毛虫注意報(4月24日)

先々週からお伝えしていますキアシドクガの発生状況ですが、いよいよかなり目立ってきました。というのも・・

枝だけの木がミズキで、緑の葉がついているのはサクラです

昨年までよりだいぶ早めに発生したため、食草であるミズキがまだ若葉の状態なのに食い尽くされたものが多く、幼虫の多くが飢餓状態です。そうすると、幼虫は糸を吐いてぶらんと垂れ下がり、風に揺られて次の枝(葉があるところ)へと移ろうとします。

糸でぶら下がるキアシドクガの幼虫

周りの木もだいたい食べ尽くされているので、あてどなくさまようことになります。

フェンスの支柱に集まる幼虫

ということで、博物館の駐車場(特に奥側)はキアシドクガの毛虫がたくさんぶら下がっている状態です。フェンスや、ミズキ以外の木にもたくさんとりついていますので、ご注意下さい。職員がほうきなどで払い落としていますが、とても追いつかない状況です。なお、キアシドクガには幼虫も成虫も毒がありませんので、不快というほか、害はありません。また、住宅地では広い範囲に殺虫剤を空中散布することはできませんので、残念ながら抜本的な対策は取れません。毛虫などがお嫌いな方には耐えがたい光景かと思いますが、もう2週間ほどご辛抱いただければと思います。
キアシドクガの大発生も5年目です。発生が早まり、飢餓状態の個体が多く、正常に生育できる個体が激減しているはずなので、この大発生もそろそろ終息するものと思われます。

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植物画を描いてみませんか?

芸術的表現よりも、科学的な正確さが優先されるのが、生物画です。その中でも植物画は「ボタニカルアート」とも呼ばれ、科学的でありながら美術作品としても認識されている分野です。
今年度は6月2日と9日(いずれも土曜日)に、植物学教室「花の観察と植物画」を実施します。

過去の教室のようす

講師は植物画家の豊田路子さんです。2週にわたり描くのは、それぞれ草本(いわゆる草)と木本(いわゆる樹木)で、1回で1枚を仕上げます。学生時代以降、絵筆すら持ったことがない、という方もご安心ください。初心者向けの講座なので、植物をまったく描いたことが無くてもご参加いただけます。
ちなみに、これまでの受講生の作品をご覧頂くと・・

過去の受講者の作品

過去の受講者の作品

過去の受講者の作品

いかがでしょうか。もちろん、人それぞれ得手不得手があるので、思い通りに描ける方となかなかそうはいかない方がいます。でも、1日集中して植物と向き合うということがまず重要で、そこから植物への関心と理解が深まることは間違いありません。教室の雰囲気も毎回、和気あいあいと行われています。
もともと定員が少ない(20名)ため、毎回抽選となりますが、ご関心のある方はぜひご応募ください。お申し込み締め切りは4月30日です。

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エビネ咲く(4月18日)

春雨の朝、博物館の中庭を見るとエビネの花が咲き始めていました。

エビネ

毎年、大型連休直前に咲き始めるのですが、今年はエビネも少し早めのようです。雨に打たれた花はまだ少しうつむき加減ですが、週末にはしっかり前を向いて咲きそろうはずです。

エビネの花

里山の貴婦人とも呼ばれるこの野生ランは、美しさゆえに盗掘が絶えず、中央区や南区ではとても珍しい花となってしまいました。博物館では安全な中庭で咲き誇っていますので、ご来館の際にはぜひご覧下さい。
さて、お隣の樹林地では花ではありませんが、こんな植物がありました。

青々とした葉と茶色い茎はセットです

ゼンマイです。食用としてもしられるシダ植物ですが、食べるのは栄養葉の若芽です。展開するとこんな大きな葉になります。
そして、左側にまっすぐ立っている茶色い茎は、胞子茎といって胞子を飛ばすために伸びた茎です。

ゼンマイの胞子茎

ゼンマイのように役割の異なる2種類の茎や葉を持つシダ植物は少なくなく、同じく食用のコゴミ(クサソテツ)やツクシ(スギナ)も胞子茎を別に出します。一方、ワラビの仲間のように胞子が通常の葉の縁などにつく種類も多くあります。
博物館のまわりでは、植物が日替わりでいろいろな表情を見せてくれています。

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キアシドクガの脱皮

4月14日(土)、博物館大会議室で環境情報センター自然環境観察員制度の今年度第1回環境学習セミナーが行われました。平成13年度から続く自然環境観察員制度についての説明や、今年度も博物館のまわりの樹林で実施する「花ごよみ調査」について調査方法などを解説しました。午後は野外に出て、花ごよみ調査の実地説明です。

花ごよみ調査方法の説明会

自然環境観察員の西田和子さんを中心に、咲いている花をじっくりと探します。この調査は、身近な野生植物の名前をおぼえる、もっとも手っ取り早い方法の一つです。この季節の主役であるフデリンドウや・・

フデリンドウ

ふだん、花が咲いているかどうかを意識することがほとんどない、ヤエムグラの極小の花もしっかり観察しました。

ヤエムグラ

さて、調査中に、観察員のお一人がおもしろい発見をしてくれました。昨年より10日から2週間ほど早く発生が始まったキアシドクガを見ていて、ミズキの若葉の多くが半分に折りたたまれているのに気付かれたのです。

折りたたまれたミズキの若葉

よく見ると、細かな糸でくっつけられています。

合わせ目は細かい糸でくっつけられていました

そして、折られた葉を開くと・・

幼虫と脱皮殻が!

キアシドクガの幼虫と、脱皮殻が!
キアシドクガは、脱皮前に葉を折りたたんで蛹になる部屋をつくり、その中で脱皮していました。
また一つ、キアシドクガの生態について学習することができました!

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小さな猛禽

博物館お隣の樹林地には、結構たくさんの種類の鳥たちが生息しています。先日のフクロウはその中でも最大級ですが、猛禽類と呼ばれるタカのなかまも、何種類か確認されています。その中でも一番小さいのがこちら、ツミです。

ツミ

顔をよく見ると、目の虹彩部分が赤色です。これはオスの特徴です。さらに、胸から腹にかけての朱色の斑が大きいので、おそらく昨年産まれの若鳥でしょう。

顔をよく見ると、目の虹彩が赤色です

タカの多くは、オスよりもメスの方が大きいのですが、ツミもその差が顕著で、オスはヒヨドリよりも少し大きいくらいです。メスはハトくらいの大きさですが、いずれにしても小さいですね。世界にはもっと小さなタカもいますが、日本ではツミが一番小さなタカです。
さて、日だまりにはカナヘビやトカゲがたくさん出てきています。こちらはカナヘビです。人の腕の上も暖かかったのか、落ち着いてしまいました。

カナヘビ

カナヘビの特徴はしっぽが長いことですが、それにしても長い!

立派なしっぽのカナヘビでした!

カナヘビも、トカゲと同じく危険な状況になると自切と言ってしっぽを自ら切り落とします。しっぽはすぐに再生しますが、ここまで伸びるにはかなりの時間がかかるはずです。この個体がこれまで自切したことが無かったのかどうかはわかりませんが、立派なしっぽ、大切にね!といいながら土の上に戻しました。

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宇宙科学研究所の國中所長がご来館されました

小惑星探査機「はやぶさ」といえば「イオンエンジン」、「イオンエンジン」といえば國中先生!と連想される方もおいでですよね?

小惑星探査機「はやぶさ2」の現プロマネの津田先生の前任でもある、その國中先生が、平成30年4月1日付で宇宙科学研究所の所長に就任されたというニュースはみなさまもご存知でしょう。

就任のご挨拶ということで、博物館に足をお運びいただきました。

國中先生からは、これからの展望、戦略についてもお話を伺いました。そしてその実現のために、これからもより一層の連携を進めていくことなどについても話が広がっていきました。

せっかくなので、小惑星探査機「はやぶさ」模型の前で記念撮影。

一緒に写っているのはJAXAの広報担当の大川さんと、当館の天文担当の2名です。

これからも連携を深め、よりよい展示内容や事業内容にできるよう、引き続き相模原市立博物館としては宇宙教育普及事業を進めてまいります。そしてそれらが、國中先生から伺った、いろいろな夢や計画を実現する力につながっていきますように・・・。

どうぞご期待くださいね。

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【閲覧注意】キアシドクガの発生が始まっています!

★★毛虫と蛾の卵の写真を掲載しています。毛虫が苦手な方、トライポフォビア(いわゆる、ブツブツ恐怖症)の方は見ないでください。

博物館周辺の樹林地で、この4年間ほど続くキアシドクガの大発生も、今年が5年目です。一般論として、キアシドクガの大発生は5年を超えて続くことはまずないとされています。さて、今年は・・・

2齢以上の幼虫と思われるキアシドクガ

すでに、2齢以上となっている幼虫が確認されています。ミズキの幹に産み付けられた卵も多くが孵化して空になっています。

キアシドクガの卵(孵化した後のもの)

当然ながら、すでに若葉が食べられ始めています。例年とくらべて2週間くらいは早い発生と考えられます。

若葉にとりついた幼虫

さて、ここからが重要な点です。ミズキの葉の展開がまだ不十分なこのタイミングでこれだけ発生しているとなると、当然のことながら、多くの幼虫が食糧不足に陥り、餓死するでしょう。今年は場合によって連休前半には終齢幼虫が目立つと思われますし、連休の終盤には成虫の発生が見られるかもしれません。しかしおそらく、その数は昨年の爆発的な発生とはほど遠いものになるものと思われます。
「5年程度で終息」とされるキアシドクガの大発生ですが、そのしくみがなんとなく見えてきたように感じられます。引き続き、推移を見守りたいと思います。

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楽園再訪

毎年この時期にお邪魔する、緑区のあるお宅の裏山は、楽園です。5月11日、その楽園を相模原植物調査会のみなさんと再訪しました。しっかり管理をしていないと消えてしまう絶滅危惧種が咲き誇るこの場所のようすを、感謝の気持ちを込めてご挨拶に伺いつつ現況確認に行くのが目的です。その楽園の主役はこちら、オキナグサです。

オキナグサ

すでに若い果実をつけた株がたくさんありました。

オキナグサの若い果実

そして、オカオグルマも。

オカオグルマ

今年は花期がだいぶ早く、いつもは入れ替わりになるクマガイソウが今年は少し咲き始めていました。

クマガイソウ

花期の早さはツツジの仲間にもおよび、ミツバツツジも満開でした。

ミツバツツジ

相模原植物調査会のみなさんも、桃源郷のようなこの場所を訪れるのを毎年楽しみにしています。

美しい里山を満喫する相模原植物調査会のみなさん

少し場所を移動して植物調査をしていたら、ミツデカエデの花を見つけました。

ミツデカエデ

新緑がまぶしく、何を見ても美しい春の里山に圧倒された一日でした。
ただし・・・暖かくなれば活発になるのが、ヤマビルです。たくさん写真を撮影しているうちに、いつの間にか取り付かれたのでしょう。今期初ヤマビルの洗礼を受けました。

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銀河連邦のみなさんが・・・

みなさん、銀河連邦ってご存知ですか?

相模原市のホームページから引用

宇宙開発の最先端技術を研究している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究施設が縁で交流を始めた5市2町が、ユーモアとパロディの精神で連邦国家を組織し、それぞれの共和国が手を取り合い、相互の理解と親善を深めることにより、宇宙平和の一翼を担うとともに、人々の笑顔あふれるユートピアの創造をめざしています。

ということで、具体的には、サガミハラ共和国(神奈川県 相模原市)、タイキ共和国(北海道大樹町)、ノシロ共和国(秋田県 能代市)、サンリクオオフナト共和国(岩手県 大船渡市)、カクダ共和国(宮城県角田市)、サク共和国(長野県 佐久市)、ウチノウラキモツキ共和国(鹿児島県 肝付町)という7つの共和国で構成されています。

4/8はその銀河連邦各国の皆さんが相模原市に集合する機会をとらえて、相模原市立博物館とJAXA相模原キャンパス宇宙科学探査交流棟の見学をしていただくという運びになりました。

まずは博物館のエントランスで集合写真!やはり小惑星探査機はやぶさ実物大モデルの前は絵になりますね!

「はいチーズ!」ではなく「ハヤブサツー!」の掛け声でパチリ!みなさんの笑顔の写真が撮れたかしら?

その後は、エントランスの展示品の解説、そして天文展示室へと移動してJAXAからお借りしている実物資料や、当館の太陽望遠鏡の説明、そして・・・

県内最大級のプラネタリウムのドーム内などをご覧いただきました。時間の都合上、プラネタリウムの投影をご覧いただけなかったのが残念です。ぜひ次の機会に!

銀河連邦をご存じだった方はもちろん、ご存じでなかった方、ぜひ機会をとらえて各共和国を訪問したり、あるいは思いを馳せてくださいね。

 

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センサーカメラのお手柄

博物館お隣の樹林地に、センサーカメラ(赤外線感知式無人カメラ)を設置しています。普段目にすることが少ない夜行性の動物たちの姿を生きものミニサロンでもご紹介しました。春になってから、昼間も頻繁に動物たちが写るようになりました。こちらは定番のタヌキです。

タヌキ 親子か夫婦か?

個体の特徴から、少なくとも3頭はいるようです。
そして、最近すごいものが写りました!フクロウです。

撮影成功!フクロウ

冬の間から鳴き声は聞こえていたのですが、センサーカメラの前にどっかりとたたずむ姿が初めて撮影されました。
ハクビシンも時々写ります。

早朝のハクビシン

そしてこちらもまだ1度しか写ったことはありませんが、イタチです。

こちらも1度しか写ったことがないイタチ

ほかにも野良ネコが3頭以上は住んでいます。住宅地に囲まれた森で水辺も無いのに、これだけの動物たちが生息していることにちょっと驚かされます。見つけにくい動物たちの生息を確認できたのは、センサーカメラのお手柄といえますね。

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