プラネタリウムにタブレット純さん登場!!

タブ純プラネタリウムナイト~銀河に抱かれて~

8月30日、当館のプラネタリウムで、相模原市名誉観光親善大使でタレントのタブレット純さん(相模原市緑区出身)がライブを行います!

 

NHKの「阿佐ヶ谷アパートメント」や文化放送の「大竹まことゴールデンラジオ!」などのレギュラーとして注目されるタブレット純さんは、アンニュイなトークと、類まれな美声、そして昭和歌謡への深い造詣で幅広い年代から支持されています。今回、新曲「銀河に抱かれて」をひっさげての凱旋公演となります。

タブレット純さん

ゲストには元文化放送アナウンサーで現在も同局の「くにまる食堂」のメインパーソナリティを担当する野村邦丸さん(相模原市在住)をお迎えします。美しい歌声とプラネタリウムのコラボレーション、そして楽しいトークをお楽しみください。

野村邦丸さん

なお、チケットはCNプレイガイドのみの取り扱いとなります。ご予約などはこちらをご覧ください。

【タブ純プラネタリウムナイト~銀河に抱かれて~】
日時 令和5年8月30日(水)18時開演(17時30分開場)
料金 4,500
チケット取扱 CNプレイガイド

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カイコ29日目 繭を作り始めています

6月1日から給桑を開始したカイコは、27日~28日にかけて熟蚕となりました。下の写真の左側が熟蚕、右がまだ熟蚕になりきっていないカイコです。色や大きさの違いが明瞭です。熟蚕になると、大きさが少し縮んで黄ばんできます。

左が熟蚕のカイコ、右がまだ熟蚕になりきっていない5齢のカイコです

熟蚕になると、クワを食べずに頭を振り続けます。

熟蚕になって頭を振るカイコ

よく見ると、すでに糸を吐いています。カイコの糸(繊維)は、体内では液体で、空気に触れると固まります。

糸を吐くカイコ

このような状態のカイコは、蔟(まぶし=繭を作らせる場所)へ移します。博物館では、薄いダンボールを切って井桁(いげた)に組んだものを自作して蔟にしています。はじめは落ち着かずに蔟の上を歩き回ってしまいますが、丹念に入れ戻してあげているうちに、繭を作り始めます。蔟の中で糸を吐く様子を見ていると、熟蚕がなぜ頭を上に向けて振っていたのかわかります。このようにしたかったんですね。

蔟に入れたカイコ

繭は作り始めて2日で完成します。

蔟へ入れた直後の状態

上の写真は6月28日の夜、蔟へ入れた直後、下の写真は、翌日の朝の様子です。

半日経った様子

すでに繭の形がうっすら見えています。

すでに繭の形が見えます

この蔟は、博物館のメンテナンス休館(6月27日、28日)から明けた29日、飼育展示でお見せしています。繭が透けて見える状態は、1日の間しか見ることができません。ただし、飼っているカイコの成長には全体で1~3日程度のばらつきがあるため、今週末までこのような状態で繭づくりの様子をお見せすることができそうです。ご来館の際にはぜひじっくりご覧ください。

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ツミの朝食

【お知らせ】博物館は設備等メンテナンスのため6月27日、28日は休館となっていますが、6月29日から再開し、通常どおり開館します。

6月28日朝、通勤途中に博物館の駐車場を歩いていると、上からはらりと鳥の羽根が落ちてきました。

地面に落ちてきたシジュウカラの羽根

シジュウカラの羽根です。続いてフワフワと他の羽根も落ちてきました。上から落ちてきたということは・・頭上の枝に、ツミがいました。
ツミは国内で最小の猛禽類です。捕まえたシジュウカラの羽根を枝上でむしっていたのはオスでした。

博物館の近くに仕掛けたセンサーカメラに写ったツミのオス

シジュウカラ

オスはヒヨドリほどの大きさしかありませんが(雌は一回り大きく、ハトより少し小さいくらい)、やっぱりタカの仲間、精悍な顔つきをしています。獲物をつかんだまま飛び去って行きました。お気に入りの場所で朝食をとるのでしょう。
地面に落ちていた羽根を拾い集めて、館内で並べてみました。尾羽は7枚でした(全部で12枚あります)。

尾羽 12枚あるうちの7枚を拾いました

翼の風切羽は、左側だけ6枚でした。

左の翼の風切羽

拾い損ねたのか、人に見られていたので早めに持ち運んでいったのか。思ったより少ない数でした。ツミなど鳥を捕まえることが多いタカは、大きめの羽根をその場でむしり取ってから食事場所へ運びます。朝からちょっと面白い観察ができて、幸運でした。
(生物担当学芸員)

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カイコ27日目 いよいよ熟蚕へ

【おしらせ】6月27日(火)と28日(水)は館内設備のメンテナンスのため、臨時休館中です。

給桑開始から27日目の6月27日、5齢の8日目になり、いよいよカイコは熟蚕(じゅくさん=繭を作り始める状態)になりつつあります。熟蚕のカイコを見分けるには、まずは色、そして動きです。

左が熟蚕になりつつあるカイコ

これまで真っ白かったカイコの体が、5齢7日目あたりからなんとなく黄色っぽく、薄汚れた感じになります。そして、良きの隅の方へ行って頭を振るようになります。

熟蚕のカイコ 容器の隅で頭を振っています

このタイミングで、蔟(まぶし=繭を作らせる場所)へ移します。
まだモリモリ食べているカイコもいますが、一旦繭を作り始めたカイコは、もう二度とクワを食べません。養蚕のクライマックスがもうすぐそこです。
(生物担当学芸員)

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教室を飛び出して…

6月25日(日)、中央大学の学芸員課程で学ぶ学生の皆さんが、学外実習として来館しました。
学芸員になるための資格を取得するには、文部科学省令で定める博物館に関する科目の単位を修得する必要があり、その中の一つに「博物館実習」があります。今回は、1週間以上にもわたる実習を控えた学生さんが、それに先立ち博物館の現場を学ぶ目的で見学実習を実施しました。

当館の概要を説明しています。

まずは、当館の学芸員が館の運営体制や歴史、活動内容などについて講義を行いました。再来年の令和7年には開館30周年を迎える当館が、これまでどのように資料を収集し、適切に保存してきたのか、また、調査・研究した成果がどのように生かされてきたのか、展示や講座以外にも学芸員はどんな仕事をしているのか、博物館活動に欠かすことができないボランティアの皆さんの紹介なども踏まえて説明しました。

空調機械室。これぞ博物館の裏側!

その後は2班に分かれ、上層と下層を交代しながらバックヤードや収蔵庫をお見せしました。先日、国際博物館の日イベントで実施したバックヤードツアーと概ね見学する場所は同じではありますが、今回の対象は学芸員の資格取得を目指す学生さんということで、やや専門的な内容も織り交ぜながら案内を担当する学芸員が解説しました。

収蔵の仕方にも意味がある!担当学芸員が熱く語ります。

教室の中だけでは学ぶことができない博物館の現場に、皆さん一生懸命メモを取ったり、じっくり観察したりしていました。見学後に質疑応答を行いましたが、複数名の学生さんから質問があったことからも熱心に学ぶ姿勢が伝わりました。
この見学実習で経験したことが、今後の博物館実習や資格取得のための勉強に生かされることを期待しています。

(歴史担当学芸員)

【おしらせ】6月27日(火)と28日(水)は、館内設備のメンテナンスのため臨時休館となります。

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中学生の職場体験を受け入れました!

6月23日に職場体験の生徒さん3名を受け入れました。相模原市内の中学校2年生です。

地質分野の標本の整理作業を行いました。

収蔵庫に収蔵されている岩石標本に標本番号を記入しました。

収蔵庫に保管する前の標本の洗浄作業も行いました。

どちらの作業も標本を博物館資料として適切に保管していく上で重要な仕事です。

最後に収蔵庫を見学しました。

約40億年前の地球最古の岩石に興味津々。 地球の長〜い営みを感じることができたようです。

参加された生徒さんたちは、作業の重要性を理解して取り組んでいました。博物館資料の意義も伝わったようです。若い世代に博物館の使命をきちんと伝えていくことも、博物館が果たす大切な役割です。

(地質担当学芸員)

【おしらせ】6月27日(火)と28日(水)は館内設備のメンテナンスのため、臨時休館となります。

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梅雨の晴れ間に…軍港のまち・横須賀で視察研修

6月21日(水)、当館の博物館ボランティア「市民学芸員」の視察研修を実施しました。この視察研修は、市民学芸員が他の博物館の展示やボランティア活動について学び、今後の活動に生かすために行っているものです。
コロナ禍でしばらくの間は市外での実施をお休みしていましたが、今年は久々に相模原市を飛び出しました。目的地は軍港のまち・横須賀です。
今回の研修では、横須賀市自然・人文博物館の皆さまにご協力いただきました。

自然館に入ると…ナウマンゾウ(骨格標本)がお出迎え!

横須賀市自然・人文博物館の歴史は古く、昭和29(1954)年に前身となるペリー記念館を改称した横須賀市博物館が開館、昭和45(1970)年に現在の場所に横須賀市自然博物館が開館し、続いて昭和58(1983)年に人文部門が移転することで、総合博物館の横須賀市自然・人文博物館となりました。展示室では、三浦半島の豊かな自然と歴史にまつわる数多くの資料を見ることができます。

深海に棲む迫力満点の生きものたち

台地と山々から成る相模原市と打って変わり、三浦半島に位置する横須賀市は周囲を海に囲まれているため、取り巻く環境の違いから自然と歴史の歩みが同じ県内でも全く異なります。市内では観察することができない展示資料の数々に、皆さん興味津々で見入っていました。

漁業関連の展示も充実しています。

午後からは、横須賀市自然・人文博物館と3館のサテライト施設(馬堀自然教育園天神島臨海自然教育園ヴェルニー記念館)の概要や歴史、館のボランティア活動などについて、学芸員の方から講義がありました。講義後には、市民学芸員から活発に出る質問にも丁寧にお答えいただきました。

熱心に講義を受けています。

横須賀市自然・人文博物館の視察終了後は、ヴェルニー記念館に隣接するヴェルニー公園へ向かいました。当日は快晴!とまではいかないものの、梅雨の晴れ間にお天気が持ち堪え、公園からは停泊する自衛艦や潜水艦など、軍港として発展した横須賀ならではの景色を見ることができました。

今回の視察研修で他館の運営や展示を知ることによって、市民学芸員としての知識が深まり、また‟相模原らしさ”を見つめ直すきっかけにもなったと思います。
お忙しい中、展示解説や講義にご対応いただいた横須賀市自然・人文博物館の皆さま、本当にありがとうございました!

(歴史担当学芸員)

【おしらせ】6月27日(火)と28日(水)は館内設備のメンテナンスのため、臨時休館となります。

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麻布大学いのちの博物館との連携講演会を行います!

今年4月、麻布大学いのちの博物館と当館は、相互に連携を強化するための覚書を締結しました。

麻布大学いのちの博物館

これを記念して、7月9日(日)、相模原市立博物館において「都市とヒトと動物」をテーマに講演会行うことになりました。登壇するのは、いのちの博物館の島津德人館長(麻布大学教授)と、当館の生物担当の秋山学芸員です。

講演会ポスター

日時 令和5年7月9日(日)14時~16時
会場 相模原市立博物館 地階 大会議室(定員200名:当日先着順)
聴講無料

14時から「フィールドサイン発見!都市の動物の生態を探る」(秋山学芸員)
15時から「ヒトも動物も健“口”な社会へ“歯周病”からヒトと動物の共生を考えるよい歯(418)プロジェクト」(島津館長)

秋山学芸員からは、都市に生息する動物の生態や、その痕跡であるフィールドサインについて、島津館長からは、いのちの博物館の標本資料が発見の発端となった野生動物の歯周病について紹介します。
どなたでも参加できますので、ぜひお誘いあわせの上ご来場ください!
(生物担当学芸員)

【おしらせ】6月27日(火)と28日(水)は館内設備のメンテナンスのため、臨時休館となります。

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ヤブレガサの花

博物館の中庭には今、ヤブレガサの花が咲いています。

ヤブレガサ

このブログでも、3月下旬になると度々紹介してきましたが、それは、この植物の芽生えの様子です。

今年3月27日の芽生えの様子

真っ白な毛に覆われた芽生えが、なんだか妖怪っぽくておもしろいからです。でも、梅雨の真っただ中に咲く花は柱頭(ちゅうとう:雌しべの先)や花弁がくるりとカールして意外とかわいらしい形をしています。

ヤブレガサの花

一度聞いたら忘れられないインパクトのある名前ですが、その由来となった葉もこの時期が一番大きく開いているので、ご来館の際にはぜひ中庭を探して見てください。
(生物担当学芸員)

【予告】6月27日(火)と28日(水)は館内設備のメンテナンスのため、臨時休館となります。

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カイコ20日目 5齢(終齢)に脱皮!

6月20日、給桑開始からちょうど20日が経ちました。4回目の眠(みん)に入っていたカイコの多くが脱皮して、5齢(終齢)になりました!
体長はまだ4cmほどですが、これから4日くらいかけて、7cmを超える大きさにまでなります。

体長は約4センチメートル

脱皮殻も大きい!

頭部が大きくなり、食べる勢いも格段に上がりました。

パリパリと音を立てて食べています

カイコが一生で食べるクワの葉は約25gと言われています。その80パーセント以上を、5齢の1週間で食べます。つまり、5齢の間にどれだけ食べられるかで、繭の大きさも決まります。これから1週間がラストスパートです。
(生物担当学芸員)

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