カワラノギク開花

今年は度重なる台風の通過・接近で、河原が大きく荒れています。いや、河原とはそもそも荒れているのがあたりまえでした。そんな環境を利用して生育する相模川の絶滅危惧種、カワラノギクの開花状況を緑区の相模川の河原へ確かめに行ってきました。

カワラノギク

しっかり開花していましたが、やはり台風の影響でしょうか、強風で倒れたり、相当痛めつけられたようすの株が多く、花弁が縮れたり、いびつなカタチに咲いているものが目立ちました。

ちょっと痛々しい感じ咲いている花が多く見られました

まだ咲き始めなので、これから今月末くらいにかけて開花が進むでしょう。見ごろはあと1週間くらい先でしょうか。
もう少し水際に近いところへ行くと、何度か冠水(かんすい:大雨による増水で水がかぶること)したようすで、いつもこのあたりに大群落があるはずの、カワラハハコが見当たりません。

丸石河原が広がります

いやいや、良く探すとありました。確かに流されてしまった株がほとんどのようですが、流れに耐えて生き残った株がけなげに咲いていました。

生き残ったカワラハハコ

どっこい咲いてます!!という力強さというか、カラッとした明るさがこの花にはあります。

ドライフラワーではありません。れっきとした、生きている花です

このところ台風が多いので株が少ないのですが、しばらく冠水しなければ、また一面のカワラハハコの大群落が復活するはずです。そんな底力をまた見せつけてくれる日を楽しみに待ちたいと思います。

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ちょっと遅めのコシロカネグモ


青空をバックに怪しい黒い影。

ストロボを当てると、腹部が銀色に反射します。

コシロカネグモのメスです。
水平の円網を張る事が多く、背面を下にして網にぶら下がるので、腹面を見かける事の方が多いかも知れません。

こんな感じです。
雑木林の縁などに多い、普通に見かけるクモなのですが、成体の出現ピークは夏。自分の記憶の中でも、このクモの佇まいは、うだるような暑さと結びついています。
秋も深まってきたと思っていたのに、いきなり夏の風景に出会ったみたいでちょっと変な感じです。

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いよいよ吉野宿ふじやで企画展始まります!

博物館所管施設の吉野宿ふじやでいよいよ明日10/20から企画展「甲州道中(相模湖・藤野・上野原)の見どころ」展が始まります。

関連事業も開催します!

ただ今鋭意準備中です!

準備中①

準備中②

館内には観光に役立つガイドブックもあります。

配布中ですよ!

こちらも配布中!

ぜひこの機会にお立ち寄り下さいね!

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際立ってきた秋の色

博物館のまわりでは、まだかろうじてツクツクボウシが鳴いていますが、心なしか声も小さく、持続時間も短いように感じられます。ここ数日すっかり秋めいてきて、真っ先に紅葉して落葉するサクラの枝がだいぶ寂しくなり、そのぶん地面がにぎやかです。

サクラの落葉

虫喰い痕と紅葉はなんとなくマッチします。

虫喰い痕も演出のひとつ

前の記事にもあったハナミズキも紅葉が早いものの一つです。果実もいっしょに赤くなります。

ハナミズキの紅葉と果実

いつも不思議に思うのが、ふつう、果実が熟すとそれを目立たせるために葉と違う色の組み合わせになるのですが、ハナミズキはお構いなしに両方赤くなります。それはそれで美しいのですが、「それでいいの?」と逆に問いたくなります。
こちらも秋の色、マルバアサガオの妖艶な色合いです。

マルバアサガオ

マルバルコウも隣り合って咲いていました。

マルバルコウ

これからますます、秋の色が濃くなっていきます。

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幕末~明治期の関連の2つの講演会 盛況でした!

現在、相模原市立博物館では、明治150年関連企画展「幕末・維新のヒーローたちの痕跡」を開催中です。そして、10/13(土)、14(日)には、幕末から明治期の2つの講演会を尾崎咢堂記念館と博物館で開催しました。

明治150年関連企画展「相模原にもある幕末・維新のヒーローたちの痕跡」チラシ

10/13は、緑区又野の博物館所管施設である尾崎咢堂記念館にて、近現代史講演会として「大隈重信からのメッセージ-『大隈重信演説談話集』を読む-」を、尾崎行雄を全国に発信する会の企画運営により開催しました。

大隈重信(国立国会図書館「近代日本の肖像」より)

自由民権運動や2度の総理大臣として活躍した大隈重信は、明治から大正期の尾崎行雄(咢堂)の政治活動において深く関わりがある人物で、大隈内閣において尾崎は文部大臣や司法大臣を務めています。

第1次大隈内閣で文部大臣に就任頃の尾崎行雄

今回、大隈重信の活躍や尾崎行雄とのエピソードなどを講師の早稲田大学大学史資料センター所長の大日方純夫先生より、お話しいただきました。大隈重信は当時はやっていた髭をのばさないと決め、また、直筆の手紙や書を残さなかったそうです。驚きです!

 

10/14は、博物館にて明治150年関連企画展「相模原にもある幕末・維新のヒーローたちの痕跡」の関連歴史講演会を開催しました。

講師は、駒澤大学教授で幕末・維新史が専門の小泉雅弘先生で、「英傑たちの戊辰戦争-選択と決断-」と題し、西郷隆盛、勝海舟などの幕末・維新期の活躍などをお話してもらいました。

鹿児島の西郷隆盛像について解説

10/14は大政奉還が行われた日でもあり(旧暦ですが)、今回のテーマにふさわしいタイミングでした。会場には170人ほどの歴史ファンの方が来場されました。

多くの方が来場しました

今回、2日間連続でお越しいただいたお客さんがいたり、10/14の講演会には幕末・維新ファンの小学生ぐらいのお子さんの参加もありました。今回の両講演会で、相模原にも幕末から明治期の歴史に関連することが多少なりともあると感じていただけたのではないでしょうか。

明治150年関連企画展「幕末・維新のヒーローたちの痕跡」は10/21(日)まで開催中です。10/21の最終日午後1時からは、担当学芸員による展示解説もありますので、是非ご来場をお待ちしています。

 

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紅葉に馴染むクモ?

きれいな緑色をしたクモは何種類もいますが、普通に考えて「緑色の葉に隠れるのに都合が良いのだろう」という気がします。


写真はワキグロサツマノミダマシで、網から離れて木の葉に身を隠しているところです。
このクモは腹部背面が一面に緑色ですが、赤と緑が斑になった葉にとてもよく馴染んでいます。
頭胸部や脚の色、腹部腹面の黒も、まるで迷彩柄のように作用しているように見えます。
背景が違うと、見慣れたクモでもずいぶん違った印象になるものだと思いました。

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ジョロウグモの色は?

秋も深まり、博物館の周りではジョロウグモが目立つ季節になりました。
ジョロウグモの話をすると「ああ!あの黄色と黒の縞々のやつね!昔、家の周りにいっぱいいたよ」という返事が返ってくる事があります。
では、ジョロウグモは実際にどんな色をしているかというと…

ジョロウグモ(メス)成体。撮影時には気が付きませんでしたが、左第1脚が欠落しています。

脚は黄色と黒の縞々なのですが、一番面積が大きい腹部は黒というより薄い灰色の縞模様になっています。頭胸部にいたっては銀色です。
確かに黄色と黒の縞模様のクモも存在しますので、「家の周りにいっぱいいた」クモは違う種類だったのかもしれませんが、生息環境などを考えると、「実際にジョロウグモだったけれど、色を勘違いしていた」という事の方が、ありそうです。
絵本やアニメなどでは「黄色と黒の縞々」というのは定番ですから、そういうものとイメージがすり替わってしまったか、あるいは脚の印象があまりに強いという事かもしれません。
さらに、地方によっては違うクモの事を「ジョロウグモ」と呼ぶ事もあるので、話は余計ややこしくなります。
10月はジョロウグモのほとんどが成体になっており、他に大型のクモもいないので、観察するのには良い時期です。街中でも見かける事がありますので、機会があったら色や模様をじっくり見てはいかがでしょうか。確かに「黄色と黒の縞々ではない」事が納得いただけると思います。

ジョロウグモ(オス)成体。背景に写っているのはメス成体(腹部腹面に赤い斑がある)。

因みにオスはこんな色です。
サイズも小さく、メスと一緒にいなければ、同じジョロウグモだとはちょっと思えません。

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10月14日(日)から、市史ミニ展示「相模原市史続編を彩った資料(第2回)」をはじめます。

市史ミニ展示「相模原市史続編を彩った資料」は、本年2月に『相模原市史続編』の刊行が完了したことを記念して実施しており、9月に第1回目を行いました。

今回の2回目の展示は、10月14日(日)から12月28日(金)まで博物館常設展示室において開始します。

昭和20年8月15日の終戦前後の行政書類を継続的に綴ってあり資料価値が大変高い「時局関係綴」(旧麻溝村役場資料)や、

時局関係綴

明治から昭和にかけて相模原の基幹産業であった製糸業の、代表的企業ともいえる「漸進社(ぜんしんしゃ)」の商標などを展示しています。

漸進社商標

この展示では、『相模原市史続編』掲載資料の実物を閲覧することができます。皆さん、博物館でわがまち相模原の歴史に触れてみませんか。

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新潟市のマイスター教員のお二人がいらっしゃいました

昨年度に引き続き、今年も、新潟市の「マイスター教員」さんがいらっしゃいました。

当館の学習指導員が天文展示室を皮切りに、博物館をご案内します。

まずは天文展示室

あいにくの天候だったので、太陽望遠鏡によるリアルタイム太陽映像をご覧いただけなかったのは残念。

その後は常設展をご案内しましたが、新潟の事例との比較で、より深く理解していただけたようです。

熱心な質問が飛び交います

常設展の最後に展示してある、街の変遷のジオラマもご覧いただき、新潟と相模原の共通の話題でもある、デパートの撤退についてまで、話が広がりました。

この後はJAXA交流棟を見学するとのこと。

相模原滞在中にはそれぞれ小中学校でも授業をされているそうですが、中学生に英語で相模原を説明してもらう内容の授業を行った時には、JAXAや当館のことを紹介してくれた生徒さんも多かったそう。実際の施設はいかがだったでしょうか。

フラッシュをでターゲットマーカーを光らせました!

記念写真は、小惑星探査機「はやぶさ」実物大模型の前で撮影しました。博物館以降の視察も、実りあるものになりますように。

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木の年齢がわかるとき

9月末に日本海を縦断した台風25号は、関東地方に暴風をもたらしました。その影響で博物館周辺の樹木にも大きな損害が生じ、そのうちの1本、駐車場のハリエンジュ(別名ニセアカシア)が傾いてしまったため、緊急措置として伐採されました。

ハリエンジュの伐採のようす

実測ではありませんが、高さ約18メートルのハリエンジュは毎年、初夏にたくさんの花を咲かせてくれていたのですが、この木はもともと成長が早く、根が浅く横に広がるのが特徴です。古くは砂防工事などの土留(どどめ:斜面などを植物の根によって固めること)に用いられた北米原産の外来植物です。河原でたくさん育っていることが多いので、養蜂業者がこの花の蜜を使って「アカシア蜜」を生産したりします。
さて、樹木が伐採されると、生きものを扱う人間が必ず見ることがあります。

切り株 長いところでは65センチメートルありました

それは、年輪(成長輪)です。この写真が伐採されたハリエンジュの切り株で、短い方で40センチメートル、長い方で65センチメートルあります。早速数えてみると・・

新しい切り株ほど、年輪が明瞭です

明瞭な線を32本まで数えることができました。しかし、一番内側は腐植が進んでいて読み取ることができません。そこで年輪の間隔から見て、おそらくこのハリエンジュの年齢は34~35年と推測できました。
樹木は発芽や植栽とその時点での年齢の記録でも残っていなければ、正確な年齢がわかりません。伐採して初めて正確にわかるので、こうして新しい切り株ができたときには数えておきます。そうすると、種類や地域による樹木の大きさと年齢の関係の違いについて、データを蓄積しておくことができるのです。

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