もつれ雲など

今日は久しぶりに高い空が見えました。外出していたときにふと空を見ると、巻雲のもつれ雲や、肋骨雲の崩れたような雲が出ています。

このあとどうなるのかなと気になり、帰宅してカメラを持って高い場所へ行ったのですが・・

すでに巻雲はほとんど消えて、風前の灯火でした。かわりに積雲の扁平雲などが出始めていて、しだいに雲が多くなる気配でした。
案の定、どんどんと低い層積雲に覆われていきました。そして夜は雨。
雲は正直ですね。
(生物担当学芸員 秋山)

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ピンポイント展示解説 地質分野

今日は現在開催中の20周年記念展「こんなモノが集まりました-博物館20年の歩み-」と学習資料展の地質分野のピンポイント展示解説を行いました。

まずは、20周年記念展の地質コーナーから解説しました。
地質コーナーでは日本各地から採集された火山灰のコレクションを展示してあります。
火山の超巨大噴火と、この火山灰資料の重要性について解説しました。

続いては学習資料展の解説です。
学習資料展の地質コーナーは、小学校6年生で学習する「大地のつくりと変化」の単元に合わせた内容の資料が展示してあります。
小学校での学習内容も交えて展示資料の解説を行いました。

ご参加いただいた皆さんには、熱心に聞いていただきました。
雨の中のご来館ありがとうございました。

(地質担当学芸員 河尻)

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ミカンではないけれど

通勤途中の道端で、目立つことも無くひっそりと咲いている植物のひとつ、ナガエコミカンソウ。
長い名前ですね。多くはコンクリートの隙間や植込みの隅っこに高さ10~20センチくらいの高さで開花結実します。こんな感じです。

雄花は花弁もおしべもありますが、なにせ直径2、3ミリ。しかも葉の下に垂れ下がって下向きにしか咲きません。

雌花はほとんどめしべだけ、こちらも大きさ、咲き方ともに雄花と同じようなものです。

かろうじて、名前の由来となっている果実がかわいらしく実りますが、やはり下向きに垂れ下がり、直径3ミリほど。相当無理な姿勢で覗かないとよく見えません。

ちなみに、こういう目立たないけどよく見ると妙な形の植物体が多いことで知られるトウダイグサ科の植物です。ミカンのなかまではありません。
観察会などで改めてご紹介すると「かわいい!」と人気ですが、ふだんは気付かれることもなく、人知れず咲いていつのまにか結実、その後枯れて消失する一年草です。
(生物担当学芸員 秋山)

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上から雲観察

先日飛行機に乗ったとき、窓際の席だったので雲観察をしました。上から見る雲観察です。
関東上空は雨模様だったので、層積雲や層雲の雨雲を突き抜けました。まだジェット機の巡航高度である10000mまで達していません。それは雲との位置関係からもわかります。

雨を降らせている雲も、上から見ると真っ白。あたりまえですね。雨雲がねずみ色なのは、太陽光が雲の下面まで届かないほど厚いからです。上面は太陽光が反射しているので白くなります。
西へ進むにつれて雨雲が切れ、もっと高い空にできる高積雲が広がっています。下から見れば羊雲かな・・。このときはすでに上空10000m付近です。巻積雲が流れる高度ですし、積乱雲の雲頂はこのあたりにできていると思うと、やっぱりダントツで高い雲ですね。

さらに進むと高積雲も切れてなくなり、2000m以下の低い空にできる積雲の並雲や扁平雲が見えてきました。

南西諸島に入り、徐々に高度を下げて並雲に突っ込みます。雲好きにはたまらない瞬間です。

下の写真は翌日ですが、同じような空でした。

並雲や断片雲が散らばる広い空は、平凡な雲模様ですが大好きな空です。
(生物担当学芸員 秋山)

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紅葉情報 石老山

今日は植物調査会のみなさんと緑区の石老山へ行ってきました。植物相調査を行いながら今年の紅葉の状況も見てきたのでご報告します。
石老山と言えば、巨岩、奇岩の山です。登山道沿いのあちらこちらにビックリするような大きな岩が点在します。

標高の低いところでは、早い時期にしっかりと紅葉するウルシのなかまが美しく色づいています。ツタウルシです。

若葉の頃はもっとも危険な植物なのですが(ウルシ科植物の中でも一番ひどくかぶれます)、紅葉は本当に美しいですね。
登山道を進むと、さすがはカエデです。ウリハダカエデが本領発揮と言わんばかりに紅葉しています。

標高600m付近から出現するイヌブナも、純度の高い黄葉です。

山頂で記念撮影。

スギの幹には、刮目しているお目々がありました!

下山途中にふと道路脇を見ると、こんな色にも出会いました。ゴールド!

こちらはヘクソカズラという不名誉な和名がつけられていますが、花といい、果実といい、とても美しいつる植物です。
さて、今年の紅葉ですが、少し早めに進んでいます。そして、色合いは全体的に見るとちょっと鈍い感じです。低温と晴天が繰り返すことで紅葉は美しくなりますが、その点で今年はちょっとその振幅が弱いようです。
冬将軍のこれからの活躍に期待しましょう!
(生物担当学芸員 秋山)

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沖縄の空

休日を利用してほんの少しだけ、沖縄へ行ってきました。沖縄県立博物館・美術館での地域連携イベントを観るためでしたが、あまりにもすばらしかったそのようすについてはここで書き切れないので省略します。
ここでは広い沖縄本島の空の美しい雲の写真を・・

積雲の並雲が気持ちよく遠近感を作っています。那覇の町並みも、青い空も、白い雲も美しい。こんな広い空が欲しいと心から思いました。
空の写真だけではもったいないので、こちらには生息していないフルーツバット、オリイオオコウモリの写真です。なんと国際通りのすぐそばで撮影しました。

こちらでは1カ月半以上前に渡っていったサシバが気持ちよさそうに旋回していました。

空に似合う生きものはかっこいいですね!
(生物担当学芸員 秋山)

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紅葉情報

博物館駐車場のハリエンジュの木には、ツタが絡みついています。ツタは、いち早く真っ赤に紅葉するつる性の樹木です。

青空に映えますね。上に登ったつるの葉は大きく盛大に紅葉しますが、下の方の小さな葉もなかなか渋いです。

なぜか縁取りがあったり、ハモグリバエ(字書き虫とも言います)の食べ痕も不思議な模様を描いたりしています。

地面にはサクラの落ち葉の紅葉が。

色づく先から落葉してしまうので、春の花見と違って紅葉としては見向きもされません。でも、サクラの紅葉の落ち葉は絶妙なグラデーションを持つものが多く、眺めていて飽きません。

お散歩の楽しい季節になりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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目の印象

すでに終了していますが、もう少しバンディング調査(鳥類標識調査)の話題を。
野鳥の観察はたいてい、双眼鏡越しです。小鳥の場合、視野の一部に体全体が入り、その行動を観察することになります。身近な野鳥の中でも人気の高いシジュウカラは、そのたくみな枝移りや細々した動作がとてもかわいらしい鳥です。
ところが、バンディングで捕獲をしてみると・・

なかなか攻撃的な表情です。そして事実、とても痛い・・。えさ台のヒマワリの種子を器用につつき割って食べる姿を観察することも多いのですが、その勢いで調査者の手をつついてくれます。かわいい印象は吹き飛びます。
そして、間近で見ると意外と怖い顔をしているメジロ。

虹彩部分が大きく、瞳孔が小さめだからでしょうか。目の周りの白い縁取りが目立つので双眼鏡レベルではとてもかわいらしいのですが、手に取ってみるとそうでもありません。
さて、間近で見てもとろけてしまいそうなくらいかわいらしい鳥もいます。ヒタキのなかまはその代表例でしょう。写真はジョウビタキのメスです。

メスは、鮮やかな色合いのオスと比べると地味なのですが、よく見ると尾の両側はオレンジ色だし、なにしろ顔はシンプルながらぱっちりお目々がたまりません!
オスはこちらです。双眼鏡で見ているとちょっと精悍に見えますが、間近だとやはり顔の中で目の比率が大きいせいか、愛嬌のある顔つきです。

そんなことも楽しみながらのバンディング調査ですが、こうした写真は必要最小限の記録写真として撮影しています。鳥たちへの負荷をかけないよう、注意を忘れずに扱いました。
(生物担当学芸員 秋山)

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リターン

今日は野鳥の標識調査最終日でした。調査の期間中に木々のようすがすっかり晩秋に変化しています。

相模原でリターンと言えば、サンプルリターンを成し遂げた小惑星探査機はやぶさですが・・
野鳥の標識調査をやっていてとても嬉しいのが、リターン個体です。これは、すでに標識を付けられた個体がふただび捕獲されることです。たとえばこのシジュウカラ。

昨年11月2日に同じ場所で捕獲、放鳥されたオスでした。昨年は若鳥でしたが、今年は立派な成鳥です。無事にこの地で2年目を迎えたということになります。
ほかにも、クロジという小鳥の同じ個体が3年連続捕獲されました。この鳥は当地では冬鳥なので、少なくとも3年にわたりこの場所へ越冬しに渡ってきたことになります。こうした個体に再会すると、思わず「これからも達者でな!」と心の中で言って放鳥してしまいます。
昨日捕獲されたミヤマホオジロは、この場所では初めて捕獲されました。

なんだかとても美人です。
ずっと大きな声でさえずっている外来種のガビチョウも捕獲されました。ガングロ系ですね。

今回は時期的にやや早めだったのか、冬鳥の数があまり多くありませんでした。さらに遅い時期に実施するとどのような結果になるのか気になります。できれば改めて、真冬に調査してみたいと思っています。
(生物担当学芸員 秋山)

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野鳥の標識調査

先日から小出しにもったいぶってお伝えしている野鳥の調査ですが、じつは標識調査というものを実施しています。
環境省が(公財)山階鳥類研究所への委託事業として実施しているこの調査では、野鳥を捕獲して足環をつけ、計測など行ってからすぐに放鳥します。これらの再捕獲や観察により情報を収集、解析することによって、鳥類の渡りの実態や様々な生態を明らかにし、鳥類の保全施策やそのための国際協力の推進に役立てる調査です(山階鳥類研究所のHPより)。
博物館ではこの調査捕獲の資格を持った鳥類標識調査員(バンダー)の協力を得て実施しています。もちろん、上記の様な大きな目的があるのですが、副産物として、ふだん手にとって見ることのでいない野鳥を間近で見られる学習面の効果があります。たとえばウグイスの尾羽。

通常、小鳥類の多くは12枚の尾羽を持つのですが、ウグイスはもともと10枚です。そもそも、ウグイスを明るい場所でじっくり見ることなんてありませんね。こんな姿をしています。

そこいらじゅうにいるヒヨドリですが、その特徴の一つである下尾筒(尾羽を支える付け根の下側部分)をじっくりと観察できる機会も、捕獲しなければなかなかありません。

調査をやっていて、こんな美しい鳥、キビタキを間近で見られるのはなかなか嬉しいものです。

もちろん、捕獲による野鳥のストレスは否定できません。ショックで弱ってしまわないよう、細心の注意がはらわれます。手際よく、野鳥へのダメージを最小限に抑えつつ、得られる情報は最大限に活用します。
今日は調査中にこんな昆虫も見かけました。

ミノウスバという蛾だそうです。
寒気が下りていた今朝は冬鳥の動きが大きく、たくさんの野鳥が捕獲できました。
また改めて、この調査のおもしろさや興味深いできごとなど書きたいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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