船上からの調査

今日は宮ヶ瀬湖で行われた水鳥の調査に参加してきました。ダム事務所に船を出していただき、船上から湖岸をたどって水鳥をカウントしていきます。

船に驚いて飛び立つオシドリの群れです。入り江状の湖岸で羽を休める水鳥にはちょっと申し訳ありませんが、湖内の水鳥全数を把握するにはとても効率のよい方法です。
毎年行われる調査で、ふだんはなかなか見られない位置からの観察なのでとてもエキサイティングなのですが、とにかく寒い!
・・はずでしたが、今日はとても穏やかな曇り空の日でした。水面もすっかり凪いでいます。

今年の特筆事項は、カイツブリのなかまが多かったこと。例年、いても1羽程度なのに、今日はこのハジロカイツブリが複数見られました。

カワガラスも湖岸に多く見られました。ふだんは渓流に多い鳥です。

猟期まっただ中のためか、ニホンジカの群れが安全を求めて湖岸に多く見られました。

こちらは昼食時にいったん上陸した公園で見られたハクセキレイ。

穏やかとはいえ、ずっと船上で湖面の風に当たっているとやっぱり冷えます。
今日は早めにお風呂で温まろうと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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「ちゅうWALK!」ご当地キャラがお出迎え

今日は中央区区政施行5周年記念行事として行われた中央区魅力再発見ウオーキング大会「ちゅうWALK(ウオーク)!」に参加されたみなさんが、博物館へ立ち寄られました。そのお出迎えに、さがみん(相模原市マスコットキャラクター)と、こけ丸(中央商店街キャラクター)が登場!

みなさん、握手したり記念撮影したり。

時折小雨のぱらつく中、横山公園から道保川公園、淵野辺公園と歩き、博物館へ来られたのですが、博物館内もしっかりと歩いていただきました。自然・歴史展示室内では、銀河連邦ヒーローのサガミリオンが握手でパワーを注入!

このあとすぐに出発、JAXAで記念写真を撮影した後、鹿沼公園のゴールへと向かっていきました。
(生物担当学芸員 秋山)

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道端の紅葉

金曜日の嵐で、街路樹の黄葉のトリを勤めていたイチョウもだいぶ葉を落としました。

でも、嵐もお構いなしに、紅葉を続けているものもあります。たとえば、これ。

ものすごい色です。生け垣などに使われることが多いドウダンツツジです。枝にしっかりとついたまま紅葉して、ちょっとやそっとの風で落ちることはありません。

同じくツツジのなかまなのサツキの紅葉写真を撮ろうと近づいたら、季節外れの開花をしている株がありました。

文字通り5月から6月にかけて咲く花ですが、まあそんなこともあります。サツキなどツツジのなかまにしろ、サクラにしろ、真冬の開花はたまに見られる現象です。気味悪がられることがありますが、植物ホルモンがちょっと間違えたという程度のことで、それをもって異常気象などと早合点するほどのことではありません。
博物館お隣の樹林地の脇では、こんな黄葉も。

チガヤ(イネ科)の黄葉です。枯れ野の趣ですが、ちょっと渋くて好きな色合いです。
まだまだ色合いの変化が楽しめる季節が続きます。
(生物担当学芸員 秋山)

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冬の虹

今日は前線を伴った低気圧が西から進んだ影響で、早朝から土砂降りの雨、そして10時頃には急激にお天気が回復しました。あまりにも急に回復したので、雨も少し残ったまま晴れてお天気雨になりました。
この時期、こんな時は虹が出ます。日が射したのを合図に、博物館の屋上へ出てみました。

果たして太陽と反対方向に、低い虹が出ていました。虹は太陽が低い時間帯でないと見えません。夏だと10時すぎにはもう太陽が高すぎて虹は見えないのですが、冬至に近づくこの時期ならではの日中の虹です。太陽が高ければ低く(虹本体は円なので、円の上端が見えていることになります)、太陽が低ければ虹は高く出ます(円の下の方まで見えているという意味です)。近くの小学校のベランダにも生徒さんがたくさん出ていて、「きれいだねー」という声が聞こえてきました。粋な先生のいるクラスです。虹自体はちょっと薄めだったので、片側のアップを。

積雲の並雲がちぎれながらすごいスピードで動いています。虹も明滅するように濃くなったり薄くなったり、消えたり。そのうち、ほとんど見えないくらいに薄くなって消えていきました。虹が消えたので、角度を変えて見ると・・紅葉と、天体観測ドームと、青空、白い雲。

温暖前線に乗ってやってきた季節外れの暖かい風を受けながら、ちょっと清々しい気持ちになりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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地層観察出前授業

今日は地層観察の出前授業を行いました.

市内の小学生に相模原市緑区名倉で見られる地層を観察してもらいました.ここでは,礫や泥,細かい軽石が降り積もってできた地層や礫岩がみられます.

細い急な山道を下り,途中からは小さな川を遡って,地層が見られる場所までたどり着きます.川沿いには道がついていないので,川の中を歩いたりします.

はじめに,礫層,泥層,軽石層を観察しました.これらの地層は約10万年前に形成されたもので,軽石は御嶽山が約10万年前に大噴火したときに,相模原まで飛んできたものです.この軽石層は今年の夏に博物館実習生と一緒に剥ぎ取り標本を作成した地層です.

交代で地層に近づいて観察しました.

実際に触ったり,

虫眼鏡を使ったり,

写真を撮ったり,

皆さん,楽しそうに一生懸命,観察していました.

試料の採集も行いました.

約10万年前の地層の次は,約500万年前の礫岩を観察しました.

天気は快晴で,気持ちよく観察することができました.

「500万年前の地層に出会えるなんて奇跡」との感想がありましたが,まさにその通りです.地球上のすべての時代の地層や岩石が残されているわけではなく,現在,私たちが見ることができるのは,そのわずか一部分だけです.野外で見られる地層や岩石は,地球の歴史を伝えてくれる貴重な証拠です.

(地質担当学芸員 河尻)

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発表の前の夕焼け空

金星探査機あかつきの軌道修正、あと少しで結果が発表される予定です。なんだかわくわくどきどきです。
そんなことを考えながら夕方、空を眺めていたら、だんだんと夕焼けが広がってきました。

今、金星はまさに暁の季節なので、宵には出ていません。このところ上空の雲はなんとなくはっきりと分類しにくい雲が多い毎日です。上の写真も、巻雲の房状雲とも、もつれ雲とも判断しがたいようなものが浮かんでいます。
西の空は、これまた高積雲の長く伸びたレンズ雲ともなんとも言いがたい雲が夕日に染まっています。

絶えず変化する雲を分類するのは至難の業です。分類名に迷っているうちに消えて無くなってしまうこともしばしば。そんなことより、目の前に広がる雲景を楽しみたいですね。
JAXAの発表、あと少しです!
(生物担当学芸員 秋山)

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「あかつき」応援!そして先月の「暁の明星」と月と・・・

明日12月7日は金星探査機「あかつき」の挑戦の日。金星周回軌道への再投入が行われます。

「あかつき」が目指している金星を地球から見ていると、内側を公転している内惑星なので真夜中の空に見えることはありません。とても明るく輝いて見える金星は、夕方の西の空に見える期間は「宵の明星」と呼ばれ。明け方の東の空に見えている期間は「明けの明星」と呼ばれます。

今年の秋から冬にかけては、ずっと明けの明星として輝いている金星ですが、探査機「あかつき」を応援していると、次第に朝焼けに染まっていく暁の空にまばゆく輝く金星を「暁の明星」と呼びたくなってしまいます。

そんな金星ですが、さらに明日の暁の空では、金星の近く少し高い空には細い月がかかり、さらに高い南よりの空には木星が輝いています。印象的な光景になると思いますので、ぜひ早起きして暁の空を眺めてみてはいかがでしょうか。

明日早朝に開催の博物館での金星観望会に参加される方は、観望会が始まる頃にはかなり空が明るくなっていて、月以外は肉眼ではほとんど見えないかもしれません。いらっしゃる途中で暁の空を眺めるようなときは、安全な場所で交通ルールなどを守って見て下さいね。

明日の様な、金星や月など天体の集合はちょうど1か月前にも起こっていました。11月7日の暁の空に集合した天体たちの写真をご紹介します。この写真は、博物館職員とボランティアグループ「相模原市立博物館天文クラブSMAC」の共同観測会で撮影されたものです。

11月7日(1か月前)の金星・月・木星・火星の集合-(1)

これらの写真は、天文現象の記録資料として博物館で保存していくために観測・撮影したものですが、《観望会・金星探査機「あかつき」挑戦の日に金星を見よう》のPR画像としても活用もしています。多くの皆さんに「あかつき」を応援してもらえるように、そんな目的もあっての、1か月前の観測会を実施したのでした。

共同観測会の観測写真をまとめて3点ご紹介します。

11月7日(1か月前)の金星・月・木星・火星の集合-(2)

11月7日(1か月前)の金星・月・木星・火星の集合-(3)

11月7日(1か月前)の金星・月・木星・火星の集合-(4)

みなさん、ぜひ明日、金星と細い月などの天体たちが輝く暁の空を見上げ、「あかつき」を応援しましょう。(天文担当学芸員 岸)

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紅葉の色比べ 去年と今年

先日、このブログで今年の紅葉はイマイチ・・というようなことを書きました。展示の案内などする際にも、何度かそんな解説をしました。でも、ちゃんと根拠となる画像を示しておかないとイメージ操作をしているように見えるので、去年と比較してみたいと思います。
こちらは、博物館お隣の樹林地の、南側道路脇に生えているトウカエデの去年(H26.11.28)の写真です。

そして、こちらが今年、今現在のようすです(H26.12.5)。

撮影条件は、去年は朝8時頃、本来なら逆光ですが、曇りがちの日でした。今年は撮影日が1週間ほど遅れていますが、紅葉も遅れているので色が落ちてから撮影したわけではありませんし、これから赤くなるかというと、枝の上の方はすでに落葉が始まっているのでそれも期待できません。晴天で午前中はモロに逆光だったので、午後の順光になってから色の出やすい光条件で撮影しました。色合いの差がわかるでしょうか。
この写真を含めて、紅葉のしくみと年による色合いの差などについて、博物館のホームページコンテンツ「生きものの窓」に近々掲載する予定です。詳しいことは来週あたりにアップしますので、そちらをぜひご覧下さい。

そうそう、トウカエデというのは植栽木で、公園などによく植えられている木です。毎年、安定してきれいに紅葉する木のひとつです。特徴的な三裂の葉は、見分けやすいカエデのなかまです。

トウカエデは比較的遅めに紅葉する木なので、ここ数日の冷え込みと晴天で少しずつ色も出てきました。林内の、まだ紅葉していなかった株は日当たりの良い枝から赤くなっています。

なかなかのグラデーションです。
今からでも遅くないので、紅葉木にはもうひとがんばりしていただきましょう!
(生物担当学芸員 秋山)

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おやすみのところ失礼します!

当館は建物のまわりにとても樹木が多いので、いくつかの木にはいわゆる「樹木プレート」が付けられています。

設置して15年くらい経ち、幹にすっかりなじんでいるものも多いようです。その証拠に、冬に入ってからプレートをそっとめくってみると・・

キライな方には申し訳ない画像なのですが、なにかしらの生きものが越冬しています。こちらは、クヌギのプレートウラに固まっていたヨコヅナサシガメです。

近年急速に分布拡大中の外来昆虫で、博物館のクヌギの巨木では毎年このような光景が見られるので、ミニ観察会の定番となっています。
いくつかプレートのウラを見て回っていると、へばりついているのは蛾などの繭やクモ類が多いのですが、こんなのもいました。

爬虫類のヤモリです。ちょっと嬉しいですね。まだ気温が下がりきっていないためか、写真を撮っているうちにスルスルっと逃げていきました。
おやすみのところ、大変失礼しました!
(生物担当学芸員 秋山)

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職業体験 串川中

昨日、今日と市内緑区の串川中学2年生の4名が職業体験に来ました。2日目のここまでは、小学校のプラネタリウム学習投影の対応などを中心に職務にあたりましたが、最終タームの今日午後は、植物標本のマウント作業です。

職業体験の実物資料取り扱いではおなじみの光景になりましたが、相模原植物調査会のボランティアさんたちによる手ほどきで進めます。ちょうど巡回に来られた先生も興味津々で見ています。
2時間ほどの短い時間でしたが、生徒さんたちがとても楽しそうに集中して作業していたのが印象に残りました。

調査会のみなさんも、ふだんよく野外調査に行く地域の中学校なので、作業しながらのおしゃべりにも花が咲きました。
博物館周辺では非常に珍しい山野草が近所に生えていることを知っている生徒さんもいて、相模原市の広さを改めて感じました。
(生物担当学芸員 秋山)

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