打ち水イベント大盛況でした!

先日「博物館de夕涼み!打ち水でワッショイ!」と題し、打ち水イベントを開催しました。

これは実はこんな取り組みの一環だったんです。

(7/23に小池都知事が打ち水していたニュースはご覧になった方もおいででは?)

(そういうわけで「九都県市」という幟旗なのです)

博物館・尾崎咢堂記念館・吉野宿ふじやの3館で同時開催しましたが、なかでも博物館ではペットボトル水鉄砲を作って水を撒くという趣向にしました。

ビニールプールを用意して、看板も作って・・・さて、参加する人は集まってくださるのかしら?

と・・・これがうれしい悲鳴!

開始時間前にすでに行列ができる盛況ぶりで、急きょ作業机を追加したほどです。

(このイベント、実は4月採用の新人職員が企画・実行したもので、いろいろな準備や段取り、当日の放送原稿まで中心になって進めたものなのです。盛況ぶりに周りの職員もほっとひと安心でした)

シールやペンで思い思いの装飾を凝らしたペットボトル水鉄砲でみんなで水撒き!

参加したみなさんにはこんな素敵な記念品もプレゼント(どちらかひとつ)。みなさん、参加ありがとうございました!

この日はJAXA相模原キャンパス特別公開前日で、打ち合わせのために来館していたJAXAのスタッフの皆さんも帰りがけに「なんだか涼しくなったみたい?」との感想。

そのころ吉野宿ふじやでも水撒き・・・。涼しそう!

打ち水は猛暑対策の特効薬にはならないかもしれませんが、少しでも快適に過ごす工夫として、試してみてはいかがでしょうか。

引き続き「クールシェア」も行っています。

ぜひ博物館・尾崎咢堂記念館・吉野宿ふじやにお立ち寄りくださいね。

 

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葉裏でひっそり

台風が近づいています。
お向かいのJAXA相模原キャンパスの特別公開も、2日目の日程が中止になり、宇宙科学探査交流棟も今日は臨時休館です。
「2日目なら行けたのに」という方は、本当に残念だったと思います。
博物館職員としても、関連イベントで混雑する事を予想していたので、今日の静かな館内は、少々拍子抜けです。

ところで、今朝の通勤路では、いつも網を張っているはずのクモがいないことに気づきました。


よく見ると、ワキグロサツマノミダマシが、体に水滴をつけて、葉裏でじっとしていました。
やはり雨風を察知してのことでしょうか。こんなに小さな生き物でも、悪天候は生活に関わる一大事のようです。

しかしクモの名前、ちょっとわかりにくいですね。体の色合いがハゼノキの実に似ているのと、腹部側面が黒く見えるところからつけられたものだそうですが、あいにくハゼノキもその実も見たことがありません。ぜひ見てみたいと思っています。

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【速報】明日(7/28)のJAXA特別公開は全日程中止です!

【速報】JAXA相模原キャンパス特別公開は、台風12号接近に伴う荒天が予想されるため、7月28日(土)の全日程中止が決まりました。 なお、相模原市立博物館は通常開館いたしますが、JAXA特別公開関連のイベント(プラネタリウム第5回投影を含む)は中止となります。プラネタリウムの上映スケジュールはこちらをご覧下さい。

※7/28のプラネタリウム
11:00 スペシャルおためしタイム(無料)
12:20と15:50 全天周映画HAYABUSA DC版
13:30 プラネタリウム ウソ?ホント?金星と地球は双子星
14:40 全天周映画HAYABUSA2リュウグウ版
※かいけつゾロリの上映はありません。

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居候…ではない。ヤリグモ

以前、イソウロウグモについてこのブログで書きました。他のクモの網に居候して餌を盗んだり、時には寄主を襲う習性があるクモのことです。
ところが、上には上がいるもので、最初から主を襲う目的で網に侵入するクモがいます。

この写真はヤリグモの幼体が、ジョロウグモの幼体を捕食しているところです。
このクモは相手の網にゆっくりと侵入し、チャンスをうかがいます。捕食には粘球の付いた糸を使うらしいのですが、残念ながらその現場は見ませんでした。ただ、明らかに自分より大きな相手にかじりついているのには驚きます。恐らく相手をすばやく麻痺させる毒を持っているのでしょう。

写真を撮るために採集しましたが、容器に入れられても全く気にせずかじりついています。ものすごく貪欲ですが、一体どのようにしてこういう行動や性質が進化してきたのか、興味がつきません。

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JAXA特別公開始まりました!そして、重要なお知らせ!

博物館のお向かいのJAXA相模原キャンパス、夏の恒例、特別公開が始まりました!
博物館も会場の一つとなり、さまざまなイベントが行われます。そして、重要なお知らせがあります。台風12号の接近に伴い、7月28日(土)はすべて中止となりました。博物館内で開催される予定だったイベント全てと17時から開始の全天周映画の上映も中止となりました。詳しくは下記リンクをご覧下さい。
【予定変更】について

今日(27日金曜日)はスケジュールどおりの実施予定です。猛暑が予想されますので、暑さ対策をしっかり整えてご来場ください。
博物館エントランスでは、すでにこんな風景が・・

大きなピンホールカメラ!

大きなピンホールカメラです!
意外と高い解像度です。

びっくりするくらいきれいな画像が映ります

ピンホールカメラの原理もやさしく説明してくれます。

どうして逆さまに映るのかな?

そして今年はなんと、スタンプラリーの景品交換所が博物館内に設置されました!

スタンプラリーの景品交換所はこの1カ所のみ!

ご来館の際にはぜひ、JAXA連携企画展「リュウグウふしぎ発見!~小惑星探査機「はやぶさ2」とこれからの太陽系探査~」やプラネタリウム(今日は第5回の投影もあります!)もご覧下さい。

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クモの飼育容器

クモという生き物は、嫌われる事が多いのですが、一部の人たちにとっては気になる存在でもあるようで、時々「クモを飼育するにはどんな容器を使えば良いですか」という質問を受ける事があります。
飼育には色々な方法があると思いますが、そのひとつが、これです。

何の変哲もない水槽を立てただけで、ビニール袋を切り開いたシートで蓋をしてあります。
中をのぞくと…

コガタコガネグモが網を張っています。
実は、網を張るクモでも、飼育をするだけなら管ビンなどの小さな容器で済んでしまう事が多いのですが、どうせなら網を見たいという場合におすすめなのがこの方法です。
ビニールで蓋をすると、なぜかそこには網を張らないので、開け閉めする場所を確保するのに便利です。
またこの方法だと、クモが網で餌を捕らえるのを観察するのがとても楽です。
餌は生きた昆虫なので、調達するのが面倒なのと、間違えると家の中を虫が飛び回ることになってしまうのが難点ですが、興味のある人はぜひチャレンジしてみてください。
もし網を観察したいだけなら、クモは数日間何も食べなくても大丈夫なので、時々網に霧吹きをかけて水分補給をしてあげてください。観察が終わったらもとの場所に放してあげましょう。

なんだか夏休みの宿題指南みたいになってしまいましたが、こういうノウハウはなかなか本には載っていないので、ご紹介しました。じっくりクモの網を観察したい、という人はぜひどうぞ。

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甘い香り

連日の猛暑も、樹林内は温湿度の調節機能があるため野生生物にとってそれほど大きなダメージはありません。もちろん、人間には快適とは言えない環境なのですが、動物にしろ植物にしろ、元気いっぱいな印象です。
そんな森の中の一画で、とろりと甘い香りが漂っていました。

甘い香りを漂わせながら咲くクサギの花

クサギの開花です。この木は季節ごとに様々なトピックを提供してくれるので、自然観察のネタの宝庫といえますが、真夏は、この花の香りです。

純白というより乳白色の花

ジャスミンの花に似た甘い香りで、個人的にはあまり好きではないのですが、ジャスミンと比べて薄く漂う程度なので許容できます。ちなみに、クサギ(あえて漢字をあてれば臭木)の名の由来は花ではなく、おそらく葉の方です。葉を指でもむと、ピーナッツバターをきつくしたような香りがあります。人によってはカメムシ臭とも表現されますが、好き嫌いがわりと分かれます。
そして、もう一つのトピックは果実です。晩秋に実る果実はこんな色合いです。

クサギの果実 赤いのは萼片

白い花から一転、萼片をわざわざ赤く染めた上で黒紫色の果実を実らせます。これは明らかに、熟したよ!という鳥への自己主張でしょう。
猛暑の中でも、夏至を過ぎた自然界はもう秋へと歩みを進めています。これからまた少しずつ、夏から秋の植物が開花していきます。

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今年は“縄文”が熱い!?

相模原市立博物館の考古キャラクターでもお馴染みの“おびのっち”こと、大日野原遺跡出土の土偶装飾付き土器と、カエルのような人形の文様で飾られた人体文土器の2点(個人寄託資料)が、現在、当館からの貸出しで、上野の東京国立博物館で開催中の特別展「縄文-1万年の美の鼓動」に出展されています。

大日野原遺跡(緑区澤井)出土の土偶装飾付き土器

土偶のキャラクター“おびのっち”

大日野原遺跡出土の人体文装飾付き土器

全国から国宝や重要文化財など、名だたる縄文時代の優品資料が一堂に集められた特別展です。開会前日の特別内覧会に参加させてもらいましたが、まさに縄文オールスターといった感じで、縄文の美を堪能させていただきました。相模原の縄文土器が国宝と肩を並べ、全国の皆様にご覧いただいていると思うと、大変誇らしい限りです。

これから夏休みも本番。東京へ遊びに行かれる方は、“東博”で地元相模原の誇る貴重な文化財に会いに行きませんか?

東京国立博物館特別展「縄文-1万年の美の鼓動」

会場 東京国立博物館平成館(上野公園)

会期 平成30年7月3日~9月2日

休館日 月曜日(ただし8月13日は開館)

観覧 有料

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養蚕日誌(7/25)ちょっと前の話ですが・・羽化しました

カイコの飼育もとっくに一段落ついて、じつはもう1週間近くも前のことですが、乾燥せずに残していた繭から成虫が羽化しました。

羽化したばかりのカイコの成虫

なんてかわいい!!モフモフのぬいぐるみのようです。
オスのカイコで、翅がわりときれいに伸びました。

カイコのオス

といっても、飛ぶことはできません。口吻も無いので、食べることも飲むこともできません。
観察や撮影のために毎回数個の蛹を羽化させて、オスメス揃えば交尾・産卵もさせますが、卵は処分します。込み入った話になるので省略しますが、産まれた方のカイコは品種として性質が揃わず、ばらつきます。20年ほど前まではこうして産卵させたものを育成してはいけないという法律もありましたが、今は廃止されています。それでも、むやみに卵を保管、ふ化させることは良くないと考えているので、可燃ゴミに入れて処分しています。
このかわいらしい成虫のカイコが衰弱していくしかないようすを見ていると、いつも複雑な気分になります。

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博物館に消防車が・・・!?

博物館の駐車場に消防車!?

火事!?
いえいえ、これは、先日実施した防災訓練の様子です。
二階の喫茶コーナーから出火した設定で、119番通報訓練を皮切りに、来館者役の人に逃げまどってもらい、スタッフが声かけして誘導する避難訓練、初期消火訓練、重要な資料の持ち出しや救護班の活動など、ひととおりの訓練を実施しました。

その後は、AED研修です。
初めて受講する人もいれば、久しぶりの人もいましたが、それぞれ手順を確認することができました。
使わずに済めばそれに越したことはありませんが、いざという時の備えはこれでは整いました。
さて、「いざ」と言えば、実は、この訓練終了時に「いざという時」が発生したのです。
といっても、博物館内で発生したのではなく、どこか管内からの呼び出しがあったようで、署員のみなさんはAED練習用人形の片付けもそこそこに、スクランブル出動ということに。

その臨場感に私たち職員も気持ちが引き締まりました。(その後すぐに回収のために再来館していただけました。)
今回の防災訓練は定例的に行っているものですが、たくさんのお客さまにご来館いただく夏休みシーズンを前に、スタッフ一同が防災の備えをすることができました。
みなさんのご来館を、万全の体制でお待ちしています!

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