☆年末年始の臨時開館、臨時休館等にお気をつけください☆(最後にちょっと予告あり)

何かと気ぜわしい12月ですね。年末年始、みなさんもいろいろご予定されているのではないでしょうか。

博物館と博物館が所管している2施設の年末年始の予定をお知らせします。

まず一覧表は下記のとおり。(クリックで拡大します)

博物館は12/28は本来は休館日なのですが、プラネタリウムの冬休み特別上映期間であることから、みなさまにぜひご来館いただきたく、臨時開館することとなりました。

全天周映画「名探偵コナン 星影の魔術師」は上映期間が短いのでお見逃しなく!

年明けは博物館・尾崎咢堂記念館ともに1月4日から開館しています。

ただし、その翌週、1月9日から11日までは施設点検等を実施するため博物館のみ臨時休館いたします。

また、表にはありませんが、2月にはプラネタリウム休映日があります。

2月6日・7日(いずれも終日)と、2月11日の第3回目と4回目です。2月11日にはプラネタリウムドーム内で、とあるイベントを実施しようと企画中です。詳細が決まり次第お知らせしたいと思いますのでこちらもどうぞお楽しみに。

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ノゲシとオニノゲシ

ノゲシ、オニノゲシという二つの植物は、市内でもごくふつうに見られ、春から秋まで長く咲くキク科の植物です。名前も似ていますが、姿はそれ以上によく似ています。でも、春から夏にかけてであれば、見慣れてくると全体の色合いや雰囲気でもすぐにわかります。ところが、秋の終わり頃に咲いているものはちょっと迷います。先日もこんな美しい綿毛につられて写真を撮ったのですが・・

美しい綿毛

近づくと、隣同士に大きな株が二つ並んでいます。よく見たら、片方は明らかにオニノゲシです。葉の基部が丸く茎を抱き、縁の刺がとても鋭い特徴がわかります。

オニノゲシの特徴が出ている葉の付け根

しかし、もう一つの株は葉の基部が細長く伸びて茎を抱いているので、ノゲシの特徴です。でも、なんだか刺がしっかり長く、刺だけ見るとオニノゲシのようです。

ノゲシと思われる株の葉

全体的にちょっといかめしく、ノゲシとすんなりと言えない株でした。じつはノゲシとオニノゲシには「アイノゲシ」という雑種が知られていて、もしやそいつでは!?と思い、一部を切り取って博物館へ持ち帰り、種子を見てみました。こちらはオニノゲシの種子です。縦縞のみです。

オニノゲシの種子

こちらは問題の株の種子です。縦縞に細かい横縞が入る、ノゲシの種子の特徴が出ています。

ノゲシの特徴が出ている種子

アイノゲシは雑種なのでうまく実らないのも特徴なのですが、残念ながらこの株はしっかり実った種子がほとんどでした。
どんな花でも時期はずれに咲く株は、典型的な特徴ではないものが多く見られます。今回もそんな株にちょっと騙されてしまったようです。

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☆プラネタリウムほしぞらコンサート開催しました☆この後も冬のお楽しみ満載ですよ~!

12/16はプラネタリウムを会場に、プラネタリウムほしぞらコンサートを開催しました。

昨年度に引き続き開催されたプラネタリウムコンサート、観覧券は当日の開館と同時に販売開始、としたところ…

開館前には行列が!

観覧券は最終的には午後4時過ぎには満席となりました。ご来館いただいたのにご覧いただけなかったみなさん、ごめんなさい!

コンサートは妹尾美穂さんのオリジナル作品から、定番のクリスマスメドレー、「道化師のギャロップ」そしてアンコールには「情熱大陸」のテーマ曲など。

鍵盤ハーモニカを中心とした編成で、しっとりした演奏から元気いっぱいの演奏・・・観客を巻き込むエネルギーにドーム内も大いに沸きました。

プラネタリウムの満天の星のもと、ステキな時間を過ごすことができました。

出演者のみなさん、スタッフのみなさん、そしてご観覧のみなさま、本当にありがとうございました。

さて、今週末12/23からはいよいよ冬休み特別上映も始まります。

(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996  「無断転載を禁止します」

また、12/23の午前には「しきさい」と「つばめ」の打ち上げパブリックビューイングも実施する予定です!(参加の方には記念品のプレゼントの予定も・・・ただし数量限定ですので希望の方はどうぞお早めにお越しくださいね)

冬休み、イベント盛りだくさんですね!

もちろん、開催中の学習資料展もおすすめですよ。

ぜひ博物館でみなさんの冬休み、お楽しみくださいね。

 

 

 

 

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なぜそこを歩くのか?

先日、相模原市緑区と愛川町、清川村にまたがる宮ヶ瀬ダム周辺で調査を行いました。
この付近は野生の哺乳類が多く、特にホンシュウジカとニホンザルは必ずと言って良いほど姿を見ることができます。ダム堤体下の橋を歩いていたら、こんなところにサルの足跡が・・

欄干に白くついたニホンザルの足跡

写真ではわかりにくいのですが、欄干の上を歩いたようです。しかしこの欄干、丸い円柱形で、しかもつるつるです。橋の下は10メートル以上ある川面・・「猿も木から落ちる」ということわざを出すまでもなく、木よりもっと歩きにくい、そして危険なところをなぜ歩くのか?不思議ですね。
少し後には、群れを見ました。こちらはだいぶお歳を召しているようです。

日なたぼっこをしながらお食事中

妙にポーズを決めている若者もいました。

反射板に手を置いてキメポーズ・・

こちらもガードレールの上を難なく歩いていたので、サルにとっては細いところを歩くのは別に難しいことじゃないのかもしれませんね。余計な心配をしたようです。

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リレートーク2回目

本日12月10日(日)、「相模原の博物誌」学芸員リレートーク&スタンプラリーの2回目となる「相模原が“柴胡が原”と呼ばれていたころ」が行われました。本日のおびのっちスタンプです!

スタンプラリーも好評です!

生物担当学芸員のお話でしたが、通常、自然系の講演会では50人以上の聴講者に来ていただければ盛況、となりますが、今日は130名超!

たくさんの方に聴講いただきました!

郷土史に関わるお話だったため、想定以上の聴講者数となりました。師走のお忙しい中お集まりいただいたみなさま、大変ありがとうございました。
話題は相模野台地とミシマサイコの関わりについてです。

柴胡とは、生薬原料のミシマサイコの根のこと

現在は影も形も見られなくなってしまった相模野のミシマサイコですが、県内(丹沢山麓)産のミシマサイコの古い標本や、郷土の博物学者が栽培していたものの標本、そして、今年、九州の南阿蘇で採集された現代の標本も展示しました。

押し葉標本も展示しました

土地利用の変遷や人々の暮らしぶりが、植物の分布にどのように影響したのか、歴史の教科書や植物の図鑑には載っていない話題をお楽しみいただけたようです。
次回のリレートークは来年1月14日(日)14時から、考古分野で「中世庭園から津久井城をみる」です。混雑が予想されますので、お時間に余裕を持ってお越し下さい。

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銀の縁取り

博物館お隣の樹林地は、昨晩の雨と今朝(12月9日)の低温で、地面にたくさんの銀の縁取りができました。

紅葉と霜の色合い

クマノミズキの葉は、紅葉と霜のコラボレーションで何とも言えない彩りです。こうして見ると、裏返った葉にたくさんの霜がついています。気孔(孔辺細胞による空気や水分の出入り口)による蒸散作用が落ち葉になっても多少は働いているのでしょうか。表側には水滴が凍りついていますが、これは表面張力で水滴が乗っかっていたものが凍っただけでしょう。こんなことからも、樹木の葉は裏面に気孔が集中している、という植物学の教科書の記述が裏付けられます。

クマノミズキの落ち葉についた霜

ケヤキの葉は、外縁が霜で縁取られています。これは、葉の排水口の役割をする水孔のせいでしょうか。アジサイなどで発達していることが知られていますが、ケヤキではどうなのか・・調べてみる必要がありそうです。

縁に霜が集中しているケヤキの落ち葉

盛り上がったモグラ塚には霜柱が立っていました。

モグラ塚は軽く霜柱が立っていました

落ち葉の彩りも、こうして霜が降りたり、凍結したりする中で色合いが失われていきます。森の中も、徐々に冬色に変わっていきます。

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学芸員リレートーク「相模原が柴胡が原”と呼ばれていたころ」

今週日曜日、12月10日(日)は11月から始まった学芸員リレートーク&スタンプラリーの2回目となる講演会「相模原が“柴胡が原”と呼ばれていたころ」が行われます。
さて、学芸員リレートークとは!?詳しくはコチラをご覧下さい。

チラシがスタンプラリーの台紙となっています

当館学芸員がそれぞれ専門研究の成果などをお話しいたします。今回は、生物担当学芸員の秋山が担当します。
江戸時代中期、相模原台地を旅した蘭学者の渡辺崋山はこの地が「柴胡が原」と呼ばれていることを書き記しています。柴胡とは、当時生薬原料として引く手あまただったミシマサイコの根を乾燥させたものです。

柴胡(ミシマサイコの根を乾燥させたもの)

ところが現在、相模原はおろか、神奈川県内全体を見渡してもミシマサイコはほとんど見られなくなってしまいました。
台地を黄色く染め上げたと言われるほど咲き誇っていたミシマサイコがいつ、どのように消えていったのか。古文書から近現代の植物誌の記述を丁寧に見ながら、土地利用の変遷や絶滅危惧植物の問題について解説します。

ミシマサイコの花

植物に関心のある方だけでなく、郷土史や環境保全学に興味のある方にもお楽しみいただける内容です。
ぜひお気軽にお越し下さい。
12月10日(日)午後2時から、博物館大会議室(申し込み不要、先着200名様)にて開催です。
なお、このリレートークはスタンプラリー形式となっています。全5回のうち4回分のスタンプで、記念品を差し上げる予定です。今回からでもまだ間に合います。1回目を聴講された方も、スタンプ台紙をお忘れなく!

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「葉っぱの色、いろいろ」今日のミニサロン

本日11月25日は、恒例の生きものミニサロンを実施しました。
博物館の駐車場は、紅葉まっさかり!

駐車場は紅葉のピーク!

こんな日はもう葉っぱの色を楽しむしかない!と、今日のテーマは「葉っぱの色、いろいろ」です。みんなでまずは落ち葉の色相環づくり。
今日はたくさんのみなさんにご参加いただいたので、グループに分かれて、それぞれ力を合わせて取り組んで頂きました。

力を合わせて、似た色どうしが隣り合うように落ち葉を置きます

正確には色相環ではないのですが・・そんなことがどうでもよいくらい、美しいです!!見事なグラデーション!

おみごと!

さらに落ち葉や木の枝などで顔づくり。

落ち葉で顔をつくります!

ただ顔をつくるだけではおもしろくないので、ミッションを出しました。それは、怒っている顔と、笑っている顔。

作る位置にも個性が出ます

みなさんほんとうにすばらしいアイデアで、顔をつくってくれました。

笑顔が何かに似てる?!

ツタの葉で、メラメラ燃える瞳!

そうとう怒っています!

不思議なほどリアルな顔も!

リアル!

みなさんそれぞれ鑑賞し合い、笑い声が駐車場に響き渡るミニサロンとなりました。
最後に、今日の色をしばらく保存できる魔法の袋、シリカゲル入りのチャック袋に、気に入った葉っぱを1枚入れてお持ち帰りいただきました。次回は12月23日(土)12時からです!

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雪虫

今日(11月23日)は午後からカラッと晴れて風も弱かったため、博物館の駐車場にも雪虫がたくさん飛んでいました。
飛んでいるところは小さくて撮影できませんでしたが、落ち葉にとまったところを・・

サクラの落ち葉にとまりました

雪虫は、北海道や東北地方などで初雪の頃によく飛ぶことから季節の風物としてこのように呼ばれています。
関東地方でも晩秋のしるしとなっている虫です。

飛ぶ瞬間

さて、この虫がなんのなかまの虫かというのを書くとちょっと興ざめしてしまうかもしれませんが、アブラムシのなかまです。
さらに言えば、その多くが果樹害虫・・。
関東地方でよく見られる写真の雪虫がなんという種類なのかはわかりません。ただ、こうして飛んでいるのはすべてメスだそうです。

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宇宙フェスタさがみはら2017 開催中です!

今日(11月23日)は、宇宙フェスタさがみはら2017を開催しています!
メインとなる講演会「月面探査最前線」はすでにお申し込み受付を終了していますが、ほかにもいろいろなイベントが同時開催されていて、博物館はいつもとちょっと違う雰囲気です。
それは、駐車場から始まります。

駐車場で食べられます!

なんと、ロケットあげパンやラーメン、“あの”ダークマターカレーも食べられるのです!
さらに、館内ではNASAの宇宙飛行士が着るあのオレンジスーツを着られるコーナーも!!

かっこよすぎるつなぎ服で記念撮影

お子様から大人までサイズがあります。

背景は月周回衛星「かぐや」(SELENE)にちなんだタペストリー

かっこよくてかわいい!!

かっこよくてかわいい!

そして、博物館の市民学芸員さんによる宇宙のおはなしの紙芝居も上演されます。

準備万端です!

紙芝居の上演は13時と14時15分からの2回です。お見逃しなく!
ほかにも桜美林大学の学生さんによるコンサート「宇宙と音楽の夕べ」(17時から 整理券まだあります!)も!
そろそろ雨もあがりそうです。ぜひ博物館へお越し下さい。

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