先日、当麻田小にて、縄文土器を活用した講座を行いました。
これは、緑区にお住まいの方から、ご自身がみつけた土器をもとに、
学校で遺跡のお話ができないか相談をいただいたことがきっかけでした。
いつも土器×2タッチで多くの方に土器をさわっていただいており、
「さわる体験」を重視していますので、このお申し出に賛同し、開催することとしました。

当麻田小の近くの遺跡や、土器の特徴を解説
対象は5・6年生で、合計100名と人数が多いので博物館から持参した縄文土器・石器もさわってもらいました。

博物館から持参した縄文土器
はじめて土器をさわる児童が大半で、とても熱心にさわっていました。
写真や図面とは異なり、質感や重さ、土器の模様など注目する点を説明しました。

いろいろな疑問が尽きません。
昼休みもさわってもらう時間に充てて、5・6年生以外にも2~4年生にも体験してもらいました。
今回、印象的だったのはこちら。説明に使った図の1枚です.
オレンジの線は、昔の住居などがある可能性が高い地域(遺跡の範囲)です。赤星は当麻田小です。児童が、自分の家が遺跡の範囲なのかどうか、地図を見て調べていました。自分の住む場所が遺跡に含まれるのか、自発的に調べる視点はとても重要です。
今後も、土器を活用したわかりやすい講座になるよう経験を積みつつ取り組んでいきます。
(考古担当学芸員)