2月星空情報③

先日(2月13日夜)の地震、びっくりしましたね。
相模原市内では停電が発生した所がありました。
皆さまは大丈夫でしたか。
博物館は、おかげさまで特に被害はありませんでした。
翌日、プラネタリウムの機器点検をしましたが、こちらも問題なし。
来たるべき投影再開を目指して、機器の調整や投影の研修を続けています。
さて話は変わりますが、北アメリカ大陸に住む先住民は、
年が明けてから2回目に見える満月のことを「スノームーン」と呼んだそうです。
雪が多く降る時期と重なることからそのように名づけられたようです。。
今年(2021年)のその日は、今月27日(土)。
最近は寒さが緩む日も多いですが、夜はまだまだ寒いです。
さすがに雪はない・・・と思いますが、油断はできません。
暖かくして月を見上げてくださいね。

昨年(2020)のスノームーン
(撮影:当館プラネタリウム解説員)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なお、去年の2月の満月は9日でした。全然日にちが違いますね。
月が形を変えるリズムは約29日。
ですから、毎年毎月同じ日に同じ形の月が見えるわけではありません。
でも、そこがよいのです!
だからこそ、月と地上の花々との、毎年違ったコラボが楽しめるからです。
これからは梅とのコラボになりそうですね。
3月の満月は29日。桜とのコラボに期待大です!

 

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冬と春の交錯

2月22日は日中の気温がぐっと上がり、4月並みとなりました。そんな中、相模川の河原でヤマアカガエルの卵塊(らんかい)を見つけました。

ヤマアカガエルの卵塊

ただし、ヤマアカガエルはもともと1月下旬から2月にかけて最初の産卵をするカエルなので、今回の気温上昇はあまり関係ありません。この卵塊も、産卵から2日程度経っているものと思われます。
近くには冬鳥のカシラダカが群れていました。

カシラダカ

こちらのチョウは暖かさにつられて飛んでいたいたのでしょう。キタテハでしょうか。成虫越冬する種類なので、気温の高い日は飛び回りますが、チョウにとってはまだ寒いのか、すぐに石の上で日向ぼっこをしていました。

キタテハ

そして、こちらは博物館お隣の樹林地で2月23日の朝に見つけたレンジャク類の群(キレンジャクとヒレンジャクの混群)です。2月19日の記事で、ヤドリギもレンジャクを待っているのでは、ということを書いたのですが、その直後に地域の方から目撃情報が寄せられていました。

ヒレンジャク(左)とキレンジャク(右)

ヤドリギも少し食べていたのですが、今朝は地上でヤブランの果実を食べていました。
冬鳥はこうして群で食物を探しながら移動していき、冬をじっとこらえてきた生きものたちはそろそろと活動を始めています。冬と春が交錯するこの季節は、毎日フィールドから目が離せません。

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「写真で見る相模原~昭和・平成の生活と民俗~」(No48・三月節供)

3月3日は三月節供で、女児の誕生と成長を祝うひな祭りが行われ、女の子が生まれると初節供としてひな人形などが親戚から贈られます。これらの人形は、2月中の縁起の良い日に座敷に飾り、3日を過ぎるとすぐに片付けることが普通でした。

写真は、文化財記録映画第9作「続・相模原の年中行事」制作の際に緑区大島で撮影(平成2年[1990]3月)されたもので、記録用のためモノクロ写真ですが、たくさんの段飾りのひな人形やガラスケースに入った人形が飾られています。

 

人形には、ひし形に切って重ねた菱餅や赤飯・アラレの他にハマグリも供えられ、右手手前に見えています。人形などを贈ってきた家へは、こうした菱餅やハマグリなどをお返しとしました。

 

そして、特に初節供の時には、盛大に親戚や近所の人を招いてお祝いをしました。

また、三月節供のひな人形には移り変わりもありました。次の写真は南区下溝の旧家で昭和10年(1935)に飾られたもので、御殿の中に人形が見えます。昭和初期にはこうした御殿飾りが出てきて、その後、現在のような段飾りが主流となりました。

最後の人形は女の子誕生に伴うのではなく、結婚して初めて三月節供を迎えた際に、お嫁さんの実家から贈られたオクリビナです。これは約50㎝ほどの大きさ(台座含む)で、大正5年(1916)に中央区上溝から同区田名に嫁入りした方のものです。

オクリビナは、ほかに例えば南区当麻や上鶴間からも報告されており、あまり有名ではないものですが博物館で保管している資料から紹介しました。今後とも機会をとらえて館蔵資料の紹介をしていきたいと思います。

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色々な石展③ 「白色の石」コーナー

閉会した開館25周年企画「色々な石展」について、今回は、3「白色の石」コーナーを紹介します。

前回までの記事はこちらから。
1「色々な石」コーナー
2「透明な石」コーナー

3「白色の石」コーナーの展示の様子です。

「白色の石」コーナー

「白色の石」コーナー

「白色の石」コーナー

石英(せきえい)や長石(ちょうせき)のなかまは多くの岩石に含まれています。特に長石のなかまはほとんどの岩石に含まれています。石英のうち、きれいななものが水晶と呼ばれています。

石英

長石のなかま

オパールやヒスイはほとんどのものは白色です。

オパール

ヒスイ

火山から噴出される穴のいっぱい空いた溶岩の破片のうち、白っぽい色をしたものを軽石(かるいし)と呼んでいます。

軽石

石灰岩(せっかいがん)と大理石(だいりせき)は炭酸カルシウムでできています。石灰岩が地下深くで高い熱や圧力を受けてできたものが大理石です。

大理石と石灰岩

次回は、4「黒色の石」コーナーを紹介します。

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展示室のちょっと珍しい風景

常設展示「人と自然のかかわり」のコーナーにて

この写真、今日の常設展示室(自然・歴史展示室)の一角の風景ですが、ちょっと不思議な感じですね。
段丘崖のジオラマの前に立つドレス姿の女性、はく製の並んだ展示ケースの前でカメラを操作する男性。

実はこれ、東京音楽大学の学生の方が、相模原市文化振興PR動画を制作している風景で、市内の文化施設を回って、バイオリンを演奏しているところを撮影しているのだそうです。
博物館は残念ながらまだ休館が続いていますが、こういった形で施設が紹介されるのは大変有難いことです。
一体どんな映像が出来上がるのか楽しみですね。 (2021.2.20.記)

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エナガは巣作り真っ最中

2月19日、緑区のある緑地で調査を行っていると、エナガが目の前に飛んできました。口に何かを加えています。

コケ類をくわえたエナガ

これは、巣材です。樹皮などに着いていたコケ類などを運んでいます。エナガはほかの野鳥に比べて繁殖期が早く始まります。そして、小さな体のわりに大きめの巣(ソフトボール大の楕円形の巣)を作ります。飛んでいく先を見ていたら、木の股になったところに巣を作っていました。

巣材を積み上げている途中の巣

ちょうど半分ほど積み上がったくらいです。
邪魔をしてはいけないので、すぐに立ち去って別の場所で調査をしていると、またさっきのエナガが頭の上に飛んできました。今度は蛾の繭(まゆ)でしょうか。枝先の綿状のものを引っ張っています。

繭のようなものを引っ張っています

繭の繊維は外装のコケ類などをつなぎとめる重要な巣材なので、よほど欲しかったのでしょう。人間におかまいなしに、夢中で引っ張ります。小さい体(10グラムほどしかありません)ながら体重をかけています。

体重をかけています

なんとかちぎれそうです

なんとかちぎり取って、すぐに巣の方へ飛んでいきました。
これからしばらく、大忙しの子育て期間に入ります。がんばれ!と心の中で応援しました。

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樹名板の裏のクモ

博物館敷地内にあるクマノミズキの樹名板


樹木の名前を表示した「樹名板」。冬にはこれをめくって裏側を見るのがちょっとした楽しみになります。

樹名板をめくってみたところ。白いもやもやがついています。


一面についている白いものは越冬中のクモが紡ぎだした糸。中にいるのは大抵フクログモの仲間やアリグモなどです。

薄いシートの下に隠れているものもいます


薄いシートの下に潜んでいるのはエビグモの仲間。

キンイロエビグモの幼体


これはキンイロエビグモの幼体。暖かい日に樹木の表面で活動しています。
越冬といってもずっと隠れているというわけではないようです。

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ヤドリギも待っています!

博物館お隣の樹林地にはエノキが多くあります。その1本に、こんなこんもりとした植物が取り付いています。

ヤドリギは今が果実の熟す季節

ヤドリギです。「宿り木」と漢字があてられるとおり、寄生植物です(生物名に「やどり」と付く場合はたいてい寄生生物です)。ただし、ヤドリギは宿主(しゅくしゅ)であるケヤキやエノキの枝に根を食いこませますが、宿主から奪った水分や養分だけで成長するわけではなく、自ら光合成も行います。そのため、半寄生植物と呼ばれています。
さて、このヤドリギは今が果実の熟す季節です。黄金色に光る果実がたわわに実っています。

ヤドリギの果実

ヤドリギの果肉は強い粘性を持っていて、潰すとねっとりと糸を引きます。そのためか、こんなにたくさんの果実をつけるわりに、ある野鳥以外にはあまり好まれません。その野鳥とは、レンジャク類(ヒレンジャクとキレンジャク)です。独特の美しい色合いと冠羽(かんう)がオシャレな鳥です。

ヒレンジャク(昨年、市内緑区で撮影)

レンジャク類はヤドリギの果実が大好物で、ヤドリギを食べると、フンもこうして糸を引きます。そうしてフンと一緒に排泄された種子が別の枝に張り付き、そこで芽生えるというわけです。

フンをするヒレンジャク(昨年、神奈川県南部で撮影)

レンジャク類は冬鳥として日本に渡来しますが、その数は年によって大きく増減します。北方の食物が少なくて枯渇(こかつ)すると南下してきますが、ほとんど姿の見られない年もあります。今年はすでに神奈川県内でも観察されているので、相模原市内ではいつ見られるか、心待ちにしています。ただ、市内ではヤドリギがまとまって生えている場所があまり多くありません。周辺地域でヤドリギを食べつくして、他の果実(例えばヤブランやピラカンサなど)をしかたなく?食べるころ、市内でも見られます。3枚目の写真も、昨年の3月に相模川沿いで見られたヒレンジャクです。
博物館周辺のヤドリギもきっと、仲間を増やすチャンスとなるレンジャク類の飛来を心待ちにしているはずです。

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春を待つシロカネイソウロウグモ

立春を過ぎたのを見計らったかのように、2月だというのに時々暖かい日があります。
この日(2月6日)もそういう日で、草木の間をよーく見ると、クモの糸が張り渡されているのがかすかに見えます。おそらく徘徊性の種が移動した後でしょう。
網を張っているものもいます。

オニグモの仲間(幼体)

ジャノヒゲの間の低いところに、何かの幼体がいます。オニグモの仲間ですが、種はわかりません。

アオキの葉陰に簡易な網を張って潜んでいるクモ

そして、アオキの葉陰には特徴的な形のクモが…

シロカネイソウロウグモ

シロカネイソウロウグモです。まだ成体ではないようですが、十分な大きさ(体長2mm弱)です。普通はジョロウグモやクサグモ等の網に居候して、獲物をかすめ取って暮らしているのですが、冬に宿主になる種はいません。自分で張った網には、おそらく餌捕獲能力はないでしょう。鳥などに狙われる危険もあるでしょうに、一体、何をしているのでしょう。
実は、私自身シロカネイソウロウグモが成体直前の大きさで越冬していることも、こうして温かい日に活動している事も知りませんでした。図鑑などを調べても書いてありません。
こういった意外に身近な種の生態は意外にわかっていないものです。冬とはいえじっくり観察していると、意外な発見があります。

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色々な石展② 「透明な石」コーナー

閉会した開館25周年企画「色々な石展」について、今回は、2「透明な石」コーナーを紹介します。

前回の記事はこちら

2「透明な石」コーナーでは、天然の鉱物以外にも、人工水晶や博物館で育成したミョウバンの結晶も展示しました。

「透明な石」コーナー

「透明な石」

「透明な石」

透明な石の代表はやはり水晶でしょうか。水晶は鉱物学的には石英(せきえい)という名前です。石英のうち透明度の高いものや、きれいな形をしたものを水晶と呼んでいます。人工水晶は工業製品に利用されています。

左:天然の水晶、右:人工水晶

相模川水系でも水晶が見られます。ただし、爪楊枝(つまようじ)ぐらいのとても小さなものです。

相模川水系で見られる水晶。一緒に写っているシャープペンシルと大きさを比べてみてください。

蛍石(ほたるいし)は緑色紫色黄色などがありますが、多くのものは透明や白色です。

この火山灰は見た目には透明ではありませんが、顕微鏡で見ると透明な火山ガラスをたくさん含んでいることがわかります。火山灰は岩石や鉱物の細かい破片からできています。

鬼界葛原(とずらはら)火山灰。葛原は相模原市緑区にある地名です。

鬼界葛原火山灰の顕微鏡写真。

博物館で育成したミョウバンの結晶です。ミョウバンの結晶を作るのには時間と手間がかかり、まさに育てている感じがします。大きなものは育成するのに1年半近くかかりました。

博物館で育成したミョウバン結晶

次回は、3「白色の石」コーナーを紹介します。

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