資料の固定

福の会の展示も順調に準備が進んでいます。全面的にボランティアのみなさんの手と足で作られている展示ですが、一部、学芸員が手出ししている部分があります。その一つは、資料の固定です。
地震など不測の事態に備えて、安定の悪い展示資料の転倒を防止するための措置ですが、これがなかなか難しいのです。展示として見せる以上、見栄え良く、しかも完全な固定というのはほぼ不可能で、「ちょっとやそっとの揺れで倒れない程度」に資料を固定します。しかも、資料への負荷が最小限となるように。

代表的なのは、テグスを使って台と資料をとめるものです。でも、テグスを資料にしばりつけるようなことはできませんし、強く固定しようとピンピンに張ってしまうと、かえって資料を傷めます。今回の展示品も、ケースに入れられた五月飾りの一つなのですが、ケースじたいがかなり傷んでいるので負荷がかからない程度の張力にしないといけません。細くて丈夫なテグスが資料に食い込まないように、資料と当たる部分にはチューブを通します(テープの補修痕は資料収集時、すでに所蔵者によって施されていた措置です)。

こうして資料へ負荷をかける塩梅をはかるような作業は、やはり学芸員が責任を持って手をかけなくてはいけません。

さて、ついでに、展示ケースの内側から外側を見たところ。展示中の資料が眺めている(?)風景です。

この展示は5月25(土)から始まります。

(生物担当学芸員 秋山)

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