうです。

吉永博士が持参してくれたレプトセファルスの標本です。
科学者の探究心と視点が、食文化の現代的な問題へ切り込むスリリングな講演会、まさしくあっという間の2時間でした。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | うな丼の科学・・だけじゃない話 はコメントを受け付けていません

市民のための環境講座

昨年12月10日(土)、市立環境情報センターで行われた「市民のための環境講座」第4回の講師としてお話をしてきました。

この講座は現地見学会を含む5回シリーズで、市内の環境保全の現場や身近な環境問題をそれぞれ異なる講師が専門的な立場から解説するものです。私は前半を受け持ち、「生きものから見た相模川の魅力~そしてそれを守るために私たちができることは?」と題して、相模川に生息・生育する生物中で主に鳥と植物についてお話ししました。
後半は永年にわたり相模川の環境保全運動に携わってこられた、桂川・相模川流域協議会さがみ地域協議会代表を務める岡田一慶さんの講演でした。

水需要予測やそれに呼応する利水の問題を市民の立場で研究し、相模川の環境問題を永年にわたり扱ってこられた岡田さんのお話はとても説得力がありました。

カテゴリー: 生きもの・地形・地質 | 市民のための環境講座 はコメントを受け付けていません

本日から開館しています!

あけましておめでとうございます。
相模原市立博物館は本日、1月4日から通常開館しております。
今年も市民のみなさまとともに歩む博物館として活動していきますので、よろしくお願いいたします。

今年は酉年。スズメ(上の写真)も博物館のまわりを飛び回り、元気いっぱい。
プラネタリウムの上映スケジュールは1月9日まで冬休みバージョンとなっております。
学習資料展も引き続き開催中です。1月8日にはチャレンジ体験コーナーも実施します!
博物館のまわりではエナガ(写真下)のかわいらしい姿もちらほら。

冬休みも残り少なくなりましたが、ご来館を心よりお待ちしております。ぜひ明るい館内で冬の一日をお過ごし下さい。

なお、1月10日(火)から12日(水)までの3日間は展示室のメンテナンス等のため休館となります。
ご理解とご協力をお願いいたします。

カテゴリー: おしらせ, 生きもの・地形・地質 | 本日から開館しています! はコメントを受け付けていません

ゆくサル、来る鳥

平成28年は今日12月28日が最後の開館日となりました。
今年もたくさんのみなさまにご来館いただきありがとうございました。また、たくさんのボランティアのみなさんに支えられて、充実した博物館活動を進めることができました。
そんなボランティアさんたちとの市内の野外調査で見つけたニホンザルです。今年の干支ということで登場していただきます。

そして,同じく野外調査中に出現した来年の干支の鳥から、ミサゴです。魚を専門に食べるタカで、市内に生息しています。

新年は1月4日から通常どおり開館します。来年もよろしくお願いいたします。

カテゴリー: おしらせ | ゆくサル、来る鳥 はコメントを受け付けていません