ネコハエトリの綱渡り

ハエトリ糸ながし1
この写真、ネコハエトリが葉の裏側に逆さまにぶら下がって、お尻の先(それっぽく言うと「腹部先端」)から糸を出しています。クモは、生活のいろいろな場面で糸を使いますが、これもその一つ。地面に下りずに空間を移動するために糸を流し、どこかに引っかかったところで、それを伝って移動するのです。似たような行動は、網を張るクモが、最初の足場をつくるときにも行います。
ハエトリ糸いぼ
お尻の先にある「糸疣(いといぼ)」と呼ばれる(「しゆう」と読むこともあります)器官を一生懸命動かしている雰囲気がわかるでしょうか?
ハエトリ綱渡り
そして、移動開始。お尻で糸を出しながら、頭のがわの糸はくるくるとまるめて回収します。最後には食べてリサイクルまでしてしまいます。
ハエトリ綱渡りぼけ
前の写真はコントラストが強すぎて、糸を丸めているのが見づらいので、これ。
うーん。ピンボケです。でも、糸のふわふわした玉を抱えている様子は伝わると思います。
この直後、後ろから来たジョギングの方に糸を切られ(ゴール!)、ターザン(いや、スパイダーマン)のように糸にぶら下がったまま反対側の草むらに落下しました。
結果的に、さんざん糸を流して待って、2mほどの距離を10秒程度で渡った、というだけの事。それなら地面を得意のジャンプで跳ねていけばいいじゃないか、とも思うのですが、クモなりの事情が何かあるのでしょう。
私としても、そうしょっちゅう出会う場面でもないので、なかなか楽しめました。皆さんも、日差しの暖かい日に、植込みをじーっと眺めながら散歩すると、見ることができるかもしれません。(学芸班 木村)

カテゴリー: 未分類 | ネコハエトリの綱渡り はコメントを受け付けていません

き・ん・か・ん・しょ・く

金環食、いかがでしたか?博物館では前日の5月20日、JAXAの阪本教授による直前ガイド(応募者多数のため2回興行!)を行い、当日はUstreamさがぽんTVによる中継と、大忙しでした。
120520_02.jpg
そして、別働隊として、淵野辺駅南口で臨時に日食観測グラスを貸し出して、通勤通学途中のみなさんと観望しました。
120521_063.jpg
雲ごしでしたが、すばらしい金環を見て、不思議な薄暗さを体感できました。
それにしても、日食観測グラスを使うと見えなかったり、でも裸眼直視はアブナイしで、難しい観測でした。
120521_059.jpg
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | き・ん・か・ん・しょ・く はコメントを受け付けていません

地質学講座 2日目

今日は先週から始まった地質学講座の2日目です。奥多摩町の鳩ノ巣渓谷へ野外観察に出かけました。曇りで,暑くなく快適に講座を実施することができました。今日も、相模原地質研究会と相模原青陵高校地球惑星科学部のメンバーがお手伝いに来てくれました。
今年の地質学講座のタイトルは「2億年前の海底を歩く」で、今日と3回目の6月3日に約2億年前に海底で形成された岩石を観察します。
今日、1カ所目はチャートの観察です.

すぐ横で、チャートと粘土岩の互層も観察しました。
120520_0025p.jpg
渓谷沿いの遊歩道を次の観察地点へ向けて移動。
120520_0034p.jpg
砂岩と頁岩の境界のを観察しました。遊歩道沿いではあまり良く露出していないので,対岸の露頭を観察しました。
120520_0037p.jpg
最後に砂岩とその間に挟まっている砂岩頁岩互層を観察して、今日の講座は無事終了しました。
120520_0040p.jpg
(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 地質学講座 2日目 はコメントを受け付けていません

札幌からのお客様

今日は、札幌市議会から、おさない直也議員が視察に来られました。
地域博物館として市民との協働が活動の軸となっているようすや、JAXAとの連携など、当館の特色をご紹介しました。
天文展示室でイオンエンジンの実験機を熱心にご覧になっています。
120519博物館08S
天体観測室では、大型望遠鏡で昼の金星を実際にのぞいていただきました。
120519博物館12S
北海道では今、サクラが満開のところも多いそうです。北の大地からお客様でした。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 札幌からのお客様 はコメントを受け付けていません

力仕事

前の記事で、学芸員の仕事は力仕事もあって、と書きました。力仕事というほどではありませんが、今朝は開館前に、午後から行われる民俗講座のための、大会議室のイス並べをしました。
IMG_8826S.jpg
講座の場合、終了後の片付けは受講生のみなさんにもご協力いただきますが、出して並べるのは職員の仕事です。今回は140席。慣れているので、担当者が列ごとのイスの数を伝えるだけで、あっという間に必要な数が並びます。
100412博物館08S
この写真はちょっと前のものですが、常設展示室から移動式ケースを動かしているところです。展示準備では、本格的な力仕事がかなりあります。担当者はたいてい、展示がスタートする頃には腰を痛めています。
どんな仕事もそうですが、やっぱり体が資本ですね。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 力仕事 はコメントを受け付けていません

博物館実習のガイダンス

今日は午後、スーツ姿の大学生がたくさん集まってきました。
120518博物館02S
今年度の博物館実習を行う学生さんたちに向けた実習ガイダンスです。毎年博物館では、学芸員資格の取得を目指す学生さんたちが大学のカリキュラムに基づいて行う「博物館実習」の受け入れを行っています。8月から9月にかけての9日間、みっちりと博物館業務に携わります。
学芸員の仕事は、やってみると、力仕事やお客様の対応、市民との協働など、大学の講義だけでは見えてこない意外な一面がたくさんあります。
実習はまだちょっと先ですが、どんな驚きが待っているか、お楽しみです!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 博物館実習のガイダンス はコメントを受け付けていません

クサグモ成長中

4月17日に紹介したクサグモ。だいぶ大きくなってきたので再び掲載します。
クサグモこんにちわ
網の一部から伸びる漏斗上の隠れ家。中で待ち伏せする姿も恐ろしげになってきました。
クサグモ斑紋出始め
腹部もの色も、単純な黒一色から、クサグモ特有の矢羽根模様に変わってきました。
前回も書いたように、こうして7月には立派なオトナになります。ホントに早い成長ぶりです。
こんな風に成長過程を追いかけられるのは、通勤途上にクモがいるポイントあるおかげです。
実は、今までこのブログで紹介したクモは、ほとんどが通勤途上で見つけたものです。
通勤途上でカメラ片手に道ばたにしゃがんでクモ探し。事情を知らない人の目には、朝から少々アヤシイ人物に映るかも知れません。でもこれも使命を果たすため(?)。これからも日々取材に励みます。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | クサグモ成長中 はコメントを受け付けていません

自然観察会のはじまり

5月26日(土)から、小さな企画展が始まります。タイトルは「自然観察会のはじまり」。まさに今、準備まっただ中ですが、ちょっとだけ資料をご紹介します。
今、一般名詞として広く認識されている自然観察会ですが、じつは、そのはじまりは東京の学生が中心に立ち上げた学外活動の団体名だったのです。
IMG_8818S.jpg
少し色あせた集合旗(駅前など、野外活動の際の集合場所に掲げて目印としたもの)がその証拠です。厚木市緑ヶ丘の新興住宅地で始まった野外観察会を「自然観察会」と銘打ち、後にこれを運営する学生グループの会の名称として使用されるようになりました。
IMG_8819S.jpg
手書き原稿、手彩色のレジュメ。内容は今もまったく色あせていません。
固有名詞から、一般名詞へ。5/26からのミニ企画展では、博物館でもごくごく普通に使われているこの言葉のルーツと、現在、市内で行われている自然観察会のようすなどをご紹介します。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 自然観察会のはじまり はコメントを受け付けていません

地質調査日誌5/16 御岳渓谷

5月16日水曜日。晴れ。
新緑がきれいな青梅市の御岳渓谷へ地質学講座の下見に出かけました。今回も相模原地質研究会のメンバーと一緒です。汗ばむくらいの陽気でしたが、川沿いは風も爽やかで、気持ちよく調査ができました。
新緑の御岳渓谷(多摩川)です。

含礫泥岩(メランジュ)を調査中です。
120516_0037p.jpg
含礫泥岩(メランジュ)はこんな感じ。非常にいい露頭です。
120516_0044p.jpg
こちらは砂岩。
120516_0060p.jpg
これはチャート。
120516_0065p.jpg
ポットホールもありました。
120516_0023p.jpg
(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 地質調査日誌5/16 御岳渓谷 はコメントを受け付けていません

○○○に要注意!

○○○って何っ?  ・・・答えは後ほど。
 先日、緑区沢井の大日原(「おびのっぱら」と読みます。)に、今年の夏に実施する発掘調査の杭打ちに行ってきました。
 中央大学さんとの共同調査です。
 山道を延々と登ります。
IMG_0347.jpg
 見下ろすと急峻な崖。
IMG_0348.jpg
 開けた場所がありました。ここが今回の調査現場です。
IMG_0349.jpg
 杭を打って調査区域の設定です。
IMG_0351.jpg
 杭の座標を記録していきます。今は全部パソコンでできちゃいます。
 昔は数値を大声で読んで、隣の人に鉛筆で記録してもらってましたっけ...。
IMG_0353.jpg
 あ、でももちろん紙と鉛筆も使いますよ。
IMG_0352.jpg
 さて、タイトルの○○○ですが....!
IMG_0354.jpg
 何かって?「肥溜め」です。「肥溜め」。
 草がのっているのでよく分かりませんが、足を踏み込んだらとても悲しい事態となります。
 肥溜めと夏の暑さに気をつけて、発掘調査がんばります。
(考古担当 正)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | ○○○に要注意! はコメントを受け付けていません