おかいこさま飼育中 9/1 飼育展示再開しました!

7月中旬にカイコの飼育が一旦終了し、映像のみの展示となっていましたが、8月29日から夏秋蚕(かしゅうさん)の飼育を始めたので、飼育展示を再開しました。

かわいいお子さんたちが早速見てくれました

まだルーペ越しでないと見えないくらい小さい!

今回の品種は、なんと黄緑色の繭を作る「緑繭2号」です。
今日(9月1日)はすでに掃き立て(給桑開始)から4日目となるため、そろそろ1眠(みん:脱皮前の休眠期間)に入り、9月3日には脱皮をして2齢になる予定です。

もうすぐ眠に入ります

黄緑色の繭は笹繭とも呼ばれ、とても美しいので成長が楽しみです。なぜ黄緑色なのかについては、またこのブログでご紹介します。今月末には繭ができているはずですのでお楽しみに!

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9月の星空情報①

夕方の気温が過ごしやすく感じる日も増えてきました。

本来であれば星空観察にもちょうどよい季節となってきましたが、
博物館で月に約2回のペースで実施してきた「星空観望会」は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、今年度はしばらくお休みしています(投稿日現在12月末まで中止)。

みなさんと一緒に星空を見られないのは寂しいですが、
少しでも皆さんが星空を見上げ続けてくださるように、星空観望会が再開するまで、この職員ブログで少し、星空や天文現象、本当だったら目にしていただくはずだった天体の姿などをご紹介していきます。

日が沈んで、夕焼けがまだ空に残る頃、南の空にひときわ明るい星が見えてきます。
よく見ると、その星はほとんど瞬きません。瞬かない星は、太陽系の惑星のどれかです。その正体は木星。望遠鏡で観察すると、表面の縞模様などが見えます。

博物館にある口径40㎝望遠鏡を使って撮影した木星(2020/08/18撮影)

そして、木星の向かって左側に、もう1つ明るめの黄色い星が見えます。それが土星です。よく知られた環のある姿は、望遠鏡を使うと確認できます。

博物館にある口径40㎝望遠鏡を使って撮影した土星(2019/08/04撮影)

月は、今週水曜日(9月2日)に満月を迎えます。また、月の通り道(白道)と、惑星の通り道(太陽の通り道「黄道」とほぼ同じ)は接近しているため、惑星と月は時折近づいて見えます(9月は25~26日がチャンス)。月と星が近づいてみえる・・・それだけなのに、華憐で繊細な芸術品のごとく感じられるのは不思議です。

残念ながら街の中で満天の星は見ることができません。しかし、都会の空でも頭の上を見てみると、明るい星3つでできた「夏の大三角」を見つけることができると思います。やがてこの三角は西へ傾き、シーズンを終え、かわって東の空に見え始めている「秋の四辺形」が高い空に昇っていきます。かつて親しまれたわらべ歌“さよなら三角 またきて四角~”を「地」でいっています(あ、「空」でしたね)。

実は夜空は星座でビッシリです。もし、夜空の星座を見てみたくなりましたら、
博物館ホームページ内に掲載している星図を、参考にしてみてください。

最後に、星空観察をするときは、安全や防虫対策など万全の準備でケガや事故に気を付けて楽しんでくださいね。

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博物館実習日誌 生物分野 8/29

こんにちは!生物分野の実習生(青山、藤村、水野、村田)です!

今日(8月29日)は「生きものミニサロン」というイベントを行いました。これは、毎月定例で実施していたものがコロナの影響で2月から休止していて、9月から再開するにあたり、トライアルということでいろいろな検討をしながら試験的に実施したものです。参加者の安全を保ちながらどのような方法でできるか、学芸員と実習生が考えながら企画し、実施しました。
今回のタイトルは「あつまれ!さがみの森 ささぶねをつくろう」です。

博物館前庭で実施しました!

実習生はフェイスシールドとマスクをしています

エントランスの笹でささぶね、つばきの葉でサンダル作りを行い、

つばきの葉のサンダル 並べるとかわいい!

水に浮かせて遊びました。

ささぶねを水に浮かべてみました

葉っぱの違いに気付くことができたでしょうか?

いろいろな葉っぱがあるね!

どうしたら楽しんでもらえるのか工夫しながら、イベントを実施しました。

暑かったけど、風がよくふいてくれました

木の実などでデコレーションしたり

ドングリなどでデコレーション

うちわを作ったり

ささぶねを特製のうちわであおいで進めてみました

みんな楽しそうで良かったです!

たくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。

看板も実習生みんなで書きました

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地質分野実習 ~記録編~

こんにちは!地質分野の実習生(神戸・徳永・志村)です。

今日(8月28日)は、昨日採集した川原の石を整理しました。

まずは石を並べ、順番に番号をつけていきます。

次に、一つずつ石のサイズを測り、特徴を見て石の種類を推定し、表に書き込みます。

数時間かけて向き合うと、川原の石たちに愛着がわいてきます。

石の記録が終わったところで、今後展示予定の企画について相談しました。

どんな展示が出来上がるでしょうか……?

 

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博物館実習日誌 生物分野 8/28

こんにちは!生物分野の実習生(青山,藤村、水野、村田)です!
今日は、明日(8/29)のイベントの企画と予行練習を行いました。

小道具を作っています

実際にやってみると見えてくる課題がたくさんありました。

リハーサル中

水に葉っぱを浮かべてる??

明日の生きものミニサロンのテーマは「あつまれ!さがみの森 ささぶねを作ろう!」
8/29(土)12:00~、14:50~の2回(約30分)行います。
暑さ対策、水分補給、ソーシャルディスタンスに気をつけながら一緒に楽しみましょう!

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考古分野博物館実習~ミニ展示~

こんにちは!考古分野の実習生です(岡田、高坂、中田、濱田)!

本日は実習最終日ですが、今回の課題の総仕上げであるミニ展示を完成させるべく、4名の実習生が一丸となって作業に取り組んでいます。

今回の展示テーマは「田名塩田遺跡群から見つかった古代の土器たち」です。

展示テーマの企画から、資料選定、解説パネルの作成、列品まで、指導を受けながら、全て自分たちの手で行ってきました。

パネル原稿の作成

キャプション作成

展示は明日(8月29日(土))から、常設展示室の出口で行っていますので、ぜひご覧ください。

がんばって課題の締め切りに間に合わすぞっ!!

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地質分野実習 ~採集編~

こんにちは!地質分野の実習生(神戸・徳永・志村)です。

今日(8月27日)は相模川の高田橋付近に行ってきました。

さて、私たちは何をしているでしょうか?

正解は…

川原の石を調査しています!

上の写真は石を採集している様子です。

石を採集したら、大きさを測ります。

途中天候が芳しくない時もありましたが、無事に採集を終えました。

博物館に戻り採集した石を洗います。

川原の石とひとくちにいっても分類すると様々な種類の石があり、

洗っている最中にも水をかけると色が変わったりしてとても綺麗です。

明日の実習も意欲的に取り組んでいきたいです!

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博物館実習日誌 生物分野 8/27

こんにちは!生物分野の実習生です(青山、藤村、水野、村田)!
今日の活動は9月19日から始まる企画展の、実習生展示コーナーの作成のための準備を行いました。

企画を話合い

テーマは、前回(2020年8月24日掲載)のブログで紹介した、
相模原植物調査会による人吉城歴史館水害被災標本のレスキュー作業についてです。

私たちとっては初めての展示企画になりますが、
魅力のある展示を目指します。
ぜひご来館ください!
また、野外調査も行いました。

野外でテーマ探し

その時、おもしろい生きものを見つけました。この写真の中にいるのですが、どこに隠れているでしょうか?

この中に生きものが!

正解はシモフリスズメというガです。

見事な保護色!

擬態するのが上手ですね!
明日(8/28)も実習があるので頑張ります!

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「写真で見る相模原~昭和・平成の生活と民俗~」(No.23・盆行事④)

前回・前々回と盆の砂盛りについて記してきましたが、砂盛りというのは総称で、市内では「ツカ」や「ツジ」、あるいは「線香立て」などと呼ばれていました。線香立てというのは、先祖を迎え、送る時に藁を燃やした際に、その火でつけた線香を供えることからの名称です。

以下の写真はいずれも南区磯部での撮影で、昭和61年(1986)8月13日の迎え火の様子です。最初の写真では、砂盛りの右に迎え火用の藁が用意されています。迎え火には麦藁が使われました。

迎え火は、少し暗くなりかけた13日の夕方に行い、ろうそくやナスの馬などをお盆に載せて砂盛りのそばに置いて藁に火をつけ、線香をともして砂盛りの竹筒に供えます。この時に地域を歩くと、今でも迎え火を焚いた跡や線香が供えられた砂盛りを見かけることがあります。

また、迎え火は近所の家々とほぼ同じ時間に行うところもあり、次の写真では、右側の家の送り火が見える一方で、左奥でも迎え火を焚いているのが分かります。

そして、迎え火でつけた線香は家族にも渡していきます。今回の写真にはありませんが、家族は自分の家の砂盛りにその線香を立てるとともに、近隣の家同士で各家の砂盛りにも線香を供えに回り、道を行き交う人々が挨拶をします。

これまで砂盛りを中心に取り上げました。このほかにも盆に関する写真としては、盆棚に飾った造花を盆の終了後に、かつての住居では外にあることも多かった便所に挿しておくことがあり、南区下溝では、便所に造花をつけておくと病気除けになると言われました(『相模原市史民俗編』)。写真は中央区上溝での撮影です。

最後の写真は、平成元年度の文化財記録映画『相模原の年中行事』の際の撮影で、前年の盆以降に亡くなった方があった新盆の家で寺に持っていく「カケブクロ」(掛け袋)と言われるものです(平成元年[1989]7月・南区新戸)。袋の中には、仏様の道中の食料である米(かつては小麦)が入っており、見えているサンダルも仏様が履くとされています。

8月は、日本の年中行事を代表する盆行事について掲載してきました。保管している写真は年中行事のものも多く、これからも季節に応じて紹介していきたいと思います。

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身近なところにも・・ピンクのバッタ

夏になると、変わった色の生きものの話題が新聞などを賑わせます。その代表格の一つが、ピンクのバッタです。緑色の色素が何らかの原因で定着せず、体全体がピンク色になってしまうと考えられています。
さて、そんなバッタが身近なところにもいました。博物館の近くにお住まいの方が、ピンクのオンブバッタを持ってきて下さったのです。

ピンクのオンブバッタ

ピンク色は目立つので、なかなか成虫まで育つことはないのか、発見されるのはほとんどが幼虫です。
でも、このオンブバッタは成虫のようです。そのためか、少しくすんだピンク色ですが、普通のオンブバッタとは明らかに色が異なります。

野外で見たらちょっとビックリしてしまいますね

8月24日に、博物館の近くで捕まえたそうです。
しばらく飼育してみようと思います。

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