ボランティア会議で震災直後のようすを語る

今日午後は定例のボランティア連絡調整会議が行われました。
この会議では、事務的な連絡、伝達の後、職員などによるミニレクチャーが用意されています。今回はおととい3年目を迎えた東日本大震災に関連して、発災から1週間後の岩手県大船渡市のようすをふりかえりました。

なぜ大船渡市かというと、銀河連邦の一員として、相模原市では大船渡市への集中的な支援をいち早く表明し、災害支援隊として職員を派遣したからです。その中に当館から秋山が参加したというわけで、発災約1週間後の3月19日から24日まで、主に救援物資の集積所で仕分けや搬出、在庫管理などにあたりました。そして、支援活動の合間に撮影した被災地のようすをボランティアのみなさんへご紹介しました。

今思えば、ということがいろいろとあり、何度か展示にしたり、公民館などでお話させていただいたりしましたが、少し時間が経って改めて振り返ることで、私自身の節目とすることもできました。ただやはり、写真を見て思い出す光景やその場の雰囲気はとても生々しく、記憶は少しも薄れていないことに自分でも驚きました。

お話の中では使いませんでしたが、この写真を見て思い出したこと・・。

炊き出しのおにぎりの味です。味というか、その冷たさと言ったほうが正確でしょうか。活動中は、おにぎりとカップ麺が定番の昼食でした。ライフラインが復旧していない中、大量のご飯を炊くのは大変なご苦労だったと思います。冷たくても、ありがたかった。暖かい汁と冷たいおにぎりの対比。ありがたくて、おいしくて、でもちょっと切ない記憶がよみがえりました。

(生物担当学芸員 秋山)

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