オオヒメグモのツーショット

今日は休館日でしだ、ちょっとだけ出勤しました。
この時期、成体のクモが少ないので俗に「夏枯れ」などという事もあり、さすがにめぼしい被写体が見つからず、「どこにでもいる普通種」のオオヒメグモの写真を撮りました。
こうしてオスメス仲良く並んでいるところは意外に見ないので、記録としては悪くないと思います。


…でもふと、何でオス(小さくてオレンジ色がかった方)が網の真ん中寄りにいるんだろう?、という疑問が頭をもたげました。普通、オスがメスの網を訪ねてくるので、この配置はちょっと不自然です。
もしかしたらメスがオスの求愛を拒否して中心部から退いてしまい、取り残されたオスがそのまま所在なさげにしているところなのかもしれません。オオヒメグモの求愛行動を見る機会があったら、メスがどんな振る舞いをするのか、気をつけてみたいと思います。(学芸班 木村)

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