シャガの花

博物館の前庭では、シャガ(アヤメ科)が咲いています。
おそらく、自生のアヤメのなかまではもっとも身近な花だと思います。
120420博物館07S
身近なだけに、あまり気に留められずにいますが…
よく見るとほんとうにきれいな花です。立体的で繊細な花弁と模様は、なぜか私はちりめんを連想します。
120420博物館06S
なぜこんな美しい花があまり注目されないのか不思議なのですが、もしかしたら名前が原因かもしれません。シャガは古い時代に中国から渡来したとされる植物ですが、それにしてもなんだか風情も気品もあまり感じられない名前です。調べてみると、同じアヤメ科のヒオウギの漢名である「射干」に由来するそうですが、そもそもシャガとヒオウギは似ても似つかないまったくの別種です。もうちょっと花の美しさを想起させるような名前がつけられなかったのかなと、残念な気がします。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク